知事定例会見録
令和6年9月24日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・低気圧と前線による大雨に伴う災害にかかる臨時庁議の開催を受けて(報告)
・「歩こう熊野古道、心ととのう秋の伊勢路キャンペーン」の実施について(発表)
・大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける期間限定展示(第2弾)について(発表)
・「歩こう熊野古道、心ととのう秋の伊勢路キャンペーン」の実施について(発表)
・大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける期間限定展示(第2弾)について(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・立憲民主党代表選
・立憲民主党代表選
発表項目等
(知事)今日、私の方から3点お話を申し上げます。先ほど石川県の大雨対応の本部会議を開きましたが、1点目はそのお話でございます。ご案内のように、土曜日に石川県で線状降水帯が発生をしまして、河川が氾濫をしたということで、現在、死者7名、安否不明者を含んだ行方不明者6名というふうに言われておりますけれども、お亡くなりになられた方もおいでになられます。お亡くなりになられた方には心からご冥福をお祈りしたいと思いますし、被災された方、お亡くなりになられた方のご家族の方にはお見舞いを申し上げたいと思います。今、三重県は、昨日ですけれども、カウンターパート支援の職員二人派遣をいたしました。これからも追加で派遣をする用意を今各部において考えてくれているところであります。いずれにしても1月の能登半島地震で被災をされて苦しんでおられる被災地が、また大雨の被害に遭われたということですので、我々としては同じ日本人として、被災地の方々に寄り添いながら支援を続けていくということが重要かと思っております。また併せて、これは明日の三重県の姿であるという思いを持ちながら、我が事感を持って、今回の大雨の対応、三重県で同じことが、南海トラフ地震の後にこういうことが起きたらどういうふうになるのかということも想像しながら、現地においての支援活動を続けてもらいたいと思っております。これが1点目であります。
2点目ですけれども、熊野古道の関係です。世界遺産登録20周年という記念の年でありますので、今回、誘客促進の取組、3点ご紹介をしたいと思います。1点目は、熊野古道は宿泊インフラと並んで交通インフラが少ない、こういうふうに言われております。ラッピングバス、これを運行するということで、実際運行していただくのは三重交通さんなんですけれども、このラッピングバスが10月の26日から2月2日まで、ここにあります地区、今までバスの便がなかったところを運行するところもありますし、路線バスはありましたけど、便数が少ないなというところで増便の役割を果たすというところもあります。もう一回言いますと、10月の26日から2月の2日までですので、約3カ月、年末年始を除きまして土日祝日に運行するということで、峠の登り口付近を通る三つの区間で運行するということにしております。ちなみに、このラッピングバスはお披露目を、紹介を10月の16日にさせていただこうと思いますので、多くの方に取材をいただければというふうに思います。紀伊長島と瀧原宮の間は荷坂峠とかツヅラト峠がありますし、それから尾鷲と紀伊長島の間は馬越峠、始神峠などの峠がございます。また、熊野市と二木島の間には松本峠などの峠でございますので、このバスを使っていただいて、熊野古道を巡っていただければというふうに思っております。次に、熊野古道の関係の二つ目ですけれども、先ほどのアクセスバスを活用した古道ウォーキング、これをやっていただく旅行のツアー、造成をしていただきました。旅行商品を10月の上旬から発売をする予定ということでありまして、これは三重交通さんで作っていただいた旅行商品なんですけれども、特急南紀とそれから先ほどのアクセスバスを使いました旅行商品です。例えば名古屋駅を8時2分に出ていただいて、尾鷲に特急南紀で来ていただいて、そっから先ほどのアクセスバス、これに乗っていただいて、紀北の方に行っていただくということですね。ほんで、鷲毛というところですが、ここから馬越峠を歩いてもらって、尾鷲の方に戻ってくる、戻ってきたら、レンタサイクルなんかを使って町中を楽しんでいただいて、尾鷲の駅に戻って、また特急南紀に乗ってもらって、夜の20時49分に名古屋に着くと、こういう旅行商品。これ一例でありまして、日帰りの7プランと宿泊の8プラン、これを販売していただく予定であります。ホームページで申し込みができるということでもありますし、それから窓口でも買っていただけるということでありまして、この中には、南紀・熊野フリーきっぷ、実はこれフリーきっぷっちゅうのは後で出てきますけれども、既に販売をしていますが、これとアクセスバスのチケット、お土産、それから宿泊の手配、こういったものが入っているということですので、お手軽に熊野古道に来れますので、ぜひこういった旅行商品、それがお値打ちだと思います。旅行商品を使っていただいて、熊野古道、一番いい季節がやってまいりますので、来ていただきたいと思います。3点目です。今度はJR東海さんと連携したキャンペーンでありまして、今ですね、さっき出ましたけど、フリーきっぷっていうのも発売をしていただいてます。名古屋で買っていただいて、この三瀬谷と熊野市の間、ここフリー乗降区間で、例えば特急で熊野まで来ていただいてもいいですし、三瀬谷まで来ていただいてもいいんですけれども、そこで降りていただいて、この間は自由に乗り降りをしていただくと、普通の電車もありまして、朝夕は2時間に1本程度、それから昼間は3時間に1本程度にはなりますけれども、ここで自由に乗り降りをしていただくということですが、このフリーきっぷを買っていただいた方に、これも10月26日から2月の2日ですけれども、プレゼントということで、ペットボトルホルダーをお渡しをしたいと思っております。また、10月26日から1カ月程度ですが、20周年、これ熊野古道の20周年のシンボルマークですけど、このシンボルマークを掲げましたヘッドマークですね、ヘッドマークとして掲げた車両、これを運行していただくということであります。それからPRのポスターですね。これは熊野古道アクセスバス、そしてこっちがフリーきっぷの宣伝をしているポスターですが、JR東海さんの主な駅に出していただくと。愛知、岐阜、三重、今のところこの三つでありますけれども、もうちょっと広げてもらえないかなというのはJR東海さんにお願いしようと思ってますけれども、駅に掲出をしていただいて、掲げていただいて、多くの方に熊野古道に来ていただきたいと思います。熊野古道関係ではクマの対策が重要であります。既に警報を出しておるところもございます。警報出しているところでは週に2回のパトロールをしておりまして、今のところクマに遭遇したという情報には接しておりません。それから注意報のところにつきましても、週に一回程度、10月の中旬ぐらいから、これは環境省の予算が施行できるということでありまして、県も2分の1の費用を負担するということになりますけれども、熊野古道の全ての峠で週に一回程度のパトロールをやるということにしておりますので、安全確保は私どもも心を砕いているところでございます。また、クマ避けの鈴、これを語り部の方とか観光案内人に我々配布をさせていただいて、それを観光客の方にそれぞれの場所から貸し出しをしていただく。これ10月上旬から貸し出しを開始するということです。クマにつきましては、前回、クマに襲われてけがをされた方のお話をさせていただきました。可能な限り、お一人ではなくて複数人で行動していただくということ。それから鈴とかラジオ、こんなもので自分の存在をアピールをしていただくと。それから笹が生えてるとことか、クマはこう姿勢が低いときがありますんで、見通しの悪いとこには入らない。仮に遭遇した場合にはゆっくりと後ずさりをする。振り返って走り出す、これは最悪です。ゆっくりと後ずさりをするという形。もし襲われたときには頭と首を守っていただく、こういうことになるんですけれども、そういうことにならないように、可能な限り複数人で行動していただきます。我々としても最大限やれることをやっていきたいと考えているところでございます。皆さんがご注意をしていただきながら、熊野古道、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。これが2点目。
3点目でございます。3点目は、万博の関係です。これは今年の4月に万博のテーマ「自然」に関するものとして、展示物「自由の鐘」、真珠でできた「自由の鐘」を展示しますということを申し上げたところですが、その第二弾を発表させていただきたいと思います。今度は万博のテーマ「常若」ですね。この「常若」に関して展示物を発表させていただきたいと思います。これは伊勢神宮の内宮の御正殿、そこにこういう神殿がございますが、そこの上に設置をされておりました鰹木であります。これですね。実際に非常に大きくて、270センチを超える大きさがございまして、重さ約400キログラム。これが前回の式年遷宮の際に取り替えられたもので、本物でございます。これが20年間、御正殿の上に置いてありましたが、これを見ていただこうということで展示をさせていただくものであります。今回の万博のテーマに非常に近い、この「常若」というのがですね、ではないかというふうに思っておりますけれども、これは神宮司庁さん所蔵のものでございまして、今回特別にご協力をいただきます。神宮司庁さんには感謝を申し上げたいと思いますけれども、これを展示をする予定でございます。万博開催までもうあと200日余りということでございますので、随時残りの四つにつきましても、何を展示するか発表させていただきたいというふうに考えているところでございます。私からはこの3点、以上でございます。
発表項目等に関する質疑
○低気圧と前線による大雨に伴う災害にかかる臨時庁議の開催を受けて(報告)
(記者)能登半島の被害の関連ですけれども、先ほども会議ありましたけれども、今現段階で決まっている追加の支援、県からの、というものはありますでしょうか。
(知事)その時も各部長から発言ありましたけれども、考えられるのは、まず物資の支援ですけれども、物資支援に関しては今のところ要請はないということですから、昨日、派遣員を派遣しました、カウンターパート。昨日は県庁で仕事をしてくれていまして、今日輪島に向かうということですので、そこで何か支援の内容がありましたら我々も対応していきたいというふうに考えておりますが、今のところはとりあえず特にということではないかなというふうに思っております。
(記者)既に派遣した二人から、被害の状況であったりとか、新たな情報は入ってきたりしますか。
(知事)私自身にはまだ届いておりませんけれども、担当部に何か入ってますか。
(防災対策部)昨日派遣しました先遣隊なんですけれども、道路が非常に混雑してるという状況で、まだ輪島市に到着していないという状況です。今急行してるところですが、現地に着きましたら情報収集を開始する予定にしております。以上です。
(記者)改めて県民の方への呼びかけをお願いできますでしょうか。
(知事)はい。今回、石川ですね、輪島、珠洲、それから能登半島の方々、非常に甚大な災害に遭われたということであります。これについては、三重県として、震災の時に続いて県民の皆さんの理解を得ながら、最大限の寄り添った支援をしていきたいというふうに思っております。県民の皆さんには、災害、これがいつ来るか分からない常在戦場の気持ちでいていただきたいと思います。この間、8月の末から9月の上旬にかけまして、台風10号に伴う大雨もございました。幸いなことに台風が直撃をしなかったということもあって、大被害は免れたと思います。人命に関する被害はゼロでありましたけれども、今後どういった災害が来るか分かりません。先日、気象庁長官と会って話をしてきましたけども、10月の半ばぐらいまでは、かつての日本の気候とは違いますので、台風が来る可能性はないとは言えないという話であります。これから、場合によると三重県直撃ということもあると思います。今できることをやってください。今できること、一つは備蓄品の備蓄ですね。それから、避難経路の確認。ぜひお願いしたいと思います。
(記者)今回の大雨で仮設住宅が浸水被害に遭われるということもありまして、先ほど知事も県内の状況も確認をということもありましたけれども、例えば、今回の仮設住宅でも、浸水想定区域だったり、土砂災害警戒区域に指定されているような場所に住宅が建てられているという現状もあるようなんですけれども、今現状で、県内でそういう場所に何カ所くらい予定地があるか、その辺は情報として何かありますでしょうか。
(知事)そこは確認をしてくださいということを、今防対部に言っておりますので、確認を進めてくれてると思いますけど、具体的な数値はまだ私、報告を受けておりません。ただ、今回もそうなんですけれども、2月の10日に石川県庁を訪ねさせていただいた時に、仮設住宅の設置する場所がやっぱりなかなかないんだということを、馳知事、苦労されて話しておられたのを思い出します。三重県でも同じ状態になるんじゃないかというふうに思います。警戒区域に仮設住宅を造るというのは、できるだけ避けたいという気持ちはもちろんあるんですけど、どうしてもそこじゃないと、特に土砂災害はなかなかしんどいので、そこは避けるべきだと思いますけど、河川の浸水地区の場合には造らざるを得ないっていうのはあるんじゃないかと思いますね。その時に構造をよく考えなきゃいけないかなとは思っております。現在どんな状況になっているのかは、今、集計を防対部に指示をしているところです。
(記者)例えば構造というところで言うと、知事としてそういうエリアにやむを得ず建てる場合、どういう形をとるのが一つ方策としてお考えでしょうか。
(知事)おそらく床を上げるということになるので、高床式の形になるのか、下の土台を分厚くして、水が来ても土台のところで止まるようにというようなことになるかもしれません。そこは、実際に石川でどんな状況だったのかというのも、情報も収集しながら考えていきたいと思っております。
○「歩こう熊野古道、心ととのう秋の伊勢路キャンペーン」の実施について(発表)
(記者)続いて、熊野古道のキャンペーンですね。まず、10月26日から約3カ月間の運行ということですけれども、これは期間限定、これから例えば需要を見て続けるとか、継続性についてはいかがお考えですか。
(知事)熊野古道については、主に三つのインフラの脆弱性ということをかつてから申し上げているわけで、宿と、それから案内、そして交通ということですが、今回その交通に一つの手を打ったということでありまして、これは運行していただく三重交通さんとも相談なんですけど、今回好評であれば、続けていくということも考えたいというふうに思っているところです。
(記者)運行自体は、県の事業ということになるんですよね。
(知事)運行自体は三重交通さんなんですけど、事業費、県で一つの事業を作っておりますので、事業費としては約1,000万でありますが、ラッピングバスに300万円、それから実証事業ということであります。そういう意味では県の事業ということでありますけど、その実証運行の費用として700万、そういった形で運行していただくということになっております。
(記者)好評であれば続けたいというのは、この支援も含めて続けていくというお考えか、もうこれは独自で運行事業者さんにやっていただくということなのかどうでしょうか。
(知事)独自でやっていただくのが一番ありがたいんですけどね。ずっと県の予算を出し続けるというわけにはいかないとは思いますけれども、場合によると、関係する市長、町長さんと相談をして、県だけではなくて地元のご支援もいただくということもあるかもしれません。ただ、多くの方が使っていただくということになれば、当然事業としてペイをするわけでありまして、かつてはここにそういったバスが走っていたという話もあります、事業としてですね。そういったこともぜひ復活をしてもらいたいなという気持ちを持って、今後のことを考えていきたいと思います。
(記者)今のところ、この利用者の見込み、想定であったりとか、あと目標みたいなものはありますでしょうか。
(知事)特段私は聞いておりませんけど、何かあります。
(地域連携・交通部)誘客促進に努めさせていただきまして、積極的に使っていただくようPRをしたいなと考えておりますが、目標は現時点では設定しておりません。
(知事)具体的なものはないということですね。
(記者)この3ルートと言ったらいいんですかね、それぞれ往復するという形になりますか。
(知事)そうですね、新設をしますのはこの紀伊長島と瀧原宮の間で、これが2往復ですね。ですから、ここに今書いてあるような形で運行するということですが、尾鷲、紀伊長島と熊野市、二木島の間は増便という形になって、これも往復ですね。
(記者)この区間を今回事業に選ばれた理由、特に例えば登山客の利用が多く見込まれるとか、何か根拠ありますか。
(知事)ここに書かせていただいていますけど、熊野古道の中で人気の場所、そこでバスの便数が足りやんとことか、あるいはバスがそもそも運行してないとこという形で選んだものというふうに聞いております。何か追加であります。
(地域連携・交通部)今回、特急南紀号との接続っていう点で見ていきまして、今回実証運行をさせていただく峠が、ちょうどバスがないっていうのが分かりましたので、その区間で運行させていただくという形になっております。
(記者)改めて熊野古道、世界遺産登録20周年を迎えて知事も実際に歩かれましたけども、多くの県民の方に熊野古道を知っていただいて、自然を感じてほしいなというのがあると思うんですけれども、改めて誘客の呼びかけをお願いします。
(知事)熊野古道は、今年世界遺産に登録されて20周年という記念の年になります。これから、山歩きをするにも非常に気持ちのいい季節がやってまいります。多くの方に熊野古道に来ていただきたいと思っています。熊野古道に来られた方にお話を聞くと、神秘的で、古代のロマンも感じられて、非常にいいところだということをおっしゃいます。また、伊勢神宮と熊野三山というパワースポットをつなぐ道として、心が洗われるような気持ちになったとおっしゃる方もおいでになられます。ただ、交通が非常に不便だという話もお伺いしますので、今回、NEW南紀、この運行に合わせたアクセスバスを用意させていただきました。また、三重交通さんのご協力で旅行商品も作っていただいておりますし、機運を盛り上げるためにJR東海さんにもご協力をいただいておるわけでございます。ぜひこういった交通手段もお使いになっていただいて、多くの方に来ていただければというふうに思っております。
(記者)最後のあたりでクマの話が出ていましたけれども、環境省に駆除の規制緩和という話があったと思うんですけれども、そっちの話はどうなっていますか。
(知事)引き続き、依頼をしているところでありまして、まず予算、環境省が補正予算だと思いますが、流用になるかもしれませんけど、クマの対応で自治体を支援してくれる予算を作ってくれました。あとはクマの駆除についての規制緩和、これは引き続き依頼をしていくところであります。
〇大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける期間限定展示(第2弾)について(発表)
(記者)続いて鰹木の特別展示の関係で、まず、この特別展示の一つに内宮正殿鰹木を選んだ経緯とか、意義みたいなところをもう少し教えてください。
(知事)これは神宮さんに、「常若」という展示をしますので、何かご協力いただけることはないでしょうかってお願いをして、結果、鰹木になったというふうに聞いております。補足するべきことがあれば、どうぞ。
(雇用経済部)「常若」を示すために、神宮を象徴するもので何かないかというご相談をさせていただいたところ、いくつかの候補がございまして、そのうちの一つが鰹木でございました、以上です。
(記者)鰹木でというふうに県の方から特定してお願いしたというよりかは、展示物でご相談したということ。
(知事)のようですね。これはもう事務方に私任しておりましたので。
(記者)普段はどちらの方で。
(知事)この鰹木。展示はしていないと聞いていますけど。
(記者)していないんですね。
(雇用経済部)こちらの鰹木につきましては、展示はしておりませんが、別の鰹木につきましては、神宮徴古館で一つ展示をしてあると聞いております。
(記者)改めてなんですけど、今回この第2弾ということになりますか、前回に続いて。この鰹木が選ばれたということで、見てもらう意義というところを知事語っていただけますか。
(知事)なかなか普段目にできない、特に神宮参拝をするときも、内宮の御正殿ですので、ちょっと遠いところにしか見えないですよね、鰹木。それがすぐ近くで見ていただけるということですので、この鰹木を見ていただいて、20年に一度、力あるいは命がよみがえる、継承をずっとしていただくという意味での遷宮を意識をしていただけるものになるんじゃないかなというふうに思っております。ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。
(記者)発言の中に、残り四つということですけど、残り四つというのは、特別展示が残り四つということになりますかね。
(知事)これテーマごとに展示を変えていきますんで、そういうご理解でいいかと思います。
(記者)この発表のペースといいますか、残り四つの進捗状況はいかがですか。
(知事)その都度その都度タイムリーに皆さんにニュースにしていただけるようなタイミングも図りながら、どのタイミングで出すかは当方の担当部局で考えてくれると思います。
(記者)六つの特集テーマに沿った展示物だと思うんですけれども、今回の鰹木というのは何に、「歴史」ですかね。
(知事)「常若」。遷宮の象徴というかですね。
(記者)前回の「自由の鐘」の展示期間、1カ月程ということでしたけども、今回も同じぐらいの期間を想定しているんでしょうか。
(雇用経済部)20日から1カ月程度を検討しております。
(記者)一応、ちょっと確認ですけど、これって触れるわけではないですよね。見るだけですか。
(知事)見るだけです。
(記者)確認ですけど、この鰹木の展示は初めてなんですか、万博では。
(知事)万博では初めてでしょうね、徴古館というところでは、これとは違う鰹木が展示されているということですよね。
(記者)これもあればでいいんですけど、何かご利益があるような代物なんですかね。
(知事)どうぞ。
(雇用経済部)伊勢神宮自体が言われていることなんですけど、行くことがご利益があるということを聞いております。是非皆さんに行っていただければと思っております。
(記者)なかなか初めて見る方とか、外国人の方ってこれが鰹木だと言われてもわかりづらいかと思うんですけど、遷宮館とかって模型がおいてあるじゃないですか、模型を一緒に置いたりとか、わかりやすいと思うんですけど。
(知事)これは鰹木だけでは何かわかりにくいので、それを説明するような、映像も用意をするというふうに聞いております。それと一緒に見ていただくということになりますかね。
その他項目に関する質疑
○立憲民主党代表選
(記者)昨日ですけれども、立憲民主党の代表選のことなんですけれども、野田元総理が新代表に選出されましたということで、その受け止めあればよろしくお願いします。
(知事)特定の政党のお話でもありますので、県として、あるいは県知事として公式のコメントについては、差し控えさせていただきたいと思います。野田元総理が野党の第一党であります立憲民主党の党首になられるということでございます。2日後には自民党の総裁もお決めになられるということと承知しておりますので、これから与党、野党の間で論戦が行われるんではないかというふうに思います。公明党の方は、石井新代表になるという話も伝わってきているところでございます。それぞれの党で従来の執行部が刷新をされますが、日本を良い形にするためにご議論をしていただいて、やがて総選挙があると、あるのではないかというふうに言われております。その総選挙で堂々と戦っていただければというふうに思っております。
(記者)そうすると、自民党総裁選の時についても公式のコメントは差し控えられる形になるんですか。
(知事)それはコメントは、そうですね。
(記者)自民党の場合は事実上、総理大臣ということにはなるけれども。
(知事)基本は党の話なので、総理にご就任された時には。
(記者)就任の段階でということですね。
(知事)そうですね、はい。
(記者)野田元総理との何かご面識であったりとかっていうのも特に。
(知事)いや、私は野田元総理のところにはお伺いをした記憶はあんまりないですね。
(知事)確か、関空会社に私、出向中だったんですよ。なのであまりご説明に行くようなポジションになかったということだと思いますね。
〇低気圧と前線による大雨に伴う災害にかかる臨時庁議の開催を受けて(報告)
(記者)発表項目のところに関してなんですけど。能登半島の大雨の関係で先ほど衛星電話だったり、スターリンクっていう話もありましたけれども、これ現状としてまだ多分、整備は完全には市町進んでいないと思うんですけど、県としての対応として例えば市町にどういう支援をしているのか、今後整備を加速させるために何か知事として考えていることがあるのかということについてはいかがでしょうか。
(知事)これは補助制度はありましたかね。まだだったかもしれません。なければ補助制度をちょっと考えていく必要があろうかと思います。今、現状把握に努めている段階ですね。
(防災対策部)ちょっとまた確認しまして、ご報告させていただきたいと思います。
(知事)場合によると、補助が必要になってくるかも。特にスターリンクですとお値段も高いので、スターリンクより衛星電話の方が楽じゃないかというのを自衛隊の方からご示唆いただいているところではあります。とにかく情報孤立しなければいいので、今、物理的に孤立しとる集落で、何人ぐらい怪我人がおられる、急病人がおられる。それから足りないものは水なのか、食料なのか、医薬品なのか。そういったあたりが分かれば情報孤立は避けられますので、そういう意味ではスターリンクで必ずしもなくてもいいのかもしれませんが、今、状況確認をしているところでありまして、そもそも200人孤立するというふうに三重県は想定していますけど、ここについても最終的にそのぐらい本当に孤立するのかというのを確認をしているところですので、確認し次第、場合によって県の支援が必要であれば、そういったことも考えていきたいと思います。
(記者)発表項目外よろしいでしょうか。第二さんはよろしいでしょうか。じゃあ終わります。
(知事)ありがとうございました。
2点目ですけれども、熊野古道の関係です。世界遺産登録20周年という記念の年でありますので、今回、誘客促進の取組、3点ご紹介をしたいと思います。1点目は、熊野古道は宿泊インフラと並んで交通インフラが少ない、こういうふうに言われております。ラッピングバス、これを運行するということで、実際運行していただくのは三重交通さんなんですけれども、このラッピングバスが10月の26日から2月2日まで、ここにあります地区、今までバスの便がなかったところを運行するところもありますし、路線バスはありましたけど、便数が少ないなというところで増便の役割を果たすというところもあります。もう一回言いますと、10月の26日から2月の2日までですので、約3カ月、年末年始を除きまして土日祝日に運行するということで、峠の登り口付近を通る三つの区間で運行するということにしております。ちなみに、このラッピングバスはお披露目を、紹介を10月の16日にさせていただこうと思いますので、多くの方に取材をいただければというふうに思います。紀伊長島と瀧原宮の間は荷坂峠とかツヅラト峠がありますし、それから尾鷲と紀伊長島の間は馬越峠、始神峠などの峠がございます。また、熊野市と二木島の間には松本峠などの峠でございますので、このバスを使っていただいて、熊野古道を巡っていただければというふうに思っております。次に、熊野古道の関係の二つ目ですけれども、先ほどのアクセスバスを活用した古道ウォーキング、これをやっていただく旅行のツアー、造成をしていただきました。旅行商品を10月の上旬から発売をする予定ということでありまして、これは三重交通さんで作っていただいた旅行商品なんですけれども、特急南紀とそれから先ほどのアクセスバスを使いました旅行商品です。例えば名古屋駅を8時2分に出ていただいて、尾鷲に特急南紀で来ていただいて、そっから先ほどのアクセスバス、これに乗っていただいて、紀北の方に行っていただくということですね。ほんで、鷲毛というところですが、ここから馬越峠を歩いてもらって、尾鷲の方に戻ってくる、戻ってきたら、レンタサイクルなんかを使って町中を楽しんでいただいて、尾鷲の駅に戻って、また特急南紀に乗ってもらって、夜の20時49分に名古屋に着くと、こういう旅行商品。これ一例でありまして、日帰りの7プランと宿泊の8プラン、これを販売していただく予定であります。ホームページで申し込みができるということでもありますし、それから窓口でも買っていただけるということでありまして、この中には、南紀・熊野フリーきっぷ、実はこれフリーきっぷっちゅうのは後で出てきますけれども、既に販売をしていますが、これとアクセスバスのチケット、お土産、それから宿泊の手配、こういったものが入っているということですので、お手軽に熊野古道に来れますので、ぜひこういった旅行商品、それがお値打ちだと思います。旅行商品を使っていただいて、熊野古道、一番いい季節がやってまいりますので、来ていただきたいと思います。3点目です。今度はJR東海さんと連携したキャンペーンでありまして、今ですね、さっき出ましたけど、フリーきっぷっていうのも発売をしていただいてます。名古屋で買っていただいて、この三瀬谷と熊野市の間、ここフリー乗降区間で、例えば特急で熊野まで来ていただいてもいいですし、三瀬谷まで来ていただいてもいいんですけれども、そこで降りていただいて、この間は自由に乗り降りをしていただくと、普通の電車もありまして、朝夕は2時間に1本程度、それから昼間は3時間に1本程度にはなりますけれども、ここで自由に乗り降りをしていただくということですが、このフリーきっぷを買っていただいた方に、これも10月26日から2月の2日ですけれども、プレゼントということで、ペットボトルホルダーをお渡しをしたいと思っております。また、10月26日から1カ月程度ですが、20周年、これ熊野古道の20周年のシンボルマークですけど、このシンボルマークを掲げましたヘッドマークですね、ヘッドマークとして掲げた車両、これを運行していただくということであります。それからPRのポスターですね。これは熊野古道アクセスバス、そしてこっちがフリーきっぷの宣伝をしているポスターですが、JR東海さんの主な駅に出していただくと。愛知、岐阜、三重、今のところこの三つでありますけれども、もうちょっと広げてもらえないかなというのはJR東海さんにお願いしようと思ってますけれども、駅に掲出をしていただいて、掲げていただいて、多くの方に熊野古道に来ていただきたいと思います。熊野古道関係ではクマの対策が重要であります。既に警報を出しておるところもございます。警報出しているところでは週に2回のパトロールをしておりまして、今のところクマに遭遇したという情報には接しておりません。それから注意報のところにつきましても、週に一回程度、10月の中旬ぐらいから、これは環境省の予算が施行できるということでありまして、県も2分の1の費用を負担するということになりますけれども、熊野古道の全ての峠で週に一回程度のパトロールをやるということにしておりますので、安全確保は私どもも心を砕いているところでございます。また、クマ避けの鈴、これを語り部の方とか観光案内人に我々配布をさせていただいて、それを観光客の方にそれぞれの場所から貸し出しをしていただく。これ10月上旬から貸し出しを開始するということです。クマにつきましては、前回、クマに襲われてけがをされた方のお話をさせていただきました。可能な限り、お一人ではなくて複数人で行動していただくということ。それから鈴とかラジオ、こんなもので自分の存在をアピールをしていただくと。それから笹が生えてるとことか、クマはこう姿勢が低いときがありますんで、見通しの悪いとこには入らない。仮に遭遇した場合にはゆっくりと後ずさりをする。振り返って走り出す、これは最悪です。ゆっくりと後ずさりをするという形。もし襲われたときには頭と首を守っていただく、こういうことになるんですけれども、そういうことにならないように、可能な限り複数人で行動していただきます。我々としても最大限やれることをやっていきたいと考えているところでございます。皆さんがご注意をしていただきながら、熊野古道、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。これが2点目。
3点目でございます。3点目は、万博の関係です。これは今年の4月に万博のテーマ「自然」に関するものとして、展示物「自由の鐘」、真珠でできた「自由の鐘」を展示しますということを申し上げたところですが、その第二弾を発表させていただきたいと思います。今度は万博のテーマ「常若」ですね。この「常若」に関して展示物を発表させていただきたいと思います。これは伊勢神宮の内宮の御正殿、そこにこういう神殿がございますが、そこの上に設置をされておりました鰹木であります。これですね。実際に非常に大きくて、270センチを超える大きさがございまして、重さ約400キログラム。これが前回の式年遷宮の際に取り替えられたもので、本物でございます。これが20年間、御正殿の上に置いてありましたが、これを見ていただこうということで展示をさせていただくものであります。今回の万博のテーマに非常に近い、この「常若」というのがですね、ではないかというふうに思っておりますけれども、これは神宮司庁さん所蔵のものでございまして、今回特別にご協力をいただきます。神宮司庁さんには感謝を申し上げたいと思いますけれども、これを展示をする予定でございます。万博開催までもうあと200日余りということでございますので、随時残りの四つにつきましても、何を展示するか発表させていただきたいというふうに考えているところでございます。私からはこの3点、以上でございます。
発表項目等に関する質疑
○低気圧と前線による大雨に伴う災害にかかる臨時庁議の開催を受けて(報告)
(記者)能登半島の被害の関連ですけれども、先ほども会議ありましたけれども、今現段階で決まっている追加の支援、県からの、というものはありますでしょうか。
(知事)その時も各部長から発言ありましたけれども、考えられるのは、まず物資の支援ですけれども、物資支援に関しては今のところ要請はないということですから、昨日、派遣員を派遣しました、カウンターパート。昨日は県庁で仕事をしてくれていまして、今日輪島に向かうということですので、そこで何か支援の内容がありましたら我々も対応していきたいというふうに考えておりますが、今のところはとりあえず特にということではないかなというふうに思っております。
(記者)既に派遣した二人から、被害の状況であったりとか、新たな情報は入ってきたりしますか。
(知事)私自身にはまだ届いておりませんけれども、担当部に何か入ってますか。
(防災対策部)昨日派遣しました先遣隊なんですけれども、道路が非常に混雑してるという状況で、まだ輪島市に到着していないという状況です。今急行してるところですが、現地に着きましたら情報収集を開始する予定にしております。以上です。
(記者)改めて県民の方への呼びかけをお願いできますでしょうか。
(知事)はい。今回、石川ですね、輪島、珠洲、それから能登半島の方々、非常に甚大な災害に遭われたということであります。これについては、三重県として、震災の時に続いて県民の皆さんの理解を得ながら、最大限の寄り添った支援をしていきたいというふうに思っております。県民の皆さんには、災害、これがいつ来るか分からない常在戦場の気持ちでいていただきたいと思います。この間、8月の末から9月の上旬にかけまして、台風10号に伴う大雨もございました。幸いなことに台風が直撃をしなかったということもあって、大被害は免れたと思います。人命に関する被害はゼロでありましたけれども、今後どういった災害が来るか分かりません。先日、気象庁長官と会って話をしてきましたけども、10月の半ばぐらいまでは、かつての日本の気候とは違いますので、台風が来る可能性はないとは言えないという話であります。これから、場合によると三重県直撃ということもあると思います。今できることをやってください。今できること、一つは備蓄品の備蓄ですね。それから、避難経路の確認。ぜひお願いしたいと思います。
(記者)今回の大雨で仮設住宅が浸水被害に遭われるということもありまして、先ほど知事も県内の状況も確認をということもありましたけれども、例えば、今回の仮設住宅でも、浸水想定区域だったり、土砂災害警戒区域に指定されているような場所に住宅が建てられているという現状もあるようなんですけれども、今現状で、県内でそういう場所に何カ所くらい予定地があるか、その辺は情報として何かありますでしょうか。
(知事)そこは確認をしてくださいということを、今防対部に言っておりますので、確認を進めてくれてると思いますけど、具体的な数値はまだ私、報告を受けておりません。ただ、今回もそうなんですけれども、2月の10日に石川県庁を訪ねさせていただいた時に、仮設住宅の設置する場所がやっぱりなかなかないんだということを、馳知事、苦労されて話しておられたのを思い出します。三重県でも同じ状態になるんじゃないかというふうに思います。警戒区域に仮設住宅を造るというのは、できるだけ避けたいという気持ちはもちろんあるんですけど、どうしてもそこじゃないと、特に土砂災害はなかなかしんどいので、そこは避けるべきだと思いますけど、河川の浸水地区の場合には造らざるを得ないっていうのはあるんじゃないかと思いますね。その時に構造をよく考えなきゃいけないかなとは思っております。現在どんな状況になっているのかは、今、集計を防対部に指示をしているところです。
(記者)例えば構造というところで言うと、知事としてそういうエリアにやむを得ず建てる場合、どういう形をとるのが一つ方策としてお考えでしょうか。
(知事)おそらく床を上げるということになるので、高床式の形になるのか、下の土台を分厚くして、水が来ても土台のところで止まるようにというようなことになるかもしれません。そこは、実際に石川でどんな状況だったのかというのも、情報も収集しながら考えていきたいと思っております。
○「歩こう熊野古道、心ととのう秋の伊勢路キャンペーン」の実施について(発表)
(記者)続いて、熊野古道のキャンペーンですね。まず、10月26日から約3カ月間の運行ということですけれども、これは期間限定、これから例えば需要を見て続けるとか、継続性についてはいかがお考えですか。
(知事)熊野古道については、主に三つのインフラの脆弱性ということをかつてから申し上げているわけで、宿と、それから案内、そして交通ということですが、今回その交通に一つの手を打ったということでありまして、これは運行していただく三重交通さんとも相談なんですけど、今回好評であれば、続けていくということも考えたいというふうに思っているところです。
(記者)運行自体は、県の事業ということになるんですよね。
(知事)運行自体は三重交通さんなんですけど、事業費、県で一つの事業を作っておりますので、事業費としては約1,000万でありますが、ラッピングバスに300万円、それから実証事業ということであります。そういう意味では県の事業ということでありますけど、その実証運行の費用として700万、そういった形で運行していただくということになっております。
(記者)好評であれば続けたいというのは、この支援も含めて続けていくというお考えか、もうこれは独自で運行事業者さんにやっていただくということなのかどうでしょうか。
(知事)独自でやっていただくのが一番ありがたいんですけどね。ずっと県の予算を出し続けるというわけにはいかないとは思いますけれども、場合によると、関係する市長、町長さんと相談をして、県だけではなくて地元のご支援もいただくということもあるかもしれません。ただ、多くの方が使っていただくということになれば、当然事業としてペイをするわけでありまして、かつてはここにそういったバスが走っていたという話もあります、事業としてですね。そういったこともぜひ復活をしてもらいたいなという気持ちを持って、今後のことを考えていきたいと思います。
(記者)今のところ、この利用者の見込み、想定であったりとか、あと目標みたいなものはありますでしょうか。
(知事)特段私は聞いておりませんけど、何かあります。
(地域連携・交通部)誘客促進に努めさせていただきまして、積極的に使っていただくようPRをしたいなと考えておりますが、目標は現時点では設定しておりません。
(知事)具体的なものはないということですね。
(記者)この3ルートと言ったらいいんですかね、それぞれ往復するという形になりますか。
(知事)そうですね、新設をしますのはこの紀伊長島と瀧原宮の間で、これが2往復ですね。ですから、ここに今書いてあるような形で運行するということですが、尾鷲、紀伊長島と熊野市、二木島の間は増便という形になって、これも往復ですね。
(記者)この区間を今回事業に選ばれた理由、特に例えば登山客の利用が多く見込まれるとか、何か根拠ありますか。
(知事)ここに書かせていただいていますけど、熊野古道の中で人気の場所、そこでバスの便数が足りやんとことか、あるいはバスがそもそも運行してないとこという形で選んだものというふうに聞いております。何か追加であります。
(地域連携・交通部)今回、特急南紀号との接続っていう点で見ていきまして、今回実証運行をさせていただく峠が、ちょうどバスがないっていうのが分かりましたので、その区間で運行させていただくという形になっております。
(記者)改めて熊野古道、世界遺産登録20周年を迎えて知事も実際に歩かれましたけども、多くの県民の方に熊野古道を知っていただいて、自然を感じてほしいなというのがあると思うんですけれども、改めて誘客の呼びかけをお願いします。
(知事)熊野古道は、今年世界遺産に登録されて20周年という記念の年になります。これから、山歩きをするにも非常に気持ちのいい季節がやってまいります。多くの方に熊野古道に来ていただきたいと思っています。熊野古道に来られた方にお話を聞くと、神秘的で、古代のロマンも感じられて、非常にいいところだということをおっしゃいます。また、伊勢神宮と熊野三山というパワースポットをつなぐ道として、心が洗われるような気持ちになったとおっしゃる方もおいでになられます。ただ、交通が非常に不便だという話もお伺いしますので、今回、NEW南紀、この運行に合わせたアクセスバスを用意させていただきました。また、三重交通さんのご協力で旅行商品も作っていただいておりますし、機運を盛り上げるためにJR東海さんにもご協力をいただいておるわけでございます。ぜひこういった交通手段もお使いになっていただいて、多くの方に来ていただければというふうに思っております。
(記者)最後のあたりでクマの話が出ていましたけれども、環境省に駆除の規制緩和という話があったと思うんですけれども、そっちの話はどうなっていますか。
(知事)引き続き、依頼をしているところでありまして、まず予算、環境省が補正予算だと思いますが、流用になるかもしれませんけど、クマの対応で自治体を支援してくれる予算を作ってくれました。あとはクマの駆除についての規制緩和、これは引き続き依頼をしていくところであります。
〇大阪・関西万博関西パビリオン三重県ブースにおける期間限定展示(第2弾)について(発表)
(記者)続いて鰹木の特別展示の関係で、まず、この特別展示の一つに内宮正殿鰹木を選んだ経緯とか、意義みたいなところをもう少し教えてください。
(知事)これは神宮さんに、「常若」という展示をしますので、何かご協力いただけることはないでしょうかってお願いをして、結果、鰹木になったというふうに聞いております。補足するべきことがあれば、どうぞ。
(雇用経済部)「常若」を示すために、神宮を象徴するもので何かないかというご相談をさせていただいたところ、いくつかの候補がございまして、そのうちの一つが鰹木でございました、以上です。
(記者)鰹木でというふうに県の方から特定してお願いしたというよりかは、展示物でご相談したということ。
(知事)のようですね。これはもう事務方に私任しておりましたので。
(記者)普段はどちらの方で。
(知事)この鰹木。展示はしていないと聞いていますけど。
(記者)していないんですね。
(雇用経済部)こちらの鰹木につきましては、展示はしておりませんが、別の鰹木につきましては、神宮徴古館で一つ展示をしてあると聞いております。
(記者)改めてなんですけど、今回この第2弾ということになりますか、前回に続いて。この鰹木が選ばれたということで、見てもらう意義というところを知事語っていただけますか。
(知事)なかなか普段目にできない、特に神宮参拝をするときも、内宮の御正殿ですので、ちょっと遠いところにしか見えないですよね、鰹木。それがすぐ近くで見ていただけるということですので、この鰹木を見ていただいて、20年に一度、力あるいは命がよみがえる、継承をずっとしていただくという意味での遷宮を意識をしていただけるものになるんじゃないかなというふうに思っております。ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。
(記者)発言の中に、残り四つということですけど、残り四つというのは、特別展示が残り四つということになりますかね。
(知事)これテーマごとに展示を変えていきますんで、そういうご理解でいいかと思います。
(記者)この発表のペースといいますか、残り四つの進捗状況はいかがですか。
(知事)その都度その都度タイムリーに皆さんにニュースにしていただけるようなタイミングも図りながら、どのタイミングで出すかは当方の担当部局で考えてくれると思います。
(記者)六つの特集テーマに沿った展示物だと思うんですけれども、今回の鰹木というのは何に、「歴史」ですかね。
(知事)「常若」。遷宮の象徴というかですね。
(記者)前回の「自由の鐘」の展示期間、1カ月程ということでしたけども、今回も同じぐらいの期間を想定しているんでしょうか。
(雇用経済部)20日から1カ月程度を検討しております。
(記者)一応、ちょっと確認ですけど、これって触れるわけではないですよね。見るだけですか。
(知事)見るだけです。
(記者)確認ですけど、この鰹木の展示は初めてなんですか、万博では。
(知事)万博では初めてでしょうね、徴古館というところでは、これとは違う鰹木が展示されているということですよね。
(記者)これもあればでいいんですけど、何かご利益があるような代物なんですかね。
(知事)どうぞ。
(雇用経済部)伊勢神宮自体が言われていることなんですけど、行くことがご利益があるということを聞いております。是非皆さんに行っていただければと思っております。
(記者)なかなか初めて見る方とか、外国人の方ってこれが鰹木だと言われてもわかりづらいかと思うんですけど、遷宮館とかって模型がおいてあるじゃないですか、模型を一緒に置いたりとか、わかりやすいと思うんですけど。
(知事)これは鰹木だけでは何かわかりにくいので、それを説明するような、映像も用意をするというふうに聞いております。それと一緒に見ていただくということになりますかね。
その他項目に関する質疑
○立憲民主党代表選
(記者)昨日ですけれども、立憲民主党の代表選のことなんですけれども、野田元総理が新代表に選出されましたということで、その受け止めあればよろしくお願いします。
(知事)特定の政党のお話でもありますので、県として、あるいは県知事として公式のコメントについては、差し控えさせていただきたいと思います。野田元総理が野党の第一党であります立憲民主党の党首になられるということでございます。2日後には自民党の総裁もお決めになられるということと承知しておりますので、これから与党、野党の間で論戦が行われるんではないかというふうに思います。公明党の方は、石井新代表になるという話も伝わってきているところでございます。それぞれの党で従来の執行部が刷新をされますが、日本を良い形にするためにご議論をしていただいて、やがて総選挙があると、あるのではないかというふうに言われております。その総選挙で堂々と戦っていただければというふうに思っております。
(記者)そうすると、自民党総裁選の時についても公式のコメントは差し控えられる形になるんですか。
(知事)それはコメントは、そうですね。
(記者)自民党の場合は事実上、総理大臣ということにはなるけれども。
(知事)基本は党の話なので、総理にご就任された時には。
(記者)就任の段階でということですね。
(知事)そうですね、はい。
(記者)野田元総理との何かご面識であったりとかっていうのも特に。
(知事)いや、私は野田元総理のところにはお伺いをした記憶はあんまりないですね。
(知事)確か、関空会社に私、出向中だったんですよ。なのであまりご説明に行くようなポジションになかったということだと思いますね。
〇低気圧と前線による大雨に伴う災害にかかる臨時庁議の開催を受けて(報告)
(記者)発表項目のところに関してなんですけど。能登半島の大雨の関係で先ほど衛星電話だったり、スターリンクっていう話もありましたけれども、これ現状としてまだ多分、整備は完全には市町進んでいないと思うんですけど、県としての対応として例えば市町にどういう支援をしているのか、今後整備を加速させるために何か知事として考えていることがあるのかということについてはいかがでしょうか。
(知事)これは補助制度はありましたかね。まだだったかもしれません。なければ補助制度をちょっと考えていく必要があろうかと思います。今、現状把握に努めている段階ですね。
(防災対策部)ちょっとまた確認しまして、ご報告させていただきたいと思います。
(知事)場合によると、補助が必要になってくるかも。特にスターリンクですとお値段も高いので、スターリンクより衛星電話の方が楽じゃないかというのを自衛隊の方からご示唆いただいているところではあります。とにかく情報孤立しなければいいので、今、物理的に孤立しとる集落で、何人ぐらい怪我人がおられる、急病人がおられる。それから足りないものは水なのか、食料なのか、医薬品なのか。そういったあたりが分かれば情報孤立は避けられますので、そういう意味ではスターリンクで必ずしもなくてもいいのかもしれませんが、今、状況確認をしているところでありまして、そもそも200人孤立するというふうに三重県は想定していますけど、ここについても最終的にそのぐらい本当に孤立するのかというのを確認をしているところですので、確認し次第、場合によって県の支援が必要であれば、そういったことも考えていきたいと思います。
(記者)発表項目外よろしいでしょうか。第二さんはよろしいでしょうか。じゃあ終わります。
(知事)ありがとうございました。
了