知事定例会見録
令和3年12月17日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・2023年G7関係閣僚会議の誘致について(発表)
・新たな宿泊療養施設の確保について(発表)
・盛土による災害防止に向けた総点検結果(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・新型コロナウイルスワクチン
・軽石対応
・国体について
・基幹統計書き換え問題
・子育て世帯への臨時特別給付金
・中部国際空港新滑走路計画
発表項目等
(知事)おはようございます。私のほうからは3点お話をさせていただきたいと思います。いずれも資料が手元に行っていると思います。
1つ目はG7、今度2023年にG7の首脳会合が日本で行われる予定ですけど、その関係で以前もちょっとお話を申し上げたと思いますけども、関係閣僚会合、この誘致をしたいということでございます。12月20日に、今外務省から申し込みの受付が来てまして、12月20日に外務省に誘致計画書を提出することを考えています。今回は首脳会合ではなくて交通大臣会合、これをG7サミット首脳会合を開きました志摩市の周辺地域、これを開催地として誘致をしたいというふうに考えているところでございます。志摩市さんともお話を進めておりますし、それから先日12月の15日ですけれども、ちょっと事前になりますけれども、外務省の経済局長、局長に面談を申し込みまして、この話をお伝えしてきました。三重県としては非常に意欲があるので、志摩で交通大臣会合を開きたいということを言ってきたところであります。国交省にも調整をしております。国交省からはだめだと言われておりませんので、その方向でおそらく、これも決めるの外務省なんですけれども、外務省からしかるべきタイミングで国交省に問い合わせが行くと思いますので、国交省からもそういうふうに答えてもらいたいと思っているところでございます。誘致理由ですけども、交通大臣会合、実はこれは観光大臣会合ないんですね、というのが、関係閣僚会合でおそらくないので、毎年こう決まるんですけれども、今度ドイツでG7やる時にどういう閣僚級会合をやるかというの決まるんですけど、今までは実は観光大臣会合なかったんです。観光を所管するのは主として交通大臣であることが多いということでありまして、日本もそうですね、そんなもんですから、交通大臣会合を誘致したいということです。伊勢志摩G7サミットもやりまして、世界的にも名前を認知してもらってます。今回観光を所管する大臣、交通を所管する大臣に来ていただいて、会議を開くことで、再度三重県南部の良さというのを発信をしたいという気持ちがあります。加えてコロナが収まればということですけれども、外客、海外からのお客さんも誘致をしたいと。それからコロナでかなり観光地痛んでますんでね、元気を出してもらいたいという気持ちもあります。志摩は1回首脳会議をやってますんでね、そういうノウハウもあるということで、これを強くお願いをしていくということで考えているところであります。以上が1点目です。
2点目ですけれども、新たな宿泊療養施設の確保ということであります。これにつきましては以前もお話を申し上げてますけれども、現在まで稼働4施設ということで、稼働する可能性のあるものも含めまして申し上げてきたところでありますけれども、今般、松阪市内の宿泊療養施設を追加することができることになりました。松阪市内の1施設です。104室でございます。今まで、第5波まではちょっと非公表の場所と、それから四日市、これに加えて第6波に備えるものとして、鈴鹿と津については申し上げました。これいずれもホテルの名前は出しておりません。松阪、今回松阪が追加するということになりまして、104室を追加をするということになりましたので、第5波の時は2施設259室やったものですけれども、今回5施設665室が対応できるということになっております。第6波に向けてこれだけのホテルのご協力をいただいて、三重県内では対応することができるということであります。感染状況に応じて受け入れを開始してまいりますので、具体的にはもうこれはここで受け入れる必要があるなということになりましたら、2週間程度時間がかかる可能性がありますけれども、受け入れをしていくというところであります。それが2点目です。
それから3点目であります。盛土の関係です。7月に非常に痛ましい事故でありましたけども、熱海で土石流の災害が発生してお亡くなりになられた方がおられるということで、これもう非常に痛ましいことでありましてお悔やみ申し上げたいと思いますけども、その後、国、県、市、町で盛土の総点検をやってまいりました。総点検の箇所数でありますけれども146箇所ということでありまして、そのうち資料のほうにもございますけれども、問題はないというところが144箇所、逆に是正措置などが必要な箇所として2箇所が挙がっております。1箇所は名張市内の砂防指定地内にある盛土ということで、砂防法の適用がある所ですね、現在地権者に対して是正指導をしているとこですので、これについては砂防法の規定がございますので、砂防法の規定に従って是正措置を求めていくということであります。それからもう1箇所でありますけれど、これ尾鷲でありまして、これは関係法令の規制がかからない場所にありまして、民家が近くにある所であります。専門家の意見を聞きまして必要な助言を実施をしているところであります。直ちに崩落の危険があるというふうには私どもは考えていないところでございますし、尾鷲のほうは専門家にも聞きましたけども、その方も直ちに崩落の危険性はないのではないかと、こうおっしゃっておられまして、ただ場合によって何があるか分かりませんので、常時監視、パトロールはしっかりとやっていくということにしているところでございます。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
〇G7関係閣僚会合の誘致
(質)幹事社からいくつかお聞きします。G7の閣僚会合なんですけど、これあの交通大臣会合ということで、現時点で競合するような誘致に他に名乗りを上げているようなところってあるんでしょうか。
(答)今のところG7で、交通大臣会合という声を上げておられるというところは聞いておりません。
(質)あと知事のこれまでのご経歴とか人脈とかというのを誘致に生かせるような後押しがあったりするんですか。
(答)最終的にお決めになるのは外務省さんなんで、人脈が生かせるかどうかはあれですけど、先ほどちょっと申し上げましたけれど、15日に外務省の小野局長のところに行ってまいりまして、外務省と私海上保安庁時代よく話をしていましたので、小野局長をご自身とは直接今まで仕事したことはないんですけれど、局長のご主人とは何度か仕事をしたことがあります。その話なんかもしたりしていましたし、海上保安庁と外務省は非常に仲がいいので、そういう話もしてまいりまして、ぜひお願いしたいということを申し上げ、警備ということになりますと、前回のG7首脳会議の時もそうだったんですけど、海上保安庁、警備やっていましたので、海上保安庁頼まないといけないですよねって話もしながら話をしてきたところです。また国交省は担当が国際統括官ですけれども、私の1期下のの山上さんという立派な方でありますので、彼にも我々としては要望したいのでよろしくお願いしますという話をしているところです。国では今までの人間的なつながりということもフルに活用したいと思っております。
〇新たな宿泊療養施設の確保
(質)宿泊料施設なんですけれども、これ新たに確保されて今回5つになると。先ほどもおっしゃった感染状況に応じて受け入れを開始するというのは、感染者が増えてくるまでは普通に稼働しているというような理解でいいですかね。ホテルならホテルの営業をされるというような。
(答)はい、営業しておられまして、はい、ちょっと待ってください。
(答:医療保健部)施設自体はもう既に県のほうで借り上げておりますので、通常営業のほうは行っておりません
(答)失礼しました。ということでございます。
(質)発表事項がありましたらどうぞ。
〇盛土による災害防止に向けた総点検結果
(質)盛土のことで伺いたいんですけれども、先日鳥羽市の市議会で、菅島の所で採石作業を行っていて、盛土化されていたりとか、それが流出していて、市によると熱海で起きた災害の湧出量の4倍にあたるんじゃないかっていうような話が出てきてるんですけれども、この結果にはそれがちょっと私見た感じ反映されてないのかなと思ったんですが、そこのところをどういうふうに把握されていますでしょうか。
(答)担当、分かります?
(答:県土整備部)失礼します。菅島の採石場につきましては、今回この盛土の総点検の資料の裏面のほうにありますとおり、重点点検対象エリアというのが決まっておりまして、その対象エリアに今回の採石場は含まれないということで、今回の盛土の総点検の対象とはなっておりません。ただ、そういったこう、鳥羽市さんも議会にも出ましたので、今県としても指導のほうはしておるところでございます。
(質)どういった指導になるんですか。
(答)鳥羽市と連携してやっておるんですけれども、盛土されておるものについては全量撤去という方向で今指導しておるところです。
〇G7関係閣僚会合の誘致
(質)G7の関係閣僚会合についてお伺いいたします。まずは基本的な部分になるんですが、三重県では関係閣僚会合は開催は初めてになるんでしょうか。
(答)過去には開いていないと承知しております。
(質)あともう一点ですね、今、関係閣僚会合についてはさまざまな都市が名乗りを上げている中で、三重県が志摩市、この部分が他の都市と比べてどういった部分が強みと言いますか、誘致にあたって強みになるのかその部分を教えてください。
(答)まず関係閣僚会議ということになりますと、やっぱり警備がしっかりできるかということになりますね。なので、そこはもうすでに首脳会議をやっていますので問題ないと。それからそれと同じぐらい大事なのは、会議を行う場所、宿泊場所がきちんとあるかということでありますけれども、これについても同様の理由で問題ないということ。それからその周辺のインフラ設備、これもきちんとしたものができているかどうかということで、これも問題ないということで、強みはG7の閣僚会合を開くにあたっての必要な条件というのは満たしていると思います。加えて、志摩は風光明媚でありますし、食材も三重県はいいものがありますので、閣僚の方々、特に交通、あるいは観光を所管する大臣に来ていただいて、首脳会議のときもそうだったと聞いていますけども、各国の首脳が景色にも感動し、それから伊勢神宮にも参拝をされたというふうに聞いていますので、近くの伊勢神宮にも行っていただきたいというふうにも個人的には考えておりますので、そういったところで三重県の良さを感じていただくとともに、それを戻っていただいて発信していただきたいというふうにも考えているところであります。それが志摩の良いところだと考えます。
(質)もう一点ごめんなさい。誘致におけるアピールポイントの中に交通の未来に向けた諸取組という部分があるかと思うのですが、これはおそらく「空飛ぶクルマ」とそういったことを想定しているのかもしれませんけども、そういった、会場内で例えば実験の様子を見せたりとか、そういったことを検討等はしているんですか。
(答)そこはまだ決定をしていないところでありますので、今後例えば「空飛ぶクルマ」もあると思いますし、場合によってはドローンみたいな話も出てくると思います。これからの検討ということになります。
(質)ありがとうございます。
(質)その会合の誘致に関連してなんですけど、さっきの宿泊リストも会議の場所もちゃんとあるっていうお話だったんですが、計画ではまた志摩観光ホテルとかを会場にっていうふうにお考えなんでしょうか。
(答)これはこれから具体的に決まっていくということになると思いますけども、少なくとも志摩観光ホテルはG7の首脳会議で使われました。私も警備の関係で当時見に行きましたけれども、全く申し分のない所だと思います。今後詳細を詰めていくということになると思います。
(質)まあその辺りを検討はされているぐらいのことは大丈夫なんでしょうかね。
(答)それも候補の一つということですね。まだ確定しているわけではありませんので、最終的には外務省の了解を得ながら決めていくということになると思います。
(質)外務省に提出ということは、これは知事が行かれて大臣に直接という感じになるのでしょうか。
(答)いやこれは事務的に提出をするということになりますので、私が行って大臣ということではありません。
〇新たな宿泊療養施設の確保
(質)それからもう一点、コロナの療養施設の件ですが、今のところは収束している状況であり、比較的北勢に比べれば松阪近辺はそれ程発生してこなかった地域ではなかったかと思うんですが、そこにあえて拠点を設ける狙いなり、お考えを持ってはいれば?
(答)第6波がどんな形で襲いかかってくるかというのはわからないものですから、できれば全県にというふうには考えてますけれども、まずは第5波のときに感染者が多かった北勢を中心にということでやってます。今回は津、松阪のこの2カ所これを追加をするということを決めているわけですけれども、津も松阪も人口はやはり多いところでありますので、感染者は過去にも出ていますので、そういう意味ではここで病院に行く前に軽症の方々は、例えばホテルで受け入れるということをやろうと思っておりますから、そういう意味では宿泊療養施設を設置するのが適当だと考えているところであります。
その他項目に関する質疑
〇新型コロナウイルスワクチン
(質)3回目の接種のことについて伺いたいんですけれども、モデルナのワクチンが政府で特例承認がされまして、これから3回目接種が加速していくと思います。県内で実施これからしていくにあたっての県としての課題認識ですとか、市町への支援の働きかけですとか、あるいは県民へのメッセージがありましたらお願いできないでしょうか。
(答)幹事さんよろしいですか。
(質)発表外に移っても大丈夫です。
(質)申し訳ございません。お願いします。
(答)モデルナの承認というんですかね、接種について国の方で発表されたということを承知しているところでございますが、これからですね市町で具体的な方法というのを決めていくことになると思います。前倒し接種6カ月までの前倒し接種ということも検討していただくということになると思いますが、県としては国から配分されるワクチンを市町に需要に応じて配分をしていくということになると思っていますので、これが不足しないように国にお願いをしていくということになると思っています。すでに私の方でワクチン担当大臣の方にもその話はさせていただいておりまして、不足する可能性がありますのでそうならないようにお願いしたいということを申し上げております。加えてこれは事務的にでありますけれども、1回目2回目ファイザーを打たれた方が、3回目モデルナを打つということになりますと、副反応がファイザーよりモデルナは強いというふうに報道されておりますので、心配になられるといけないということもありますので、国の方で1回目2回目ファイザーで3回目モデルナで問題ない、いわゆる交差接種ですね、問題ないんだということをしっかりと言ってほしいということ、これ担当は厚生労働大臣なんですが、ワクチン大臣にもお伝えしてますし私の方からですね、それから厚生労働省の方には事務的に国の方で明確に言ってほしいということを依頼しているところであります。
〇軽石対応
(質)軽石がかなりちょこちょこと見られるようになってきていて、今月のクリスマスで付近であるとか、さらにJAMSTECの予想で近づくというふうになっていますけれども、県として何か今後それに向けた対策を取られるようなご予定はありますか。
(答)結論から申し上げると、今までも関係者に通知をしてますし、必要に応じてオイルフェンスは張ってもらうというようなことがありますし、それから軽石の発見、確認状況については情報提供してますので、これを超えるものというのは今のところ見当たらないというところであります。軽石についてはですね、私どもが確認をさせていただいているのは3件ですね、尾鷲沖12月3日、12月14から15日これも尾鷲市から南伊勢町の沖合であります。それと熊野灘の3地点で12月16日に見つかったというものでありまして、水産研究所の調査船と、それから12月14、15は漁業者の方からのご連絡を頂いたというものでありますけれども、その3つですね確認をしているところです。それ以外にも目撃情報というのは寄せられていますけれど、私ども確認はできてないですね。それで海流予測ですけれども、JAMSTECもあると思いますが、JAMSTECの予報ですと12月23日に熊野灘の方に近づいてくる可能性があるということです。それから26、30辺りも近づいてくる可能性があるということで状況を注視をしていまして、情報が入り次第関係者の方にご連絡をして大きな災害にならないようにしていくということであります。
〇国体について
(質)国体なんですけれど、11月にスポーツ協会の方から次期国体の誘致は3巡目を待たずにというような要望や提言があったように記憶しているんですけれども、次の国体について現時点で知事としてどのようにお考えですか。
(答)これはまだ確定的に決めているわけではありません。次の国体をどうするかというのは関係される競技団体の考えとか、それから市町がどうお考えになっているのか、その辺も確認していかなきゃいけないので、アスリートの方々から意見を聞くことにもなろうかと思ってますけど、そこを確認しながら決めていくということになります。また経費もかかる話ですので、県の財政状況なども見ながら決めていくのは、現時点においてこうということが決まっているわけではありません。
〇新型コロナウイルスワクチン追加施接種
(質)3回目接種の前倒しの話に関連してなんですけども、今日にも政府が前倒し接種の対象を高齢者施設に入所している方々とか決めて通知を出されるんじゃないかって話があるようなんですけれども、今各市町とその方向で早くやりたいとか、やる方向で上がってきているとか、そういう情報ってありますでしょうか。
(答)聞いてます?
(答:医療保健部)すみません。まだ具体的にちょっと示された部分もないところもありまして、特に具体的には聞いていません。
(答)市町の特定の市長さんと何人かとお話したことはありますけど、今は検討しているところで先ほど申し上げたような点について、ワクチンが足りるのかということとか、ファイザー、モデル名の接種の関係それを心配しているという話をおっしゃっておられましたので、今いろいろ考えておられるところだと思うんですね。
〇基幹統計書き換え問題
(質)基幹統計の二重計上問題ですけど、情報によると都道府県分いわゆる書き換えを依頼、国交省が書き換えを依頼していたというような情報もありますけど、今のところ三重県としてはこの状況に応じて調査するとか、把握している情報、依頼を受けているのかという話ですけども把握されていますか。
(答)これ担当部の方で確認をしておりまして、平成25年の4月から令和元年の12月までですけれども、国土交通省の方からこれは法定受託事務になってまして、書き換え処理の依頼があって対応したというふうに聞いています。これが令和2年の1月からは国交省から書き換え処理を行わないようにという指示がきましたものですから、その時からはやっていないというものであります。その結果といいますか過去の書き換えについては、書類自体を国に送付をしていますので、どのぐらいやったかというと正確には分からないんですけれども、当時の担当者に聞き取りを担当部のほうでしていまして、大体年間5件ぐらいじゃないかということを担当者の方から聞き及んでいます。
(質)年間で5件としますと、今把握している書き換えの件数の合計としてはどれくらいですか。
(答)25年からですから元年も5件だということで考えると、35件ぐらいという感じになります。
(質)今調べていただいたということですけど、これから例えばもう少し詳しく調べたりとか、何か調査結果を公表される予定があったりとかはないでしょうか。
(答)これですね、調査書が手元にもないものですから、調査書を国に送っているものですから、当時の担当者に話を聞くしかないものですから、その中身聞いた内容を先ほど申し上げた通りなんで、追加で確認すべき事項っていうのは今のところ考えられないということです。
(質)その国にそういった依頼や指示を受けてのことだとはいえ、書き換えですから担当の方がなぜそのようなことをされたのかという話であったりとか、あと一見知事もちろん国交省ご出身でいらっしゃって、危機管理も対応されてきたという中の話ですけど、この問題をどのように受け止められていいのか、どう対応していくべきか。
(答)これは危機管理というより行政官としての一般的な話といいますか、手続きの話だと思いますけど、処理について申請が出てきたOCRシートと聞いていますけれども、それをその申請を受けた方で書き換えをする、私が担当してきた事務でOCRシートを使うのは例えば自動車の関係、登録とかOCRシート使っているんですけれども、それを消しゴムで消したり数字消して書き直すっていうのは通常は考えられないことで、不適切な処理だと思います。ですから国から機関委任事務(法定受託事務)でそういう指示があったということなので、その指示自体がやっぱり適切じゃないと思います。行政官として更に申し上げると、そういう指示があったときにこの指示はおかしいなというふうに気づいていればよかったのかもしれないです。ただ機関委任事務(法定受託事務)ですのでそういう指示があったらそうしましょうということで、これ各県ともおそらくそうしていたということだと思うんですけどね。タラレバの話ですけど、その時に「これっておかしいんじゃないですか」というのを言ったほうがよかったのかもしれないですけど、これは結果論ですので、いずれにしても不適切な事案であったというふうに考えております。
〇盛土による災害防止に向けた総点検
(質)何度も盛土のことを質問して申し訳ないんですけど、さっき聞きそびれてしまって。重点点検対象エリアに菅島が含まれないというのはどういうことであるのかというのと、今回の鳥羽市の土砂の流出のことについて知事の受け止めというか。これは採掘の許可権者が県だと思うので、それについて知事の受け止めをちょっと伺いたかったんですが。
(答)入っていない理由わかりますか。
(答:県土整備部)失礼します。まず、重点点検対象エリアというのは、「土砂災害警戒区域」の上流とか「山地災害危険地域」とか「大規模盛土造成地」ということで設定をされております。ここについては、菅島についてはこれのエリアに入っていないということです。もう一つ、先ほど申し上げなかったんですけれども下流域に人家がないということも一つの要素となっております。
(答)いいですか。それで、県の方で許可をしている、これちょっと確認をいたしますけれども、私も菅島の話は初めて聞きますので。確認をしまして対応が必要であれば、対応していくということになると思います。実は、お手元にいってます総点検の結果、盛土の方ですね、これの裏面を見ていただくと、「※2」の方で「盛土抽出の3つの視点」というのがありますけど、「住民からの通報等で把握した盛土」というのも対象に、実はこの146の中に入っているものもありますので、通報があれば確認をして、それが危険性が、その盛土が危険性がないかどうかというのを確認をして、危険なものであれば注意をしていくということ。これ(配布資料)あるんですよね。はい。というものですので、確認をしてみたいと思います。
(質)ありがとうございます。
〇子育て世帯への臨時特別給付金
(質)ちょっとまた話は変わるんですけれども、政府が子育て世帯への10万円給付の関係で、5万円現金、5万円クーポンという方向から、10万円現金も容認するという方針に転換しました。県内の市町の方で、10万円先行でもう給付するというようなところも、表明されている自治体があるんですけれども、こうした政府の対応、方針転換された政府の対応について、知事の所見をお願いします。
(答)はい。県内では、今私が聞いておりますのは、29の市町で現金で給付をするというのは27市町で、未決定が二つというふうに聞いているところであります。当初、5万円を現金で、それから少し時間はかかるけどその後クーポンでというふうに政府も発表されましたが、実際に受給をする人からすると現金の方がいいという声だとか、それから市町にとっては現金の方が事務が簡素であるということ、それから事務経費もかからないということで現金の方がいいんじゃないかという声があって、それを受けて変更するというのはあり得る話だろうというふうに思っています。また、クーポンの方が貯蓄にまわらないということになりますので、本来の趣旨からすると望ましいんだろうなというふうに思いますから、最初の考え方ですね、5万円、全額クーポンというのもあると思いますけど、5万円現金で5万クーポンというのは、考え方としては私はあり得るものだと思います。ただ、経費が1千億弱ですかね、かかるということで、それであれば現金の方がいいかということを判断するということもあると思いますし、今回、最終的に政府は全額現金でもいいし、それから5万円現金で5万円クーポンでも、それは自治体がやりやすいようにすればいいという、自治体の判断に任せるということですから、そういう意味では自治体として選択肢が広がるということで、政府の判断はあながちおかしいということではないだろうというふうに思います。ただ、最初、10万円現金じゃなくてクーポンでと言ったところで、自治体の方で戸惑いとか混乱があったということ、それから結果において、もっと早く全部現金でもいいってことを言ってもらえば、受給のタイミングが早くなるということであったのであれば、そこは残念なところではありますけれども、それによるデメリットがどこまであるかということだと思います。最終的には、ちょっと迷走したように見えますけど、行政に携わった人間としては、行政の無謬原則というのはもう今はないですから、かつてはそんな話もありましたけど、やはりそれじゃない、過ちとは言いませんけれども、より適切な方法があるのであればそれを選択するというのは、行政として望ましい方法であったと。いろんな問題といいますか、弊害があるにしてもですね。望ましいというのは言い過ぎかな。行政としてあり得るやり方だろうと思っています。
〇新型コロナウイルスワクチン
(質)2点をお伺いしたいと思います。まず一つ目が、モデルナ製のワクチンの関係なんですけれども、基礎自治体の中では今後の接種にあたって、例えば交差接種への懸念などの観点から、ファイザーが不足してモデルナが多く余ってしまうんじゃないかというような懸念が出ていますけれども、その部分で、例えば県として大規模接種会場を設けて対応されるとか、モデルナ製の接種会場を設けて対応されるような、そういった対応策みたいなのを考えておられますでしょうか。
(答)まずそれをお答えしていいですか。はい。まだそこまで考えているわけではありません。先ほどちょっと申し上げましたけど、市長さんと、一定の市長さんと話したことがありますけれども、接種控えというんですかね、打つのをちょっと控えるという人もいるかもしれないなということをおっしゃっておられる市長さんの話は聞いたことがあります。ファイザーが来るまでモデルナを打つのやめようかというふうにおっしゃっておられる、ということを住民の方はおっしゃるんじゃないかという気にされている市長さんもおられましたけどね。もし仮に余って、県営の大規模接種会場を運営した方がいいと、開設した方がいいということであれば、それはそういうふうに対応していきたいというふうに思っています。他方、モデルナの方が感染の抑止というんですかね、その効果は優れているという話もありますので、接種をされる方のご判断になるのかなというふうに思います。また、モデルナの接種量を、これすみません確定的じゃなくて申し訳ないんですけど、今までの量よりも少なくするということもあり得るという話もちょっと耳にしたりしていますので、そういうことであれば副反応は抑えられていくのかもしれないなというふうには思っているところであります。
〇中部国際空港新滑走路計画
(質)もう一点、ちょっと先日コメントも出ていた話であるんですが、中部国際空港の関係なんですけども、将来的に滑走路を2本新設する構想がまとまって、発着能力も最終的には1.5倍になるといって、今後、県内の、例えば観光であったりとか、そういった部分への期待感というのもあったり、また、今後、漁業者とはもういろいろ調整がついているかと思うんですが、今後の課題とかも様々あるかとは思うんですが、その部分、今知事としてはどのように認識されていますでしょうか。
(答)空港会社に出向していた身としては、滑走路1本の国際空港というのは、なかなかしんどいなというふうに思います。関空にいましたけど、関空2本ありまして、やっぱり補修をする時1本止めますから、1本だけの国際空港でなかなかしんどいと。それから、これは関空だけの事例かどうかはあれですけど、中部も可能性としてあるんですけど、豪雨災害とかあった時、関空も確かA滑走路が使えなくなった時があったと思いますけど、そういう災害対応という意味でも、2本あった方がいいと。クローズであると、被害が同じように来てしまうかもしれませんが、オープンであればより、オープンパラレル形式であれば、より災害対応という意味でも防災力という意味でも強くなると思いますので、それがいいですし、それから発着回数が増えるということは、これから三重県、やはり観光に力を入れて行政展開もしていきたいということを考えておりますので、望ましいものだというふうには考えているところです。ただ、中部はやっぱり海上空港でありますので、そこで生業をされておられる漁業者の方々がおられるわけですよね。漁業者の方々だけではなしに、伊勢湾の環境全体に配慮する必要があるだろうと思っていますし、先ほどご質問もいただきましたけど、漁業者の方々、関係者の理解を得ていくということも重要だと考えているところでございまして、まだこれから調整をすることになると思っています。具体的には、事業主体となります中部国際空港株式会社が丁寧に対応していくことだと思っています。私も関空で漁業者の方々との対応の担当部長をしていましたので、そういうことを中部空港でも丁寧に漁業者の方と調整をしていただくということだと思っております。
(質)ありがとうございます。
〇子育て世帯への臨時特別給付金
(答)はいどうぞ。
(質)何度も申し訳ないんですけど。
(答)盛土ですか。
(質)いや違います。
(答)違いますか。
(質)すいません、盛土じゃないんですけど、子育て世帯のさっき質問あったことの関連で。
(答)何ですか。
(質)子育て世帯の給付です。さっき知事が29の市町のうち27が現金とおっしゃったんですけど、現金というのは一括全額現金ですということなのか、5、5で分けますという自治体なのか、クーポンじゃないというただそれだけの意味なのか。ちょっと確認したいんですけど。
(答)16日、昨日の5時、夕方の5時の時点の情報でありまして、私どもが聞き取りをした結果なんですけど、現金10万円を一括で給付することを考えておられるという市町が21あると聞いています。それから5万円を先行的に給付をして、残り5万円を後ほど給付をすると。その5万円の先行給付はできれば年内にということを考えておられるみたいですけど、それが6あるというふうに、6つあるというふうに聞いています。合計で27ということでありまして、一括給付するところは、それは市町によって、これはまた市町に聞いていただいた方がいいと思いますけれども、市町によって年内に10万円を給付できると思うというふうにおっしゃっているところもありますけど、年内はちょっと難しいとおっしゃっているところもあるようであります。
(答)ありがとうございます。
〇中部国際空港新滑走路計画
(答)はいどうぞ。
(質)ちょっとさっきの空港に関連して、ちょっとだけですね。知事のコメントを拝見すると、やっぱり漁業者への配慮というところを強調されたかったのかなと思うのですが、このタイミングで愛知県さんは相当まず早く進めたいというお気持ちは多分おありだったんだと思うんですけれども、三重県側としてはもうちょっと漁業者との話し合いにも、もうちょっと時間をいろいろな今後について時間をかけたかったという思いもおありだったんでしょうか。
(答)そうですね、事前にということでのご質問だと思いますけど、漁業者の方と丁寧にやっていただけたらよかったかなという思いはなくはないですね。で、漁業者の方は今、こないだ14日でしたっけね、14日やったかな。そやね、14日ですよね、会議は。14日の時点ではとりあえず状況を見て、それは空港会社からのアプローチをまた待つという、おそらくスタンスだと思います、というふうにおっしゃっておられるので、事前に我々からもお話をさせていただいてますし、それから空港会社も話をしていますので。ただそのタイミングをもう少し早いタイミングの方が良かったかもしれないという考えはありますけど、今のところ、今後よく調整をしていくということを業者の方がおっしゃっているんで、その調整を見守りつつ必要に応じて我々も調整に加わっていくと、こういうことですね。
(質)わかりました。ありがとうございました。
(質)その他はよろしいでしょうか。第二さんは、大丈夫ですか。いないですね。じゃあありがとうございました。
(答)どうもありがとうございました。
了