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令和05年01月27日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和5年1月25日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・大雪警報に係る被害状況等について(冒頭発言)
・新型コロナウイルス感染症(現在の感染状況等)について(報告)
・インフルエンザの注意喚起について(発表)
・ひきこもり支援に関する情報発信について(発表)
 1.ひきこもり支援ハンドブックの作成
 2.みえひきこもり安心サポートラインの開始
 3.電子居場所の開設

質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・子ども心身発達医療センターの初診電話予約

発表項目等

(知事)おはようございます。今日は私の方から4件、ご報告を申し上げたいと思います。1件は大雪の状況でございます。お手元に今の状況を配らせていただいていると思いますけど、県内で今、4市1町、5自治体で警報を継続中ということであります。これは10時過ぎの状況であります。11時ぐらいにまた見直しがあると思いますが、随時、必要であれば、皆様方にお伝えをさせていただくということになっております。人的被害は、今のところ幸いなことに、人命に関わるものについては、報告はまだございません。転倒されたという方が何人かおいでになられるというふうに伺っております。怪我の状況は分かっておりません。それから、停電ですけれども、志摩の方で停電が発生しているようでございます。これ今、確認中でございますけれども、雪によるものなのかどうかというのは、まだ原因がはっきりしていないということのようでございます。それから、道路状況、ここに書いてある通りでございまして、通行止めが多数出ております。お急ぎの方にはご迷惑をおかけすることになりますけれども、こういう状況を考えていただいて、外出を考えていただければと思います。それから、公共交通でありますが、これも近鉄、それからJRで運転見合わせが出ております。なお、添付しているかと思いますが、その他の地域鉄道については、今、通常どおり運行をしているということ。一部運休しているものもございます。それから、バスにつきましては、四日市、伊賀。山側を中心に運転見合わせが出ているということです。船舶、船につきましては、津エアポートラインで始発は欠航したようですが、8時発以降は通常通り運航していると、こういう状況でございます。それから、積雪の状況は資料の2枚目ですかね。菰野と四日市の積雪情報です。津も11センチほど積もったようでございますけれども、三重県は雪にそんなに強い県ではないので、影響は出ておりますけれども、人命に影響が出ないようにということで、特に出歩かれる方、東京もそうですけど、よく転んでしまいますので、歩き方、それから足回りに注意をしていただいて、お怪我のないようにしていただきたいというふうに思います。大雪の関係は、私の方は以上でございます。
 
続きまして、コロナの状況を申し上げます。コロナにつきましては、感染者数、昨日が久しぶりに1,000人を下回りまして、650人ということでございました。12月の20日以来、1,000人を下回ったということでありました。今日の数字でございますけれども、2,250人程度ということで聞いているところでございます。ちょっとまだこれ、数字前後する可能性があると思いますけれども、そんな状況でございますね。引き続き、予断を許さない、油断できないということでございますが、先週の状況に比べますと、減りつつあるということで、ダウントレンドはダウントレンドです。しかし、感染力は引き続き強いので、感染しないようにご注意していただきたいと、こういう状況です。コロナは以上です。
 
3点目、インフルエンザであります。インフルエンザですけれども、注意報レベルに近づいてきております。1月の第3週、これが人数的に言うと、8.80人ということでございますので、注意報は10人、1週間当たり定点観測をしている診療所の平均値で10人になります。1週間10人を超えますと注意報になりますけれども、それに今、迫っている状況ということです。8.8人ということでございます。これは、年末から徐々に増えていまして、1.0を超えると流行入りで、年末に流行入りということで事務的にはお知らせをしたところでございます。今年の第1週が4.4人、そして、第2週が6.7人ですから、徐々に増えていっている。8.8人。そのうち10人を超える可能性があるということです。学級閉鎖でありますけど、休校が1校、それから学年閉鎖というのは6校、そして学級閉鎖が8校ということで、学級閉鎖等も増えてきている状況です。県民の皆さんにおかれましては、新型コロナと同様、インフルエンザにもご注意をいただきたいと思います。対策は、基本、感染症ですので一緒です。換気をしっかりしていただくということ、それから、必要に応じたマスクの着用をしていただくと。手洗いうがいは、しっかりしていただく。そういうことしかないんですけれども、ぜひ感染防止対策に心がけていただきたいと思います。3シーズンぶりの流行入りということになります。去年、一昨年は流行していませんでしたので、3シーズンぶりということです。抗体を持っておられない方も多いと思います。ワクチン接種をしていただければいいんですけれども、そうでないと、かかった時に重篤化してしまうということです。ちなみに、年齢別に見ますと、20歳未満が85.9パーセントということになります。この1月24日、昨日の報告でありますけども、85.9パーセント。若い方が多いということであります。ご注意をいただきたいというふうに思います。次のスライド、これは先ほど申し上げましたけれども、新型コロナと同様でございます。こういったあたり、県民の皆さん、ぜひご注意をいただきたいというふうに思います。それから、ワクチン接種についても、ぜひご検討いただければと。打てる方ですけど、お願いしたいと思います。これが3点目です。
 
4点目であります。ひきこもりの支援の推進計画が、今年度からスタートをしておりますが、ひきこもり支援の情報発信としまして、今回、二つの取組を開始したいと思っております。ここにございますが、ハンドブック、これを配布いたしますということと、それから安心サポートライン。LINEですね。LINEで情報をお送りしますと、この二つであります。このハンドブックは、皆さんのお手元にも配らせていただいておりますけれども、日本(都道府県レベルでは全国)ですと2番目になります。一般の方々に配布をするという意味では。私どもが調べている限りでございますけれども、兵庫県で配られたようでございまして、東海地方では初であります。多くの方にひきこもりの状況というのを知っていただくというのが、まず大事だと思っておりますので、このハンドブックを作りました。これは今日から配り始めます。窓口で配布をし始めますけど、まずは6,000部ですね。この大きい方がハンドブック、それからこれは概要版ということで、こっちは3,000部刷りましてお配ります。6,000部と3,000部ということでお配りをすることにしております。これで、引きこもりの状況、三重県では1.6万人おられるというふうに言われておりますけれども、そういった状況ですとか、全国では115万人おいでになられるという情報も載せさせていただいています。それから、もう一つのLINEですけれども、友達登録をしていただきますと、プッシュ型で情報をお送りするというものでございます。定期的に配信をさせていただきます。ぜひ多くの方にご登録をいただきたいということです。それから、スライドは特にないんですが、もう一つ、電子居場所。ひきこもりの方、なかなか社会に直ちに復帰するというのは難しいんですけれども、居場所を確保するということが大事です。いなべに瑠璃庵というようなところもございます。そういう物理的な場所もございますが、電子でオンラインを活用しまして、5団体。県内の五つの団体、社協を中心としまして、5団体が電子居場所を作りますということで、今動いております。月1回ぐらい電子で、皆さんが参加できるような場所を作っていくということでございます。ぜひご興味あられる方、ご参加をいただきたいというふうに思います。引き続き、シンポジウムなども、今まで三重県で3回。他県よりかなり熱心に開いているつもりでございます。今年、来年度になりますが、来年度もまたシンポジウムを開催することを進めているところでございますので、また決まりましたらご報告をさせていただきたいと思います。以上が4点目でございまして、私の方から4点、ご報告を申し上げました。以上です。
 
発表項目等に関する質疑
 
○大雪警報に係る被害状況等について(冒頭発言)
(質)大雪の関係ですけれども、今のところ人的被害などは確認はされていないということですが、先ほど知事もおっしゃいましたように、例えば津市はあまり雪が降らないことが多いので、そこまで慣れていない方もいらっしゃると思いますし、またちょっと天気が晴れてきたというのもあって、雪が解けたりとか、今後新しい被害というのは雪下ろしとかもそうですけども、出てくる可能性がありますけれども、知事として今後どういうことに気をつけてほしいか、県民に呼びかけたい、伝えたいことがありましたら、改めてお願いします。
(答)雪下ろしはあまり三重県ないと思いますが、今後気をつけていただきたいのは雪が解けだすと人が出歩きます。まだ日陰とかに残っていますので、そこで転倒とか起こりやすいのでそれに注意していただきたいのと、あとは夕刻から夜にかけて昼間は雪が解けますので、そうすると水になって夕方また凍ります。これ東京でもよくあるのですが、翌日の朝もしくはその日の夕刻以降に転倒される方が増えてまいりますので、そこをお気をつけいただきたい。歩く時のご注意は、もうマスコミの皆さんが報道していただいているとおりです。小股で歩くとか足全体をつけるとか、そういう話で皆さん報道していただいていますので、ご注意をいただきたいということです。特に、ご高齢の方は不要不急の外出は控えていただきたいというふうに思います。
 
(質)雪関係で質問がありましたらお願いします。
 
(質)例えば、小中学校とか高校ですけど、雪で今日は休校するとか特別な対応をするような情報は入っていますか。
(答)今、情報まだ入ってないですよね。
(答:防災対策部)はい。
(答)そこは教育委員会に確認をしてください。今のところは入っていないので、恐らく休校ってのはないんだと思いますけれども今ちょっと確認をしてみます。この時間中に分かりましたら。
(答:戦略企画部)休校中があります。
(答)どこですか。
(答:戦略企画部)小学校です。
(答)全校ですか。
(答:戦略企画部)津市は休校です。
(答)失礼しました。津市は休校中だそうでございます。
 
(質)そうしたらそこらの情報が入りましたら、まとめてお伝えください。
(答)お伝えします。
 
(質)他はよろしいでしょうか。
 
○新型コロナウイルス感染症(現在の感染状況等)について(報告)
(質)次にコロナの関係ですが、知事も先ほど新規感染者数が減りつつあるとということで、ダウントレンドに入ってきたということをおっしゃられましたけど、そうすると感染自体のピークというのは過ぎたというふうな感じなのか、今の状況について教えてください。
(答)これはしばらく待ってからになると思いますが、このまま減り続けるということであれば、感染のピークは1月12日の5,457人ということだと思います。去年の年末に、1月の第3週あたりに恐らく下っていくんじゃないかということを申し上げましたが、ちょっと1週間ぐらい遅れていますけど、これは年末年始に人が動いた影響があるかもしれません。北海道あるいは東北地方から、三重県が6週間もしくは3週間遅れて感染者数が変わっていくことを考えると、そろそろダウントレンドに入ったということを言っていいのではないかと。ただ、病床使用率は引き続き50パーセントを超えていますので、もうこれで安心なんだとか、そういうことではありませんので、ご注意を引き続きお願いしたいと思います。
 
(質)コロナのことについて質問がある方はお願いします。
 
(質)先日、政府の方で2類相当から5類に正式に春を目途にやりましょうということになりましたけれども、知事が先日、もしそうなった場合の懸念の一つとして、病床の調整とかを全部医療機関に任せていいんだろうか、ということをお話しされたと思うのですが、そうなると本当に必要で急に波が来たときに、他の病気の患者さんで病床が埋まっていることもあるんじゃないかという懸念とか、改めて方針が決まってきたことを受けて、県としてまた他県と並んで何らか政府に病床調整や確保のことで、県が関わらなくていいのかというあたりは要望したり、何らか意見を言ったりというようなことも考えられているのですか。
(答)結論から申し上げると、知事会の方でも2類、5類というか5類相当かもしれませんけど、5類プラスアルファ、プラスアルファってのは医療費の無償を継続するという意味ですけど、という形で動いていくことについての意見集計はしているようでございますので、そこで話をしていくことになると思います。以前から申し上げてますように、懸念事項2つあって、一つは医療費の部分です。これは段階的にやっていかないと混乱が起こりますよね。それはどうも政府の方も段階的にやるということを決めておられるようで、それはそれで良いのかなと思います。あとは医療機関に過度な負担が生じる、特に特定の医療機関に過度の負担が生じていいのか、という議論があります。これは状況に応じて感染者数がまた増えてくるようであれば、行政が調整をするということは引き続き必要なのではないかなというふうに考えています。最終的には制度的な部分もあるのかもしれませんけど、今制度を再生するという話にはなってこないと思いますので、次の感染症に備えた対応を決めていくときに、そんな話が出てくるのかなと思います。要は診療していただける診療機関を増やしていくんですけども、これがボランタリーベースで出来るかどうかということは今後の課題ですよね。インフルエンザであれば診ますよというところは多いのですが、コロナの場合は一旦その医療機関で感染してしまうと大変なことになると、お一人お二人で診療されている診療所であれば。そうするとうちは診ませんという感じになってきて、それが増えてきていいのか、診るところに負担がかかり過ぎることがあるのかもしれません。また、感染者数が減ってくると今の対応で大丈夫だってことになる可能性があるということですね。
 
(質)今回の件で、医療機関のクリニックぐらい小規模なところから、問い合わせだったり、かなり来ているということはあるのでしょうか。今は診ていないけれど、これから診なきゃいけないんだろうけど、自分のところは小さいので負担が大きく動線の確保が難しいとか、そういう声とか寄せられたりしていますか。
(答)我々にということですか。
(質)県の方に。
(答)直接は聞いていませんけど、その話は出てくると思いますね。増えてくればということかもしれません。
 
○大雪警報に係る被害状況等について(冒頭発言)
(答)幹事社さんが了解であれば、大雪警報に係る学校の休校等の状況をお配りします。すみません。特に聞いていないと申し上げましたが、212休校していますのでかなりの休校数でございます。自宅待機とか始業の繰り下げもやっているということで公立校で、2枚目が私立の状況です。
 
○新型コロナウイルス感染症(現在の感染状況等)について(報告)
(質)コロナに関連してインフルエンザとの同時流行の話で、インフルの場合は学級閉鎖や学校閉鎖あれば資料提供があって発表されているが、実はインフルだけではなくて、コロナに起因して同じように学級閉鎖や学年閉鎖になっているようなケースもそこそこあるというふうな状況を聞いています。教育委員会は、その情報も把握しているようなんですけれども、これはなぜかインフルの場合は発表が出て、コロナの場合は出していないです。
(答)そうですか。
(質)そうすると。
(答)バランスが欠ける。
(質)インフルに限って出しているような状況ですので、全体像が把握しにいくい。ちょっと聞いてみると、やっぱり最初の頃、誹謗中傷とかのところがあって学校名は出せないとか、そういう事情はあるにしても、例えば規模感がどれぐらいのケースで出ているのか、そっちの分も出してもらわないことには同時流行もあるわけですから、と思っているのですが、知事として後押しじゃないけど今の話を聞いての所感と、どうしていきたいかをお聞かせください。
(答)コロナは確かに当初は誹謗中傷というかですね、感染した人が悪くはないんですけど、悪くないのに非難を受けたりしたことがありましたので、恐らく出していなかったと思います。今、そういう状況かどうかというのを見極めないといけないと思います。多くの人はかかっておられたりするということもあって、3年前の状況とは違うということもありますので、インフルエンザは別にインフルエンザにかかったからといって誹謗中傷されたりってことはなかったということなので、状況を見ながらコロナについても対応を考えていきたいと思います。
 
○インフルエンザの注意喚起について(発表)
(質)コロナに関してはいいでしょうか。関連してですけれども、インフルのこと今出ましたけれども、細かいことも含めていくつか確認をしたいんですが、先ほどインフルで休校している学校数の学級閉鎖、学年閉鎖の数も教えていただいたんですけれども、これは小、中学校ということで。
(答)休校は中学校ですね。学年閉鎖、学級閉鎖は分かりますか。小、中学校かな。分かり次第お伝えするということで、今ちょっと今探しております。
(答:医療保健部)学年閉鎖と学級閉鎖についてですが、学年閉鎖につきましては小学校それから幼稚園というところがございます。あと学級閉鎖につきましては小学校それから高等学校の方でございます。
 
(質)年齢別の感染者の割合ですけれども、20歳未満が85.9パーセントということですが、特に中学生以下の感染が多いということだと思うんですけれども、中学生以下の子どもで感染が広がっていることの何か要因とかそういった部分は何かあれば。
(答)年齢ちょっと私確認してないんですが、中学生以下が多いんですか。年齢別に出ているかな、この数字ですか、年齢別の患者数ですね。本当ですね、中学生多いですね、学校で感染してる可能性があるということですね、明確にはつかんでますか。
(答:医療保健部)明確には感染経路はつかめておりません。
(答)学校での感染ではないかということですね。
 
(質)もう1点だけなんですが、この注意報とか警報とかっていうのは国の基準ということですか、県の基準ですか。
(答)国の基準に準拠ということと聞いておりまして、流行入りが1以上、それから注意報が10以上、警報が30以上でありまして、1週間当たりの定点観測していまして、うちは72の定点観測地点を持っておりますけど、そこの平均が1週間当たり何人かということであります。1週間当たり平均で10人を超えると注意報を出すということですね。
(答:医療保健部)国立感染症研究所がその目安を示しておりまして、先程知事がおっしゃいましたように注意報レベルが10、それから警報レベルが30ということになっております。
 
(質)改めてですけれども、インフルエンザの方も含めて質問があればお願いします。よろしいでしょうか。
 
○ひきこもり支援に関する情報発信について(発表)
(質)ひきこもりの支援の方ですけれども、ハンドブックを見させていただいて、昨年ひきこもりの支援推進計画を策定してということを受けて作ったということですけども、特別なものではなくて、誰でもひきこもる状態にあるということとか、例えば就労とか就学というものが必ずしもゴールではないというところは、昨年の計画でも示されていたところだと思うんですけれども、このハンドブック後半を見ると、当事者の方ご本人とか家族のこの体験談がちょっとメッセージ形式というか、やりとりみたいな感じで書いてあるんですが、そういう意味でこのハンドブックを作る上で工夫した点とか気をつけた、心掛けた点、三重県の特に込めた思いみたいなものを知事の言葉でいただきたいと思います。
(答)これを見ていただければ、私もこれを見させていただいて説明を聞いてああなるほどなと思いましたけれども、ひきこもりの経験がある人、あるいはそのご家族の体験談を分かりやすく、一口でこう書いているということですね。したがって、説明調で役人の文書みたいに書いてないっていうのでとっても分かりやすいなと思います。それからあと自由記入欄というのがありまして、実際にひきこもり状態にある人が自分の気持ちをここに書くことによって思いも整理ができて前に向いて進んでいこうという気持ちになるんじゃないかなというふうに私自身は思いました。これを作った担当課も来ておりますので、意図も含めて、私よりも担当課の思いはかなり強いと思います。私自身もこれはぜひ書いていただきたいと思いますけれど、担当課から。
(答:子ども・福祉部)主な特徴ということで、今知事の方からご紹介ありましたが、その体験談のところについては特に生の当事者の方々のお声を知っていただくということで、一般の県民の方にも広く理解をしていただくということが深まると思いますし、また当事者家族の方をはじめ、ひきこもりについてはやっぱり自分一人じゃないんだよっていうことをそれを見ていただくことで、こういう声があるんだということで安心をしていただくことも期待できると思っております。また、先ほど申し上げました自由記入欄ですけれども、こちらについても自分の心身の状態とか生活状況を振り返っていただくことで、相談をする際にそこを利用していただくことができるんじゃないかということを想定しております。あと、温かみのあるデザインであるとか、図とかイラストを用いて分かりやすさを重視しまして、多くの方に手に取ってもらって読んでいただけるようにということもありますし、当事者の方に安心して読んでいただけるようにという形で工夫をさせていただいたところです。作るにあたっても、特にハンドブックの企画検討会というのを立ち上げまして、経験をされた方であるとか、家族会の方にも入っていただいて、さまざまなお声をいただきながら作ったというところが工夫をした点でございます、以上です。
(答)かなり努力をして、こういうのを作りました。東海地方で初めてでありますので、またこれから関係者の方々の声をお伺いして、よりよいものに作り変えていくということもあると思います。それから、最後の方に窓口も書かせていただいてますので、ホームページでも以前から紹介してますけれども、各自治体で窓口を設けていただいていますので、お気軽にご連絡をいただければというふうにも思います。
 
(質)あと、このハンドブックの活用というか、具体的にどういった場面で使うのかということですけれども、窓口に配布というか、相談に来た方に配付にする、そして自分の今の状況を書き込んでいただいたりするのか、相談のときに使うのか、渡すだけなのか、具体的にどういった場面でどう活用するのかを教えてください。
(答:子ども・福祉部)まず、本冊の方については、先ほどの自由記入欄、体験談のところを入れておりますので、相談窓口にお越しいただいた方を中心にお配りしたいと思っております。概要版の方についてはもっと幅広く県民の方にということを啓発したいと考えておりますので、いろいろなイベントであるとかあるいは今後ですけれども、順次商業施設であるとか、コンビニエンスストアなんかにも配布をしていきたいなというふうに考えております。
 
(質)電子居場所の件ですけれども、これは県内の他の団体で何日間かにわたってということですけども、これ当事者だけの回とか、家族だけの回とか、そういうんじゃなくても一緒にやるっていう感じなのか。
(答)当事者と家族だけとは聞いておりませんので、それ以外の方も入っていただけるということでいいんですよね。
(答:子ども・福祉部)補足させていただきますと、基本的には当事者本人の方に参加いただきたい居場所になっております。ただ、ちょっと本人だけではというところについては、その家族の方も含めて入っていただいたり、あるいは支援にご関心のある方についても参加者としては想定をしているところでございます。
 
(質)いろんな方がいるとちょっと入りづらいっていう方もいるかもしれない。
(答)運営していく中で、家族と当事者だけにしてくれという声があれば、またそこもお伝えをして5箇所のところで運営の方法を考えていただくというのもあると思いますね。
 
(質)ひきこもりのハンドブックと居場所のことについて質問がある方、お願いします。
 
(質)電子居場所のお話なんですが、今回参加される5団体はこれまでもひきこもりの方の支援はやってこられてた団体だと思うんですが、オンラインでこういうことをやるのは5団体ともこれまではオンラインってのは全くやっていなくて、この県の呼びかけで初めてこういうのをやるっていう形になるんでしょうかね。
(答)どうでしょう。
(答:子ども・福祉部)そうですね5団体、今回の県からの誘いに応じて始めたところが全てということになりますが、ただ「みえオレンジの会」につきましてはこれまでも少しそのオンラインを使った家族会ですけれども、そこで利用されていたというのはお聞きしております。
(答)システムとして社福さんとかが間に入ってやるのは初めてということになります。
 
(質)もう一つ、このオンラインはどこの団体も、例えば直近近いうちどこもやられると思うんですが、ペース的にはだいたいどうなんでしょう、月1回ぐらいののペースでとかだいたいのあれがあるんでしょうか。
(答:子ども・福祉部)基本的に月1回程度ということで、その1日ずっとじゃなくて、時間を決めて1時間少しっていうような状態でございます。
 
(質)ひきこもりハンドブックについてなんですけど、今の県民のひきこもりに対する理解の状況をどう認識されていて、だからこれが必要になるんだみたいな、前段となる県民のひきこもりへの理解はどんな状態かっていうご認識をもしできればお願いします。
(答)去年ですけれども、津とそれから松阪がでひきこもりのシンポジウムを開かせていただきました。その前に四日市で開いたわけですけれども、参加される数はどんどん増えてきてますので、ひきこもりについて皆さんにご報道いただいていることもあって、認識は徐々に広がってきてると思います。ですが、県内の方々皆さんがこういう問題があるんやというのをご理解いただいている状況にはまだまだなってないと思いますので、こういうハンドブックを作って配布をするのは重要なことやと思います。そういう意味では先ほど申し上げましたけど、兵庫に次いで、一般の方っていうか当事者と家族以外の方に配布するのは全国で2例目(都道府県レベル)。それからこういうハンドブックを作るのは8番目(都道府県レベル)ですかね。当事者とご本人に作っておられるところもあるので、ということで大事なのはやっぱり県民の当事者とご家族以外の方にも分かっていただくということが大事ですので、こういった形でのハンドブックは非常に重要だと思います。まだまだ浸透しきれているとは言えないんじゃないかという認識です。
 
(質)今後の取り組みについてなんですけれど、県の教育委員会も中高生に対してひきこもりの支援いろいろやってるかと思うんですが、教育委員会と県でひきこもり支援についてどうすみ分けてやっていくか、その辺りのお考えを。
(答)ひきこもりと不登校は裏表のようなところもあります。不登校はそれ以外の原因というか理由もあったりしますので、複雑ではありますけども、従来から若者のひきこもりに関しては教育委員会と子ども・福祉部で連携を取りながら進めてきたところです。これから経験も積み重なっていきますので、さらに連携を進めていきたいというふうに考えているところです。
 
その他項目に関する質疑
 
(質)幹事社からその他の項目で特に質問がないので、発表項目外で質問があればお願いします。
 
○子ども心身発達医療センターの初診電話予約
(質)全然別件なんですけれど、県立子ども心身発達医療センターで初診の予約の電話がつながりにくいっていう状態が今月からあって、この問題は知事が就任された後の令和3年12月の県議会の一般質問でも取り上げられていて、それから状況が改善されていないっていうことがあって、例えば令和4年度の場合は、予約がもう5月末で締め切られていて、なので例えば6月以降予約を受けたいという方はもう翌年の4月以降じゃないと予約ができないという1年弱ぐらい待たされるような状況に今なっていて、電話も電話機1台で受けていて、なかなかそもそもつながらないという小さなお子さんを育てていらっしゃる方はすごい不安な状況にあると思うんですけれども、こうしたセンターの現状とか、県内の児童精神科の現状をどういうふうに認識されているかっていうのと、知事は最近というかかねてから子どもに関する施策を充実させたいというふうにおっしゃっていると思うんですけれど、こうした状況を改善するための何か対策だとか、何か今後やっていく予定というのがあるのかお伺いしたいです。
(答)まず認識ですけれども、お子さんを持っておられるご家族の方にご迷惑をおかけしていることにつきましては、県知事として心からお詫びを申し上げたいと思います。これは29年に子ども心身発達医療センターを作ってから恒常的にあった問題で、改善を図ってきてはいるんですけれども、ただ目に見える形で、電話をかける方が安心できるような状況にはなっておりません。したがいまして、実は今日、服部副知事に指示をしまして、担当部、医療保健部とそれから子ども・福祉部が主としてはなりますけれども、そこでチームをつくって、2月中に改善策をお示しできるようにという指示をしたところでございます。電話が実は1回線しかないのもおっしゃるとおりでありますので、この回線を増やすというのがまずできる対策かもしれませんし、どういう形で連絡をされる方、受診したいというふうにおっしゃっておられる方に安心していただくのか検討をしまして、2月中に皆さん方にお示しをしたいと思います。抜本的に改善するためには、児童精神科の先生方を増やさないといけないんですけど、ここは小児科疾患の医療科目の中でも、実は担当のお医者さんが非常に全国的に少ないということも聞いております。三重県に来ていただいてやっていただける方という方を探すのが大事なんですけど、すぐには増えないと思います。それまでの間、どういった形でご安心をいただけるのか検討しまして、ご報告を申し上げます。
 
○大雪警報に係る被害状況等について(冒頭発言)
(質)雪のことに戻って恐縮なんですが、今気温が低い状態が続いていて、知事冒頭の方でも、特に雪が解けた後、特に高齢者の方に不要不急の外出をしないようという呼びかけされましたけれども、明日の朝にかけても通勤等に相当影響が出るかと思うんですけれども、改めてこんなに雪が降って、明日以降どういうことに気をつけてほしいか呼びかけが、あれば教えてください。
(答)これ先ほど申し上げたとおりでありまして、10センチぐらい雪が降ると、恐らく2、3日残ると思います、日陰ではもっと残ると思いますので、東京なんかの経験で申し上げると、翌日の方が怪我人がたくさん出ます。雪が解けて、それがまた翌朝凍結しますので、そこで滑られる方出ますので、足元十分お気をつけをいただきたい。特にご高齢の方は倒れやすくなりますので、お気をつけいただきたいと思います。
 
(質)学校の影響あるいは産業などの影響に対して何かご懸念されていることですとか、注意を呼びかけたい部分。
(答)高速道路あるいは一般道が通れなくなるという物流への影響は出ると思います。人流もそうなんですけれども、恐らくこれぐらいの雪であれば、高速道路はそんなに時間がかからずに開通ができると思います。ただ三重県の場合、峠道結構多いんで、一般道はしばらく時間がかかるかもしれません。その復旧に全力を挙げるということで、産業になるべく影響が出ないようにやるということですね。
 
(質)今のに関連してなんですけども、この夜から明日の朝にかけてまた心配ですけれども、主に県道になるかと思うんですけど、管理といいますかどういう対応されるんでしょうかというのと、あと産業の話出ましたんで、操業が例えば止まっているとか、そういうふうなお話が伝わってきておりますかというのをお願いします。
(答)産業に直接特に影響が出ているという話は聞いてませんが、何かありますか。
(答:県土整備部)作業について今どのような状況かと。産業についてということですか。
(答)特に聞いてないですよね。
(答:県土整備部)県道の復旧については一生懸命やっておりますけども、特にどういう影響が出ているか、そういうところについては、まだ今現状ではちょっと確認はできていないところでございます。
(答)あとは峠で165号線が今また不通の状況なんですかね、それとあとは国道1号線の鈴鹿峠のところが止まっているという状況でありますね。それとここもそうか、石榑峠のところも今のところは通行止め、421号線ですね。ですから峠越えですね、滋賀とかそれから奈良に越えていくところがちょっと止まっていると、こんな状況ですね。これもなるべく早く復旧するように今やってくれてるということですね。ということでいいですか。
(答:県土整備部)はい。現状は復旧作業に全力かかっております。
 
(質)他にご質問よろしいでしょうか。今日第二さんもいらっしゃらないで会見はこれで。
 
(答)ありがとうございました。

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