知事定例会見録
令和5年2月2日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・新型コロナウイルス感染症(医療ひっ迫防止アラートの解除等)について(発表)
・障がい者グループホームにおける不妊対応の調査結果について(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・大雪警報発令時の対応
・県立大学の検討
・包括外部監査
・総合教育会議
・知事の読書
発表項目等
(知事)おはようございます。私の方からは2点、お話をさせていただきたいと思います。まず、最初ですけれども、コロナの関係であります。「医療ひっ迫防止アラート」でありますけれども、これを1月の13日に出しておりましたが、本日をもって、この「医療ひっ迫防止アラート」を解除いたします。最初はこのご報告でございます。コロナの感染者でございますけれども、幸いなことに前週の感染者数を各曜日、下回っているという状況でございます。1月12日に感染者数は5,457人と最多を記録をしました。病床使用率は、その時点で66.4パーセントということでございましたが、減少しておりまして、昨日の新規感染者数、ご案内のように1,435人。今日ですけれども1,100人程度ということになります。明日は恐らく、まだちょっと確定は全然していませんけれども、1,000人を下回るだろうというふうに思っていまして、1月の中旬から減少傾向であります。今日、書面で本部員会議を開催をいたしました。書面開催ですけど、解除を決定したというものです。これが一つでありますが、それに合わせて三重県のイベント開催基準、これを政府基準に合わせまして、大声を伴うイベントについて参加人数、今まで50パーセントでした。もちろん声出す時はマスクをしていただくということになりますけど、それが100パーセントまでという政府の基準に合わせて、基準変更をさせていただきたいと思います。これも今日からということになります。ダウントレンドに入ってきているということであります。救急搬送件数も減ってきております。従いまして、少しずつではありますけれども、コロナ感染の影響は少なくなっておるということです。とはいうものの、適切な感染防止対策、コロナ感染が全くなくなったというわけではありませんので、引き続きお願いをしたいと思います。それから、県営接種会場は2月の11日にツッキードームで会場を開きますけど、2月11日まだ余裕がありますので、ご活用をいただければというふうに思います。コロナの関係は、以上であります。
続きまして、2点目。最後でありますけど、障がい者グループホームにおけます不妊対応の関係。北海道で事案がございましたが、その関係で12月の末の会見で、県内で調査をしますというふうに申し上げたものがございました。過去10年間にさかのぼって三重県内のグループホームの施設、178の施設がございます。178施設。これを対象に、全ての施設から回答をいただきまして調査をしました。回答率100パーセントということです。調査期間は1月の6日から始まって、一応、12日まででお願いしますというふうに申し上げておりましたけど、多少遅れて回答いただけるところもございましたが、調査項目は2点です。一つはグループホームの利用者の方が結婚される場合に、不妊処置などを条件とした事例があるのかということ。それから、利用者の方が結婚、あるいは同居して引き続きグループホームを利用されていましたかというこの2点についてお伺いをしました。まず、北海道で問題となりました。不妊処置などを条件とした不適切な事例はございませんでした。それから引き続き、結婚、あるいは同居をしてグループホームを利用しているかということでございましたが、3施設で11人の利用者の方が結婚して引き続きグループホームを利用されているという事例がございました。詳細につきましては、この後、担当部の方から記者の皆さんに説明をさせていただく予定にしてございます。今後も、障がいを持たれた方が希望を持って生活できるようにということで、県としてはしっかりと支援をさせていただく予定にしております。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
○新型コロナウイルス感染症(医療ひっ迫防止アラートの解除等)について(発表)
(質)コロナのことについて伺います。今日をもって「医療ひっ迫防止アラート」を解除するということですけれども、改めてこのアラートを出した効果というのは、知事どのように考えてらっしゃいますでしょうか。
(答)前からちょっと申し上げてます、三重県の方は非常に真面目な方が多いので、県の方でアラートを出させていただいたのは1月13日ですけれども、その後、飲食店などに行きますと、アラートが出たからか予約のキャンセルが入ったわということをおっしゃられるところもありました。そういう意味では、皆さんお一人お一人が感染防止対策を徹底をしていただいていると思います。その結果であると思いますけども、感染者数が減ってきておりますので、これについては非常に県民の皆さんのご協力に感謝をするところであります。
(質)アラートを解除した理由について、改めてですけれども新規感染者が1月の中旬から減少傾向にあるということと、病床使用率も40パーセント今下回っていると、そういうことが理由になりますか。
(答)そうですね。大きいのは病床使用率ですね。今回は医療現場がひっ迫をしてきたということで、アラートを出させていただいていますので、そういう意味では病床使用率が40パーセントを下回って、医療現場も多少ですが余裕が出てきたということ、それから新規感染者も引き続き下降傾向にあるということで今回解除させていただきました。
(質)あともう1点だけなんですが、この下のコロナ、コロナ疑い患者の救急搬送件数についてなんですけれども、ちょっとこの表の見方がちょっと確認したいんですが、一番救急搬送困難事案の数が多かったのが6件で、これが12月28日と今年の1月13日だということなんですけど、それを今は下回る数であるということと。
(答)そうですね。だいたい1件ぐらい出るか出ないかという感じに最近ではなっております。
(質)医療機関への搬送、不搬送件数108件というのは、これは搬送と不搬送を合わせるというのはどういうカウントになるのかちょっとわかりづらいのでお願いします。
(答:医療保健部)搬送、不搬送の件数でございますけども、実際、搬送というのが、救急車呼んで実際に医療機関の方に搬送された方で、不搬送というのは救急車現場に行きましたけども、搬送の必要がないと判断されたものでございます。これらを足すことによって、いずれにしましても救急車が呼ばれて現場の方に走っていったという数ですので、そのこと自体がやはり救急医療に対する負荷ということで、その数も指標として捉えていたというところでございます。
(答)だから救急車の出動件数とほぼ同じだと考えていただいて。
(答:医療保健部)そちらについても着実に減少してきているというような状況です。
(質)コロナの関係で質問がある方はお願いします。
(質)感染者は減少傾向にあるとはいえども、やはり高齢者の亡くなった方の数が、第8波に入ってかなり多いと思うんですけれども、その受け止めと、やはり周りの人達が感染防止対策をして感染させないことが大事だと思うんですけれども、その辺りの呼びかけをお願いします。
(答)わかりました。死亡者、亡くなられる方の数は実は第8波は感染された方が軽症であるという特徴を持ってますが、やっぱり多いんですね。これは感染者の数がかなり増えているということで、高齢の方とか、あるいは基礎疾患をお持ちの方は感染されると、やっぱり命の危険があるということが原因であるというふうに思います。従って以前からお願いをしてますけれども、若い方で無症状の感染の方もおられると思います。ご高齢の方、あるいは基礎疾患をお持ちの方と会われるときは、引き続きマスクの着用、換気の実施など適切な感染防止対策をお願いをしたいと思っております。
(質)確認なんですけれども、「医療ひっ迫防止アラート」の解除ということでご説明がありましたが、一方で11月25日に「感染防止行動徹底アラート」が出されて、1月13日はそれを引き上げたという話だったと思います。
(答)そうです。
(質)今回の「医療ひっ迫防止アラート」の解除によって、県内の状況は11月25日から出されているアラートに引き下がるということなんでしょうか。それともアラートそのものを全部なくしてしまうということなんでしょうか。
(答)後者であります。現在の段階では、「感染防止行動徹底アラート」も必要ないだろうというふうに思います。もちろん、感染防止行動はやっていただかなきゃいけないんですけれども、今までやっていただいた感染防止行動を引き続きやっていただくということで、全てのアラートが今回解除ということになります。
(質)改めてですけれども、そうしますと11月の25日から70日ぐらいですか、出されていたアラートだったわけですけど、一方でその中でも8波で感染者が急増し、死者もたくさん出ました。アラートを出したことでどのような効果があったのかと、またもし至らないようなことがあったとすれば、何が反省点で、アラート解除後にどんなことを注意点としていかなければいけないかを改めて教えてください。
(答)このグラフを見ていただきますと11月25日に「感染防止行動徹底アラート」を出させていただきました。少し感染者数が減ったような状況は出ておりますが、その後また伸びてきております。今のオミクロン株は感染力がものすご強いちゅうことですね。ご注意はいただいていて、アラートが出ると少し減ってくるということなんですけども、また伸びてきてしまうということですね、感染者増えてきてしまうと。過去最多の感染者を記録しました1月12日の翌日に「医療ひっ迫防止アラート」、引き上げてアラートを出させていただきました。そうするとアラートを出したからということではないかもしれませんけれども、気をつけておられる方も、先ほど申し上げたようにおられて、ずっと感染者数が減ってきたということであります。1月の末ぐらいには感染者数は減ってくるんじゃないかということを年末に申し上げたような形にはなっておりますけれども、県民の方々が気をつけていただいたというのが一番大きいと思います。これからの注意点ということですけれども、年末年始の前に、先ほどもご質問ありましたけども、高齢者の方、それから基礎疾患をお持ちの方と会われるときには感染防止行動を徹底してくださいというお願いをしました。それもあって減ってきているということはあると思うんですけれども、ただ死者数が増えてきているのは事実です。これは感染者数が増えると、それに応じてやっぱり増えてくることなので、引き続き感染防止行動、特に高齢者の方、基礎疾患お持ちの方と会われる方は徹底をお願いしたいというふうに思ってます。
(質)再度もう1点だけ、5月8日からは、感染法上の扱いも5類に移ります。そうした中でますます今までどおりの行政の対応が難しくなるかと思うんですけども、再びたくさんの方が感染しない、あるいはたくさんの方が亡くならないために県民に対してこういうことを注意してほしいということ改めて教えてください。
(答)5類に引き下げが行われるかどうかと関係ないとは思いますけど、感染症による感染者が増えてきた場合、その場合には県としても医療関係の方々の状況を見ながら、できることをしっかりやっていきたいと思っています。場合によっては、今やっているような状況を再度体制を構築する必要もあるかなというふうに思っているところであります。コロナに関わらず、これからも感染症出てくると思います。そのときには、みえコロナガードを一昨年の10月に策定をいたしましたけど、あの方針に従ってやっていくということです。一番大事なのはやっぱり県民のお一人お一人に感染防止行動をとっていただくということであると思います。これからも私どもとしては医療関係者の方々と対話を続けて感染防止に全力を尽くしていきたいと思っています。
(質)ご質問は他にありますでしょうか。
○障がい者グループホームにおける不妊対応の調査結果について(発表)
(質)よろしければ、次の障害者グループホームの調査結果について伺います。今回、北海道の事案を受けてということですけれども、県内の178の施設に調査をしたところ、グループホームの利用者は結婚する場合に不妊処置などをしたという事例はなかったということですけれども、まず改めてこういう調査結果が出たことについての知事の受け止め、お考えを改めてお聞かせください。
(答)やはり障がいをお持ちの方であっても、子供を持ちたいという気持ち、これは大事にせなあかんというふうに思います。従って、北海道の対応を聞いたときには、やや衝撃的な思いを持ったところでありますけれども、三重県内でまず調査をしようということで、国からは調査指示はまだ来ておりません。それから、東海3県、他の愛知県、岐阜県に確認したところ、調査は実施されてないということではありましたけども、調べてみましょうということで、担当部で調べてもらいましたところ、今回、三重県ではそんな事例がなかったということで、これについては安堵しているところであります。
(質)北海道の事案ですが、不妊処置だけではなくて虐待ということもあったかと思うのですが、今回は虐待の部分は調査対象になっていないのですか。
(答)なっていないということですね。
(答:子ども・福祉部)調査対象とはしていないです。
(質)その理由はありますか。
(答)先ずは不妊対応の方を調べてみようということで、やっているところであります。必要に応じて虐待の状況についても、調べる必要があれば調べていきたいと思っております。
(質)今回の調査対象としては事業所ということですけれども、施設が把握していなかったとしても、入所者とか家族はどういうふうに感じているのか、という部分にまでは今回は踏み込まなかったのですか。
(答)今回のアンケート対象は、そこまではやってないですね。
(質)何かそういった聞き取りも、さらに続けていくということはありますか。
(答)そういう声があれば、やっていくことはやぶさかではないですね。
(質)調査結果で不妊処置等をした事例はないけれども、利用者が結婚や同居をしていて、引き続きグループホームを利用した事例は3施設11人であった。これは利用者同士がということなんですよね。例えば、従業員と利用者っていうことはないですか。
(答)必ずしも利用者同士というわけではなく、外部の方とという事例もあったようであります。詳細は担当部の方からお答え申し上げます。この後に会見しますので。
(質)この調査結果について質問がある方はお願いします。
(質)調査対象のことで念のため確認させてください。グループホームは、障がいの種類
は知的障がいの方、精神障がいの方、身体障がいの方どの障がいの方も入っているのですか。
(答)はい。詳細はまた後ほど申し上げますけど、全ての方がおられます。
(質)今回の調査項目をこの2本に絞った理由は何でしょうか。北海道だと20項目ぐらい質問項目を作ってやったりしているみたいですが、大分簡略化していると思うのですが。
(答)先ずは、一番問題になっています不妊対応をどういうふうにしているのか、というのを緊急的に調べる必要があるだろうというので、これを調べました。担当課とも話をする中で、やがて国からの調査も出てくる可能性があるということで、その時に改めて調査もするので、項目はその時に追加することができるということで、まずは緊急的に調べなきゃいけない項目を調べましょう、ということで2項目でやらせていただいたものです。
(質)他に質問はありますでしょうか。
その他項目に関する質疑
○大雪警報発令時の対応
(質)発表項目外でお聞きします。先週は県内で大雪ですとか、気温が非常に低くなって断水が起こった地域もありまして、非常に気象に左右された一週間だったと思います。そういった中で、知事の姿があまり見えないという場面も私はあったかのように感じています。先週の知事会見の際も雪が降っていて、雪の関係をお話いただきましたが、新名神で立ち往生が長時間にわたり、県外の方も含め多くの方が非常に苦しい状況におかれていたということがありました。そういった状況の中で、知事は県外に行かれていて、県としてできた対応というのは、例えば災害派遣要請を自衛隊にするとか、NEXCOの方が手作業で雪を除去していたということもあったので、県として何かできたことがあったのではないかと、知事としても発信ができたことがあったのではないかと私は思います。そういった対応を改めて振り返って、知事はどういうふうにお考えなのか教えてください。
(答)県外へ出張に行きましたのは、四日市港の振興のためであります。3年ぶりの四日市港セミナーが大阪で開催するということで、関西圏の企業の方から96名が参加をされました。私が名誉会長をしているんですが、知事に来てもらってよかったという声はありました。雪が降っておりまして、あの日の朝に皆さんに呼びかけをさせていただいて、その後に雪は小降りになってまいりまして、警報の解除が15時ぐらいに解除できるだろうということは気象庁から聞いておりました。念のため、警報の解除を一部地域で18時ぐらいまで延ばす可能性がありますということで、雪の状況や現場、それから県庁内の各部とも相談をしまして、大丈夫そうだということで出張をしたところです。もちろん、出張中でも危機管理統括監、それから防災対策部、それから秘書課もそうですが、連絡を取りながら問題があればすぐに帰ってくるということで出張いたしました。大阪の会場に着いたときも挨拶をして、その後に名刺交換をさせていただきましたが、その名刺交換の交流会の場も20分程度ですかね。もちろん、アルコールには口をつけずに名刺交換して20分で交流会を抜けて帰ってきた、こういう状況です。そういう意味では、大雪警報が続いていたのが菰野ですね。菰野が解除されたのは19時18分でした。それ以外の北部地域で大雪警報は残っていましたが、18時頃というふうに言っていましたが、16時41分には菰野以外の地域は解消されたと、こういう状況で予想どおりでありましたし、大きな被害は出ていなかった状況です。NEXCOの件については、渋滞が発生しているという状況がありました。これは、実は県からNEXCOに問い合わせをしてましたけれども、NEXCOも混乱をしていたのか、情報があまり入ってこなかったという現状があります。中部地整の方に問い合わせを県からしまして、中部地整にもNEXCOからの情報があまり入手できていないということですが、NEXCOからは特段の要請はないということで聞いていました。我々もNEXCOに必要であれば、自衛隊の災害派遣を要請しますよと、言ってくださいと、こちらから呼びかけをあるいは問い合わせをしてましたけど、それは必要ありませんということでした。あの時はNEXCOもそうでしたし、JRもそうですね、あの大雪で立ち往生というのが出ていたときなので、我々も気にしてまして問い合わせもしていましたけれども、そこは必要ありませんと。それから場合によって、自衛隊に雪を退けてもらう以外にも、自衛隊に食料を提供してもらうというのもあるんじゃないかということもNEXCOに問い合わせをしましたが、それは自分たちで水とかあるいは携帯トイレを渡しているので、今のところ大丈夫ですとのお話があったということです。
そういったことも勘案して出張を決めたというところでありました。NEXCOからの情報をやはり今の反省点としては、もっと頻繁にどういう状況かというのは教えてもらいたいと、これは実は国交省もそういうことをNEXCOに言っているようでありますけれども、我々としても協力できるところが当然ありますので、それをNEXCOに申し入れをしています。今はNEXCOは国交省との関係で調整をしていて、なかなか忙しいようでありますが、一段階したら私どもに来ていただこうと思っています。なぜこんなことになったのか、ということも詳細に状況をお伺いをしたいと思いますし、県としては協力できるところがあると思っていますので、そういうものを今後どうやっていくのか。まずは情報をいただかないと動けないと思っています。そういったところを今後やっていきます。
(質)今の話ですと、県にNEXCOの方を呼んで聞き取りをしたい。
(答)します。私のとこに来ていただこうと思っています。
(質)今回の立ち往生のことについて、聞き取りをした上でNEXCOとの情報共有とか協力のあり方というのを見直していく。
(答)そうですね。県が今後どういう協力ができるのかですね。
(質)発表項目外で質問があればお願いします。
(質)その件なんですが、来ていただくという話ですが、いつ頃でお話はもう進んでいるのですか。
(答)具体的な日にちはまだ確定していなかったかと思いますけれども、来週ぐらいだったかと思います。また、決まりましたらご報告申し上げます。
(質)どのクラスの方が来られるのですか。
(答)そこもまだ確定していないですね。
(質)経緯を確認させていただきたかったんですが、あの晩NEXCOが一回夜の遅くに3時ぐらいには解消する見通しっていうのを一回22時か23時ぐらいに出してたんですけれども、それが結果としてやっぱり朝までかかっていたという話になって、県としてはそういう初めの見通しがやっぱり延びているなということになってからも、一応声はかけてたりしていたんでしょうか、自衛隊がいるかとか。
(答)情報をくださいと、まずNEXCOにお願いして、なかなか来なかったので、県の方からは1時間とか2時間おきに電話を入れて今どんな状況ですかということを聞いておりました。夕方の16時過ぎにも聞きまして、土山のサービスエリア、滋賀県が渋滞の先頭だったので、そこを解消しないといけないということで、そこに車両をどんどん流している状況だというような状況聞いたりはしています。それから、夕方の17時半には渋滞今18キロですというような情報が入ってきましたけど、現在の動きについて詳細にというのはなかなかなかった状況です。で、19時ぐらいには徐々に流れていますという情報をいただいたりはしていまして、県へ支援要請はありませんと、する必要はありませんということも聞いてはございました。その後も1時間おきぐらいに電話をして、こっちから電話をして情報を取っておりました、夜の21時ぐらいに渋滞の解消見込みは今日の深夜ですと先ほどおっしゃった点だと思いますけど、という話を聞いておりましたけど、残念ながら渋滞の解消は翌朝の8時になったということですね。
(質)延びている間も一応連絡は、予定より延びているよっていうのもかかってきてはいるということですか。
(答)こっちから入れて教えてもらっているという状況ですね。たぶんNEXCOの現場も混乱はしてたんだと思いますけれども、情報をこれから適切にいただけるようにお願いをしていきたいと思っております。
(質)今の件に関してなんですけども、立ち往生に際して中部地方整備局が中心となると思うんですけれども、乗員保護計画というものがあって、それに基づいて県ですとか国ですとか、そういったところが現地対策調整班というものを立ち上げるということに規定されているというふうに伺っています。もちろん、その立ち上げには条件があったりすると思うんですけれども、一方、今回のケースは立ち上げられなかったわけであって、その調整班の設置について、今回、もし設置されていたら、当然今言われたような情報共有とかもスムーズに図られると思うんですけれども、結果的に今回、それが立ち上げられなかったことについては、何かお考えはありますでしょうか。
(答)この立ち上げも場合によって我々視野に入れていまして、NEXCOさんに立ち上げるということであれば、県庁におそらく立ち上げることになるでしょうから、スペースを設置して我々も入ってということですから、仮にその立ち上がったってことになると、私はやはり戻ってきて対応するということになったと思います。今回、我々が立ち上げて何ができたのかということで、その点でも検証はしてみなきゃいけないかもしれませんが、おそらくあまりできることはなかったのかもしれないと思います。ただ、物資の提供を自衛隊に出てもらってやる必要があったのかどうか。そういったことがNEXCOさんからお話があればですね。今後の対応としては考えていけるというふうに思っています。
(質)今の立ち往生の関連でお伺いしたんですけど、今後、県の方にNEXCOの方に来てもらって、例えばその上で県として何か検証作業みたいなことというのは予定をされているんでしょうか。
(答)まず県が何ができるかですよね、今回のことでいうと、我々が考えているところで言いますと自衛隊の派遣要請というのはあり得たかもしれないとは思います。それはNEXCOが現場一番よく知ってますので、例えば先頭部分の雪が多くて、そこの解除ができないのでということになると、これ実は滋賀県なもんですから、三重県の方は上下線最初渋滞でそれから通行止めで立ち往生ありましたけど、残りの方は解除されたのでやるとすると滋賀県の方でおそらく自衛隊への災害救助要請というのをお出しになるということになると思います。まあ、そこはNEXCO中日本ですから、西日本の管轄にもなってくるので、そこはお話し合いを、おそらくこれは滋賀県でやられるんだと思いますけれども、我々としては三重県内の雪を除雪する必要はあったかどうかというのを確認をしますが、おそらくこれはなかなか途中で雪どけても頭動かないとだめなので、ないと思います。それからもう一つあるのは、立ち往生されている方への救援物資の指揮を自衛隊に手伝ってもらうということになると思いますけれども、ここはNEXCOの方から自衛隊に手伝ってもらいたいというのは、これは必要ありませんということを我々は聞いていたので、そこをどんな状況だったのかというのは、おいでいただいてよく話を聞いてみたいと思います。今後、そこをお願いするような我々から災害出動要請をするようなことは出てくるかもしれないということですね。
(質)検証作業というところでは、いつぐらいを目途にこうしたいのかっていうのがあれば教えてほしいのと、今回、滋賀県とまたがっていたというところでも、また難しさがあったと思うんですが、例えば滋賀との連携というところでは課題はなかったのかというのもお聞きしたいです。
(答)そこも検証してみる必要があるかもしれませんね。あの滋賀県の方で三重県から言うのがいいのかどうかというのはありますけど、自衛隊の出動を要請されたらどうですか、これはもう知事の権限でありますので、私どもから言った方がいいかどうかというのはありますが、滋賀県でもおそらくNEXCOから情報をとられてご判断をされることになると思います。必要であれば、そういう対応も考えていかないかんかもしれませんね。
(質)関連してなんですけれども、今回の立ち往生の特徴かもしれないんですけども、滋賀県側での渋滞が起点となって、それが延伸することによって、被害は三重県の中での高速道路で立ち往生していると、そうなると滋賀県側で当然自衛隊の除雪の要請ですとか、そういったものが仮に必要であったとしても、実際に被害があった地域というのは、三重県側なわけで、そうなると広域的な自衛隊の災害派遣要請に対する連携みたいなものが必要になってくると思うんですけれども、こういったことに対する必要性あるいは今後予定というのはどうでしょうか。
(答)そこも可能性はあると思います、そういう意味では中部地整が近畿地整とも連絡をとりながらやることになると思いますけれども、国の機関の方で音頭をとっていただくのか、そんな形であるいはNEXCOさんがやられるのかということになりますけれども、今後の対応というのは十分検証していった方がいいと思いますね。
(質)他にご質問ございますでしょうか。
○県立大学の検討
(質)別の話題で恐縮なんですけれども、県立大学のことで伺いたいと思います。先日の県議会の委員会の方で、県として今年度中の設置の是非の結論については見送って新年度で改めて有識者にヒアリングをした上で検討を進めたいという話がありました。これがその12月から1月にかけて知事を含めた県の部局の方で話し合った結果だということなんですけれども、知事として結論を急ぐんじゃなくて、さらにヒアリングをした方がいいと考えられた理由について改めて教えていただけないでしょうか。
(答)県立大学につきましては、去年それから今年度ということですね、検証してきておりましたけれども、有識者の方々に検証した結果、調査をした結果も含めてご意見を聴取する必要があると考えたものであります。なぜかということなんですけど、3年度に有識者会議を設置をしましたけど、そこで実はB/Cの議論とかも提示もしておりません。それから他県の県立大学の状況、どのぐらいのコストがかかっているか、それからどのぐらいの人が県内に就職をしているのかということも、これもご報告はできておりませんでした。きちんとそういうものをご報告をしてご意見も頂戴して、最終的に県庁、私の方で判断をしていくと、これが重要であるというふうに考えましたので、有識者会議を設置して議論していただくというふうに思っているところであります。
(質)確認ですが、今年度中に結論を出すにはまだ十分な検討がなされていないと。
(答)なされていないと思いますね。それから必要性とか有効性、あるべき姿みたいなのを3年度にやりましたけど、やはり大事なのはこれは莫大な予算がかかります。県民の税金を使うということになりますので、やはりB/Cですね、ベネフィットどのぐらいあって、費用がどのぐらいかかるのか。これは設置費用だけではなくて、その後のランニング維持運営費にもかかってくるものですから、そういったことも専門家の方にも見て、外部の方の目でも見ていただいて、どうお考えなるのかというご意見もいただきながら、最終的に判断をしたいというふうに思っています。
(質)他にご質問、ございますでしょうか。なければ、第二さんお願いします。
(質)県立大のやつですけど、前々回の会見の時に、有識者を立ち上げるかどうか検討中ということで、出た結果がヒアリング中心で行くと。B/Cの話は、会見の時も、今さらそんな基本的な項目が落ちているんですかという話をさせていただいて、知事の方から、そこの部分は反省点であるとおっしゃっていたんですけど、逆に、3年度に立ち上げていても、途中で「B/Cが足らないよね」とかいうふうな、そういう話し合いというのは、長期の中ではなかったんですか。
(答)という話がなかったかどうかですか。
(質)ええ。
(答)私も知事に就任して、有識者会議の中身がどんな議論をしているのかというのを聞きましたら、B/Cの議論は全然ないと。こんなものは有識者会議の意見を聞いているものではないと。聞くというもので十分なご回答をいただけるものじゃないというふうに思いました。再度、そこからさらにB/Cを詰めて、精査をしてという時には、もうこの会議は終わっておりましたので、4年の1月かな、会議が終わっておりましたので、もう一度しっかりと有識者の方々に意見を聞こうということで。本来であれば、この3年の有識者会議の時に、B/Cであるとか、あるいは他県の状況とか、そういうのを報告して、ご意見をいただいた方がよかったと思います。
(質)だから、有識者がテーマ項目を作るんじゃなくて、当然、県の関係部局がこういう項目で話し合ってくださいというテーマ出しはするわけだから、そこの段階で落ちている戦略企画部の責任は非常に大きいと思います。
(答)県庁全体だと思います。
(質)担当は戦略企画部です。そこからいくと、もともと1月18日に戦企の常任委員会で、第二ステージには上がらないというふうなことを当局が答えられて、実際に26日に開いた時には、あえて新たな有識者か今の有識者か、そこのところはちょっとはっきりしないんですけど、ヒアリングというのを追加調査するという形になっている。これについて、ある程度、反対意見が委員の中から出て、場合によっては、この関係費は付くならば、当初予算は認められないというようなところまで来ているんですけど、そういう状況について、知事はどうお考えですか。
(答)確かに3年度の有識者の会議で、B/C、あるいは他県の県立大学の状況というのは、報告をしてご意見をいただくべきであったというふうには思いますけれども、その部分を、外部の意見も聞かないで決定してしまうというのは、いささか拙速かなというふうに思います。そこも外部の方のご意見を聞きながら、どういうふうにした方がいいのかということを、最終的に判断した方がいいと思いますので、慎重な検討をした上で。これは莫大な、先ほども申し上げましたけど、多額の予算、県費を使うものになりますので、そこを踏まえて判断をするというのが適切であると思います。
(質)その観点もそうなんでしょうけど、議会というか戦企の委員等を含め、県議会が問題視しているのは、県議会とか委員会の説明の中で、いわば1月18日の説明と1月26日に出してきたものが違うじゃないかと。そのことについて、これは議会軽視であるとか、あるいは当初予算にその関係費が入っているならば、これは審査を重ねなきゃいけないという話になっているので、そこについてはどう思いますか。
(答)議会のご理解を得られるようにしっかりと対応していくことを考えております。
(質)通り一遍ですけど。
(答)でも、それしかないような気がします。ご理解をいただくようにお願いをしていくということです。
(質)いや、敷居は高いと思いますよ。
(答)はい。
○新型コロナウイルス感染症(医療ひっ迫防止アラートの解除等)について(発表)
(質)あと、コロナの関係なんですけど、本部員会議を持ち回りでやられたじゃないですか。感染症対策協議会は、この関係でやられますか。
(答)これは開くことを今、考えていないですね。はい。
(質)5類へ転換するとか、そういう話も出ていて、それでも開かない。
(答)今回、本部員会議を開いたのは、アラートを出すか出さないかというか、今回は、解除するかどうかの話ですので、5類の話が出てくる時にまたどうするかというのは検討ですね。
(答:医療保健部)現時点で、このアラート解除に関して対策協議会を開くということはございませんでしたけれども、また5類への位置付けの変更と、それからまたこの第8波についての医療体制とか、どうだったかというところに関しては、まだいずれ対策協議会を開く必要があるかというふうに考えております。
(質)それは、年度を越すんですか。
(答:医療保健部)まだはっきりしたことは申し上げられませんが、年度内であろうかとは思っています。
(質)年度内。
(答:医療保健部)はい。
(質)この関係で、ピークアウトして、もうほとんど8波は鎮静化しつつあるみたいなんですけど。
(答)鎮静化というと、まだあれですけどね。徐々に感染者は減ってきていますね。
(質)ただ、相変わらず高齢者の死亡が高いじゃないですか。知事は前、若い人たちは自覚症状のない人たちが多くて、マスクしていなくて、そういう方が高齢者と接触して、なっているんじゃないかとおっしゃったんですけど、今、現状を見ても、そのエビデンス以外で何か考えられるとか、あるいは何か医療関係者の中で聞かれている話というのはないんですか。
(答)一時期、クラスターがいろんなところ出ていたりしまして、今はちょっと落ちついている状況なので、おそらく高齢者の方々の死亡が多いのは、やはり無症状の感染者がおられて、その方からうつるというのがあるんじゃないかと思います。ただ、これは推測の域を出ません。重症病床も今、入院状況はちょっと高めなんですけど、それから高齢者の方の死亡数ですね。これは感染者数が落ちてきて、しばらくして落ちてくるというのは、今までの傾向ですので、もうしばらくしたらそこも収まってくるのではないかとは思います。
(質)収まる。
(答)下がってくるということですね。
(質)高齢者が割と亡くなっていくのが多いという原因は、まだ特定できないし、特定できないから、逆に今、正直言って手の打ちようがないということですか。
(答)特定はできないんですけど、若い方が高齢者の方と接する時に、マスクなしでお話をしたりすると、感染する危険は当然あるので、そこは気をつけていただきたい、換気もしていただきたいということですね。
(質)そういう注意喚起が、今のところ有効手段ということですか。
(答)そうですね。
○包括外部監査
(質)あと、昨日、包括外部監査がありましたけど、知事も監査された方々にある程度の感想を言われたんですが、改めて昨日の監査報告をご覧になって、何かご感想はありますか。
(答)致命的に問題があるというわけではないということも、監査人の方から言われましたけど、それでもやっぱり見直していかなきゃいけないところが結構あるというふうに感じました。例えば、会計のやり方でありますとか、あるいは補助金の条件にしているものの確認が十分でなかったものなどがございました。そういった点は、我々、反省をして、これからの補助金行政、もしくは、観光の行政全体そうですけれども、そこをきちんとやっていかないかんというふうに思います。
(質)前年にある程度テーマで最重要テーマの中に、観光で今回やっているんですけど、これは知事の方も、何かご指示いうか。
(答)いえ、それは包括監査人の方のお考えというふうに承っております。
(質)ただ、ちょっと気になったのは、雇用経済部と産業支援センターというのは二重構造になっていて、例えば知事査定で雇用経済部の施策が落ちても、なぜか産業支援センターでやっていたりする年度があるんですね。それからいくと、観光で落ちたものでも、産業支援センターでやっていたりするのに、対象のチェック機関が、9割ぐらいが県でお金を出している産業支援センターの団体だと思うんですけど、そこの中で今回入っていないというのはちょっと不思議に感じたんですけど、その辺は知事は何かお考えはありますか。(答)予算になるのか、執行になるのかですけど、産業支援センターも含めてチェックをしていく必要について、私は今回の監査で感じました。
(質)今後は、ある程度。
(答)そうですね。そこの報告も求めていくということになると思います。
○総合教育会議
(質)あと、ずっと先延ばしされている知事部局の管轄の総合教育会議ですけど、これは年度内にもう一度やるというお話でしたが、ずっと延びてきているんですけど見通しとしては、いかがですか。
(答)あれ今、どんな感じですか。
(答:戦略企画部)3月中に行う方向で調整しています。
(質)3月中。
(答)はい。
(質)年度は越さない。
(答)ということで今、調整しているということですね。
(質)あれは、前の知事の時につくった教育ビジョンに対応する教育大綱でしたっけ。あれは、今回はつくらないんですよね。
(答:戦略企画部)改訂に向けた議論を。
(質)改訂。
(答)そうですね。
(質)改訂はする。
(答)するという方向で今、議論していただくということにしています。
(質)3月でそれをある程度、素案みたいな議論を含めて出されて、場合によっては、その改訂をするということですか。年度内に。
(答)改訂の時期はまだはっきりしないですね。議論していただいた結果にもよりますので。しっかりと議論していただこうと思っています。
(質)それは、年度を越す可能性がある。
(答)可能性はあると思います。しっかりしたものをつくるのが大事ですから。
○知事の読書
(質)あと、年末年始の過ごし方の時に知事がおっしゃった、今読書中だと、「知事失格」という小林一哉さんの書かれた本があるんですが、これは読破されました。
(答)まだ4分の3ぐらいまでで止まっていますね。新幹線の部分は終わっていまして。
(質)新幹線というのは、新駅の話ですか。
(答)失礼しました。リニアの話ですね。水問題のところは読みました。
(質)あれでほぼ4分の3だったら終わってて、あと、静岡空港新駅の話だけなんですけど、今のところ読まれて知事の何かご感想はありますか。
(答)いろんな見方があるなということですね。あそこに書かれていることだけが真実ということでもないのだろうと思うので、そういうのをこれから様々な場でご議論がなされていくんだろうというふうに思います。
(質)あそこに3行ばかり去年、鈴木英敬前知事の川勝知事の「嘘つきは泥棒の始まり」発言みたいなものを3行ぐらい入っていましたけど、川勝さんが挙げられている「ふじのくに職員八箇条」云々というところで、要は、嘘はつかないみたいなことを言っているんで、そこから「嘘つきは泥棒の始まり」と職員に訓示しているというけど、小林さんは真っ赤な嘘をついているのは川勝知事じゃないかと書いているんですよね。あそこで、川勝さんは、五箇条の御誓文を基盤にしていて、一条の「万機公論に決すべし」という、そこのところを大事にしているので、私の言っていることは全部、職員の総意だというふうなことを言われていると。こういう手法というのはどう思われます。
(答)それぞれの知事のご判断であると思いますけれどね。「万機公論に決すべし」というのは、私も賛成でありますけれども、その時に知事の言っていることが職員の総意だとまで言い切る自信は、私にはないです。
(質)でも、何か組織で、知事も若い職員からの発想で何かこういうのが総意だ、みたいなことをおっしゃるじゃないですか。
(答)総意だとは言いません。若い職員に意見を聞いて、その原案を作ってもらったということなので、一人一人の意見は異なっているかもしれません。だけど、組織としてはこういう形で行こうというのを決定するということですね。
(質)川勝知事の手法と、一見知事の手法は違いますか。
(答)私は、川勝知事の手法をよくわからないので、そこは論評のしようがありません。
(質)この辺にとどめておきます。
(質)他にご質問はよろしいでしょうか。これで、ありがとうございました。
(答)ありがとうございました。
了