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令和元年07月12日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和元年7月10日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・伊勢湾台風60年防災訓練の実施について(発表)
伊勢湾台風60年関連事業の開催について(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・参議院議員選挙
・県内サッカークラブの活躍
・ハンセン病元患者家族への賠償命令判決
・高齢者安全運転の取組
・松浦武四郎ドラマ「永遠のニシパ」の放送
・災害時の死者・行方不明者の氏名公表に係る統一基準
・県内の文化財復元による効果と活用
・開館5周年記念特別展「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」

発表項目

(知事)それでは、発表したいと思います。このプレスリリースの資料は何か2つに分かれていますけど、一遍に説明をいたします。伊勢湾台風60年防災訓練の実施と伊勢湾台風60年関連事業の開催についてです。三重県では、今年が伊勢湾台風から60年の節目の年となるのに合わせ、伊勢湾台風60年防災訓練を、9月1日に木曽岬町をメイン会場として実施するとともに、伊勢湾台風60年関連事業を9月19日から9月21日の3日間、四日市市内で開催します。まず、伊勢湾台風60年防災訓練の主な内容を3つ紹介します。1つ目は、木曽岬町からいなべ市までの広域避難訓練です。基礎自治体をまたぐ連絡調整の訓練や、海抜ゼロメートル地帯では広範囲に高潮や洪水が発生する可能性が高いことから、避難行動の支援が必要となる方にもご参加いただき、バスによる広範囲の避難訓練を実施します。2つ目は、ドローンやヘリコプターなどの情報収集および救出訓練です。台風一過後の大規模浸水を想定し、ドローンの機動力を生かした初動の情報収集やヘリコプターによる垂直救助救出訓練を行います。3つ目は、平成30年7月豪雨の被災経験者による早期避難に関する講演会と風水害に関する啓発・展示です。昨年大きな被害を受けた倉敷市真備町から講師を迎え、早期避難の重要性を再認識するための講演会を開催します。近年は地球温暖化の影響等により、伊勢湾台風を上回る規模のスーパー伊勢湾台風が襲来するおそれがあります。伊勢湾台風で多くの人命が失われたこの地域で、二度と同様の被害が発生しないよう、桑員2市2町のいなべ市、桑名市、木曽岬町、東員町をはじめ、地域住民の皆さんや関係機関が一体となって訓練を行います。
 次に、伊勢湾台風関連事業について紹介します。この事業は大きく2つの内容で構成しており、伊勢湾台風60年の節目の機会をとらえ実施するものです。1つ目は、全国の自治体が被災自治体の取組を情報共有し、今後の災害への備えに繋げるため、9月19日、20日に開催する自治体災害対策全国会議です。19日には、長年、三重県防災・減災対策検討会議の委員長を務めていただいている、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長の河田惠昭氏をお迎えして私と対談をいたします。また、昨年大きな被害を受け、本県から多くの職員を派遣した広島県熊野町から三村町長をお迎えし、「平成30年7月豪雨への対応と教訓」と題して、報告していただきます。翌20日にも、風水害対策に関して著名な方々をお招きしてパネルディスカッションなどを行うこととしています。今年は伊勢湾台風60年の節目であるため、ぜひ三重県で開催したいという思いで誘致したこともあり、全国に向けて伊勢湾台風の教訓を発信するとともに、風水害における各分野の専門家の皆さんからの事例紹介などを通じ、防災・減災への気運を高め、住民の皆さんの適切な避難行動の促進に繋げていきたいと思います。2つ目は、過去の教訓を風化させることなく次世代に継承するため、21日に開催する「伊勢湾台風60年の集い・みえ」です。この集いでは、伊勢湾台風による犠牲者を追悼する式典や、過去の自然災害から得られた教訓をどのようにしたら若い世代に伝えることができるか、そして、被害が繰り返されないようにするにはどうしたらよいかをテーマとして教育関係者等に向けた研修会を実施します。ほかにも、子どもや子育て世代を対象として、多くの企業や防災関係者に参加いただき、防災・減災を楽しく学べるイベントを実施します。スタンプラリーや防災体験ができるイベントもありますので、どなたでも気軽にご参加いただければと思います。伊勢湾台風は、激しい暴風雨の下、高潮等により短時間のうちに大規模な浸水を引き起こし、三重県内においては1,200名以上の尊い命と莫大な財産が失われた未曾有の大災害です。伊勢湾台風の被災経験者や遺族などの関係者が高齢化、減少するなか、犠牲となられた方々にあらためて哀悼の誠を捧げるとともに、災害から学んだ教訓を風化させることなく次世代に伝えていく必要があると考えます。これらの取組に一人でも多くの方にご参加いただき、伊勢湾台風の教訓を継承し、ご家族や友人など周りの方に伝えていただくことで、県民の皆さん一人ひとりが防災意識を高め、防災の日常化の定着の一助にしていただければと思います。
 
発表項目等に関する質疑
○伊勢湾台風60年関連事業の開催について(発表)
(質)幹事社から伺います。自治体災害対策全国会議というのは毎年開かれてるものなのかというのと、どういう人が来て、何か決議のようなものが例えばあるのかとかその辺りを教えてください。
(答)これは、あれやったっけ、阪神淡路大震災から開かれている?
(答:防災対策部)いや、ではなくて今年で第9回ということで。
(答)9回目。
(答:防災対策部)はい。
(答)一応毎年やってるのね。
(答:防災対策部)はい。
(答)主には自治体の災害対応している職員の皆さんとかが中心で、そういう人たちと、何か決議とかいうよりは学ぶ場っていう感じです。学んで交流をするという感じですね。
 
(質)あともう一つ、昨年も高潮のおそれでという時に伊勢湾台風並みというようなアナウンスが気象台からありましたけれども、こういったことが、今大体台風なんかも以前より被害が大きくなる可能性が出てきましたけれども、ハード面、ソフト面の県の現状と対策のポイントをあらためて教えていただけますでしょうか。
(答)まず、ハード面については高潮、津波そういうこの地域の特性に応じて、北部・中部・南部などの地域の災害の特性に応じて海岸堤防を整備をするということとか、あと河川、津波とかだと河川の遡上とかもありますので、そういう所の河川堤防の整備、河口部の整備、それから風水害の関係では、ハード対策というか、河道掘削とか、堆積土砂の撤去、そういうことにより流水機能をしっかりやるということ、それ以外にその他、ため池の整備であるとか、ダムの運用の見直しであるとか、これはまあソフトやな。ため池の整備であるとか、そういうこととかを様々やっています。あとは治山の関係もありますね。風水害では山の関係もあります。ソフトのところは各河川ごとに洪水した場合の浸水予測図というのを作ったり、あとはそのスマホとかで、その水位を確認できるような危機管理型水位計というのをこの7月豪雨を契機に前倒しして今年度中にトータル181カ所だったと思いますが、完了すると思います。あとは情報プラットホームという形で県民の皆さんに、この避難を促すという意味での情報提供の精度をどんどん上げていくというようなことを今取り組んでいるというような形です。

○伊勢湾台風60年防災訓練の実施について(発表) 
(質)ドローンというところをポイントに挙げておられたと思うんですけど、基本的に小回りの利く空撮のできるということだと思いますが、台風って風なんで、何時間通過後からということになると思いますし、そもそもその実績がこれまであるんでしょうか。
(答)これまでドローンを使って、個別には例えば建設事務所とかにドローンを配備してたりするので、活用している例はあるとは思いますけれども、大規模に訓練でこういう情報収集や救出のためにドローンやヘリコプターを使うというのは、今回初めてだと思います。初めてでええんやな。初めてです。終わった後の被害状況調査とかで個別に建設事務所とかが活用している例はありますが、訓練で大規模に活用するのは初めてです。実際風なので当日当然飛ぶことについての制約がある場合は飛べませんけども、一方で例えば山の中の土砂崩れなんか、なかなか人が入れないような所で実は大きな被害が起こっていたら、次の雨が来た時に、それが土砂崩れで来て人家を襲うということもあり得るので、そういうことの二次被害とかを防止する意味でも早期に人が入れない所もドローンが入ることで、被害状況を早期に掴(つか)んで把握しておくことが、次なる被害を防止するということに繋がると思っていますので、ドローンは極めて有用であろうというふうに思っています。
 
その他の項目に関する質疑
○参議院議員選挙
(質)発表事項以外で幹事社から1点、選挙の話は毎日ぶら下がり等で聞いているんですけども、あんまりデリケートじゃないほうの話で、今回もちょっとやや期日前投票の出足はあんまり芳しくないというふうに聞いています。で、先日イベントなどもされていますけれども、あらためてその、どういうふうにすれば投票率を上げられるかという知恵とか、それから方針的なお考えをあらためてお聞かせいただけますでしょうか。
(答)私自身も4月に行った選挙において投票率が下がるというような状況がありましたので、やはり一人でも多くの方々に投票に行っていただく、権利を行使をしていただくというために様々な取組をしなければならないというふうに思っていますし、そういう投票率が低い傾向にあることということについては、重く受け止めています。今回はまずは選挙の意義であるとか、選挙が行われていること自体に関心を持ってもらうということで、今回新たにああいうチャンカワイさんを大使に任命したり、あるいは問い合わせ用のチャットボットみたいなんをやったりとか、様々新しい取組をすることで選挙自体を知っていただく、関心を持っていただくということをしています。あとは市町の皆さんに、市町選管における投票環境の整備、例えばショッピングセンターなどでやっていただいた市などでは先の国政選挙においても、投票率が上がってるというか下げ止まっているというか、そういうような状況もありますので、そういうところなんかもよく市町の皆さんと連携をしたり、情報共有したりしていくことが大事だと思ってます。あとはまずはそれぞれの、国政選挙ですから政党、候補者がしっかりとこの選挙でどういう政策を実現していきたいのか、そういうことをしっかり訴えていただくということが大事なのではないかというふうに思います。
 
(質)知事ご自身の知事選挙の時には、若者向けにということで動画の発信とかされましたけど、今回候補の方々見ていてSNSの活用とか、そういうところというのはどうでしょうね。うまく若者を引き付けられているというふうに思われますか。
(答)分かりませんけど、量はそれぞれ出されているんじゃないですかね。僕はあんまり中身も精査して、そういう目線で見てないですけども、一定の量は出ていると思いますので、それをこうどこまで関心を掴(つか)めているかっていうのはあると思います。僕の場合だとやっぱり、僕がやった時に結構気を付けたことは、何ていうか要は関心を持っていただくために、あるいは自分たちの思いを伝えるためにやるので見ていただくということが大事ですので、何かこう演説しているシーンとか、握手しているシーンにどうしても偏りがちなんで、SNSの写真系のやつなんかを中心に。だからオフショットであるとか、ちょっと違うアングルでこういう政策を訴えたいというようなこととか、そういうこう関心を引く努力とかをいろいろするのが必要かなと思いますのと、あとは僕はああいうライブチャットみたいなのをやったので、いろんなツールもできてきていますが、あとちょっと私まだ拝見してないんであれなんですけど、政見放送も前の衆議院議員選挙から、僕は採用しませんでしたけど、ずっとしゃべるパターンからいろんな動画を持ち込んで入れ込んだりすることができるようになったので、そういうのなんかもうまく活用していただくといいんじゃないかなと思いますけどね。
 
○県内サッカークラブの活躍
(質)先週になるんですけども、サッカーの話題でしてヴィアティン三重がJリーグのチームを破るという大金星を挙げましたけども、もし知事、経過などご存じでしたら、その感想とJリーグチーム三重県誕生への意気込みをあらためて。
(答)僕もツイッターでリツイートしましたけれども、湘南ベルマーレに歴史的大金星を今回天皇杯で挙げたということでありますので、このやっぱりこれまでに努力してきたヴィアティン三重の選手、関係者の皆さんの努力に敬意を表したいし、お祝いを申し上げたいと思います。一方でそういう状況になり得たのも、やっぱり今回天皇杯の代表を決める三重県での決勝はヴィアティン三重とアンリミテッド鈴鹿の壮絶なPK戦の戦いでありましたので、そういうやっぱり県内、あるいは近い所で切磋琢磨できる環境があるということが、それぞれのチームの成長を促すんだというのをあらためて実感しましたので、Jクラブの誕生に向けて県内の各クラブチームの切磋琢磨を望みたいと思いますし、私たちもそういう機運醸成のために、今県民会議、私たちも入ってますから官民挙げて、そのスタジアム建設のことも含めて、よりしっかり議論していく、早くJクラブが誕生することを期待したいと思います。
 
○ハンセン病元患者家族への賠償命令判決
(質)もしかしましたら、ぶら下がりあたりで、こう出た話かもしれませんけれども、元ハンセン病の患者の方、ご家族の方に賠償を国に命じた熊本地裁の判決が出て、国のほうが控訴しないあれを決めたということでございます。知事のお考え、あらためてご所見などお願いします。
(答)このハンセン病のことにつきましては、その患者さん、あるいはそのご家族に対する差別、偏見、そういうものが長年にわたり起こっていて、その患者さんそしてご家族に大変辛い思いをさせてきた、そういう事案であったと思います。そこで今回、患者の皆さんに対する裁判の控訴断念を小泉首相がしたのに続き、今回家族の皆さんへのことについて控訴を安倍総理が断念されたということについては、私もその今回の地裁の判決が出た時にご家族の皆さんに寄り添う対応を政府に期待したいというコメントも少し記者会見などで出さしていただいておりましたので、そういうことで安倍総理がご英断をいただいた、政府がご英断をいただいたということは、その決断を歓迎したいと思うし、評価をしたいと思います。こっからはどういうふうな救済をするのか、その救済の範囲をどうするのか、そういうことが議論になってこようかと思いますので、ぜひ当事者の方々に寄り添う形で、また当事者の皆さんも高齢化してきておられますので、スピード感を持って政府においてよく議論をしていただきたいと思います。そこで県としましても、国の制度の設計状況を注視しながら、私たちが対応すべきこと、例えば県で窓口をやってくれということであれば、そういうのをしっかりやりたいと思うし、情報提供をしてくれということであれば、そういうことをしたいと思うし、動向を注視して私たちがやれることをしっかりやる。そういうふうなことで状況を注視していきたいというふうに思います。政府内でどういう議論があったか僕詳細ちょっと分かりませんけれども、安倍総理は副長官の時に小泉総理の決断を、そばでご覧になられてたんですよね。なので、様々な思い入れがあって今回そういうご判断をされたんじゃないかなと推察をしているところでありますけれども、いずれにしても、被害者、ご家族の方にしっかり寄り添うということが大事だというふうに思います。
 
(質)関連でよろしいですか。今、窓口がという話だったんですけども、ハンセン病の差別、おそらく日本中であったことで、三重県が県内でもあった差別として我が事として何か啓発であるとか、人権救済とかで取り組んでこられたこと、また今後取り組まれるような事っていうのはお考えありますでしょうか。
(答)今後のことについては、まだ検討これからするっていうことになると思いますけども、これまでも人権の研修等の中で、そういうことを取り上げてきて、ご説明をさせていただいたり啓発に取り組んできたんだというように思いますので、今後、こういう事態の変更を受けて、どういうふうにしていくか、全国であったことですので、これからよく検討していきたいと思います。
 
○高齢者安全運転の取組
(質)松阪市の話なんですが、竹上真人市長が高齢者の運転ドライバーの方のいろいろ事故が、アクセルとブレーキの踏み間違いとかがあるんで、ちょっと2万円か3万円ぐらいの器具を着けるとそれを防ぐことができるので、その補助をちょっと考えたいということをおっしゃってまして、県として何か、知事、このこと事故が続いているんで、お考えが何かありましたらお願いします。
(答)まず高齢者の運転の安全の確保、事故防止ということについては、まず一つは今回6月補正で議決いただいた予算の中に、交通部門と福祉部門が連携をして、そういう交通安全の運動であったり、あるいは免許、高齢者の方々が免許返納後の足をどう確保するかいうようなことを、来年度予算に向けてどういう議論をしていけばいいかっていうか、どういうことを課題でどういう対策をとっていけばいいかということを市町交えた交通部門と福祉部門の連携の協議会みたいなんを設置して議論していくこととしました。ですので、そういうところで松阪市さんの取組なんかも共有していただいたらと思いますし、今ちょうど三重県は交通安全のことも含む安全安心のアクションプランの改訂作業もしていますので、来年度予算、あるいはそのアクションプランの中で、高齢者の方々の運転の安全の確保について議論をスタートできるように、今年度しっかり議論していきたいというふうに思います。松阪市さんがそういうのをいつやられるのかというはちょっと分かりませんけれども、東京都さんも器具を後付けする場合の補助をやられているというふうに聞いていますので、そういう他県の動向なんかもしっかり情報収集をしたいというふうに思っています。三重県は交通安全センターの、南が丘の免許センターの上の所の交通安全センターでは高度なシミュレーションの機器がありますので、そういうのを活用した高齢者の皆さんへの啓発などもしっかりやっていきたいと思います。
 
○松浦武四郎ドラマ「永遠のニシパ」の放送
(質)もう一点だけ、ないもんですから。いよいよなんですが、松浦武四郎さん、松潤さんの主役で、NHKのドラマがございます。15日7時半からなんですが、一言いただければと思います。
(答)あれは今回、松浦武四郎についてドラマ化をしてほしいということを、松阪市さんももちろんですけど私もNHKにお願いをしたり、北海道行かしていただいたときにNHKも訪ねていったりした中で、その実際にドラマ化、具体化したことを大変喜んでいます。あらためて今回のドラマを通じて松浦武四郎さんという偉人がいたことを県内の方々、県外の方々も含めてよく知っていただきたいと思いますし、そこにおいてはアイヌ民族の皆さんへの対応などの多文化共生というか、多様性に対する寛容さ、そういうことなどについてもぜひ多くの人に学んでいただいて、気づきを持っていただけるとありがたいと思います。いずれにしましても、松阪は13、14と祇園祭があって、15日に「永遠のニシパ」放映というようなことで、大変盛り上がる3日間が過されるんじゃないかというふうに思います。
 
(質)よろしいでしょうか。では第二さんお願いします。
 
○伊勢湾台風60年関連事業の開催について(発表)
(質)伊勢湾台風絡みですけど、ひょっとしたら記憶違いかもしれませんが、私の。確か生き証人の方の、何かその、当時の体験みたいなやつ、動画か何かでやられたことがあったんですけど、あれは今どういうふうになってるんですか。
(答)アーカイブはみえ防災・減災センターで今もあって、その中に伊勢湾台風の経験者の方の、何かこうしゃべっていただいている動画も、あるよな?
(答:防災対策部)あります。
(答)今も継続してあります。コンテンツを増やしたりしていってます。
 
(質)コンテンツ増やす意味で更新がされてるってこと?
(答)してます。
 
(質)今回それも何か活用するとかいうことも、このイベントの中でないですか。
(答)どうですか、この展示ブースとかでやったりすんの?
(答:防災対策部)はい、活用を考えております。その式典の中で、被災にあわれた方のお話を伺うんですが、その冒頭の部分でアーカイブの一部なんかも活用したいと思っております。
 
(質)県外、まあその京大の関係の防災の基調講演とかでもいいですけど、県内には体験者自身がいて、例えば首長でいえば木曽岬の加藤町長なんかもそうじゃないですか。そういうふうなところの話を基調講演的にしてもらうとかいう案はなかったんですか。
(答)初日は、自治体会議のところは僕とか河田先生とかですけど、京大の先生ですけど、20日の金曜日は三重大の川口先生とか森さんとか、あとは三重県内の企業の方々とか、そういう皆さんにやっていただきますし、またこの21日の集いのところは、まさに県内の皆さんにパネルディスカッションで市町の代表の方々とか、そういうところから伊勢湾台風の教訓から学ぶべきことってのを議論してもらいますけどね。最初の部分は河田先生とか、でも河田先生も実は伊勢湾台風50周年集いの時も河田先生来てもらってて、河田先生ずうっと三重県の防災・減災対策見てもらっているんで、そういう意味では、もちろん大阪にお住いの方ではありますけど、三重県の防災・減災のこともかなり詳しいので、そういう意味では、当該地域の方々にも当事者意識持ってもらえるお話聞けると思いますけどね。
 
○災害時の死者・行方不明者の氏名公表に係る統一基準
(質)じゃあ別項目。全国知事会の防災危機管理特別委員会でしたっけ、そこの委員長をやってらっしゃって、今回国に被災時における氏名公表等の統一基準を求めるという案をまとめられて、23日の全国知事会でこれ諮るんですよね。この背景というか、なぜここへこの話を持ってきているのか、その理由と、どういう効果を期待するのか、その辺ちょっとお聞かせいただけますか。
(答)背景は、実は今回の全国知事会でいろんな議題をやっていくにあたり、昨年、西日本豪雨とか、北海道胆振東部地震とか、大阪北部地震とかあったんで、去年の大規模災害を教訓に、じゃあ私たちが何をやる、国にはどんなことやってもらう、それを整理しようといって提言をまとめにいったんですね。その中で、西日本豪雨では岡山県さんが行方不明の方の名前を公表しました。一方でその他地域は公表していません。北海道でも胆振東部地震の時にある町は公表したけど、ある町は公表してないというふうに対応が分かれたので、被災県の中からぜひ次の知事会においては、こういう公表の全国的な統一基準というか、ガイドラインみたいなのを作ってほしいということを要望してほしいということがあったので、みんなで議論して、じゃあ要望しようということにしました。効果、目指す効果としてはやはり、局所的な災害だったらそれぞれの地域が個人情報保護条例とか、あるいはご遺族とか、あるいは行方不明になっている方のご家族のご意向で判断したらいいかもしれないですけど、大規模な、南海トラフ地震とか、そういうのになった時に自治体ごとに対応が分かれるというのではいけないんじゃないかということと、行方不明者のご家族の同意が取れれば、その行方不明者の方の名前を公表することで、まあご家族の方のご意向というのも大変重要なんですけど、それを公表することで実は捜索が早く、実はあの人あそこにおったとか、捜索が早く進むケースとかもやっぱりあるので、基本的には大規模災害時に対応でブレがないように、そして迅速に対応できるようにというようなことを考えています。国は地域で判断してよねってのが今までのスタンスなんで、国にも要望しつつも、例えば宮崎県さんは独自の基準を作ったんで、そういう基準を作ったところとか、それまで、さっき言った岡山とか経験したところの話を聞いて、知事会としても、国が統一基準を作ってもらったらそれでいいけども、そうじゃなかった場合でも、みんなが判断する時の参考になるような材料をとりまとめようじゃないかって、その2面作戦で今回やろうと思ってます。
 
(質)特別委員会の中で、1つはそのプライバシー保護か、あるいは捜索を早めにできるかどうか、そこのところ論議になったと思うんですけど、そこで様々な意見が出て、実際問題結論的にじゃあやっぱり捜索だとか、そっちに踏み込んだことはないんですか。それはもう中途半端というかニュートラルのまま、とりあえず考えてもらおうということですか。
(答)だからこそそこに論点が分かれるからこそ、首長の判断とかそれぞれの地域の判断で分かれるということではなく、国で一定のラインというか基準を示してもらう。最後の判断はそれぞれ自治体がやることになるかもしれませんけど、そういう判断迷うケースはやっぱあると思うんで、災害対応に慣れてるところやそういう経験をしているところばっかりじゃないんで、初めてそういう対応に当たったところが本当に的確な判断をすぐにできるかというとそれはなかなか難しいところがあるので、そういう意味では非常に機微にわたる問題ですから、先ほどまさに貴方が言ったようにプライバシーのことと捜索のことといろんな価値があることなので、そういう一定の統一基準を示してほしいということを、どっちが大事ということを決めるんじゃなくて、統一的な基準を示してほしいという提言の仕方ですね。
 
(質)メディアもいつもその問題引っ掛かって、特に個人情報保護法ができてから、例えばその紙面公表できないとか、病院とかに電話掛けてもというふうなことで壁に阻まれてってあるじゃないですか。今回の委員会等で参考人で例えばメディアを呼んで聞いたとかそういうことはありますか。
(答)メディアの人に参考人を呼んで聞いたというのはないですけどね。
 
(質)例えばNHKさんとか。
(答)というのは特にはないですけどもね。今後、さっき言った要は国には国で統一基準を、さっき言ったような観点が望ましいと思うので、都道府県でいろいろみんなの判断、国の基準ができるまでかも分かりませんけど、そういう判断の参考になるような事例を作っていったりする場合には、委員会によるかどうかは別としても、いろんな方のご意見を聞いてまとめあげていきたいとは思いますね。
 
○県内の文化財復元による効果と活用
(質)あとあんまり答えたくないでしょうけど名古屋城の問題。
(答)名古屋城?はい。
 
(質)今、県と市のほうで復元工事を巡って大村さんと河村さんが綱引きしてるのがあるじゃないですか。あれまあ外からご覧になっててどんな印象をお持ちですか。
(答)どんなって。あんまりすいません。
 
(質)あまり他県のことだから?
(答)あんまりこう細かいやり取りとか、何ていうか関心持って見てないのでどうだろうな。貴方はどういう点が気になるんですか。その県と市の関係みたいな?それともバリアフリーのことですか。
 
(質)いやいやエレベーターのことは聞かないんで。あくまでも名古屋市が整備十分してなかったと。だから文化庁が許可しなかったと。そこへ大村さんがじゃあ調整役入ろうと言ったら、それについて河村さんが噛みついてるっていう状態じゃないですか。もっといえば県内でも城の復元の話はありますよね。例えば津城であるとか、玉城の田丸城であるとか。これをどういうふうに捉えてて、名古屋城見てどういうふうに捉えてて、仮に県内市町で城の復元する時には当然県費の補助も求めてくると思うんで、その辺含めて知事の文化方針というか、そういうのはどういうふうにお考えかなあというのが本筋です。
(答)かなり仮定の議論が多いんでちょっとあれですけど、まずは地域の皆さんが、当該地域の皆さんがどう思うか。そしてその文化財自体がどういうステージというか位置付けのものなのか。それは国の文化財なのか、県の文化財なのか、市や町の文化財なのか。それによっても財源の出し方とかも変わってくると思うんで、それを復元したあとどうしたいのかとか、どういう大義でやるのかということとかにもよると思いますので、そこはそれぞれの個別ケースで当該市や町の皆さんと議論するしかないですよね。
 
(質)知事自身はそういう例えば地域政策というか、文化興して交流人口増大するとかそういう時に城の復元とか文化遺産の復元みたいなものっていうのは、そういう政策はどうお考えですか。
(答)文化財の復元というか、そういう文化財を生かして地域を活性化したり、あるいは交流人口や関係人口を増やしていこうということはすごい大切なことだと思いますけども、今これをあるAというものを県が率先して今復元をしていこうという何かがあるということでは今はないですけどね。
 
(質)今はない?
(答)この城を復元しようとかこの何とか陵を復元しようというのは、県が主体的にやるっていうのは、今は個別の案件があるという状況ではないと思います。
 
(質)ということは地域である程度まとめてきて、署名なり何なり添えてこういうことやりたいんだとであった時に、例えば県費の補助であるとかそういうことをその段階になって考えるってことですね。
(答)だと思いますね。それがさっきも言いましたように、個別の他の例はちょっと言いませんけど、市や町の文化財にさえなってないものもあるかもしれないじゃないですか。それなのに、それ無形、有形関係なくね、なのに県が出す大義がそこにあるかどうかというもはあると思うし、そこはその文化財自体がどういうステージにあるかとか、その後どういうことをやっていきたいのか、そういうことにもよるとは思いますけどね。
 
○開館5周年記念特別展「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」
(質)あと博物館で始まったジブリ関係、アニメター界の方の近藤さんですか、あの方の展示ですけど、お出になっておられましたけど開会式、どんな感想をお持ちでしたか。
(答)ジブリの星野会長や中京テレビの小松会長も来ていただいて、そしてずっと終わったあと見ましたけれども、見ている人たちも大変喜んでいただいてたというふうに見受けましたので、今後の来館者というか、多くの人に見ていただくという、この夏休みに見ていただくということについて期待が持てるなというふうに思いましたし、あと僕自身も、近藤さんが「火垂るの墓」の節子を描く、あれ4才の女の子ですけどもそれを描くために、その4才の女の子を何人も何人も見て立ち方とかお腹の出具合とか、確かにうちの娘3才の娘がいるんで、こういう立ち方するなあとか、それと別の「耳をすませば」に出てくる人は15才くらいの女の子なので、その子との座り方とか立ち方が違うとか、それを描くために何人ものその世代の女の子たちを見てそのシルエットを仕上げてきたというような、何ていうか1つの絵を描くに当たってすごい準備をしてきたんだなあというのは、あらためて感じてそこに尊敬の念を感じたのと、もう1つは近藤さんが、例えば節子の表情をいっぱいバァーって描いてそれをみんなで共有してるらしいんですよね。要は色塗ったりしたりする人たちにも、この子はこんな時にこんな表情するっていうのを細かく共有してるっていうことで、そういうみんなが同じ思いで共有するということが、細かい描写とかも共有することが良い作品に、みんなでチームワークとなって繋がるのかなということで、そういうこう一つのものを作り上げていく時のチームワークというか重要なポイント、基本理念とかの共有の重要性ってみたいなの、そういうのを感じたりしましたね。
 
(質)あれ開会式のあいさつで言われた中学校1年か何かの時に「火垂るの墓」をご覧になって、今まで運動少年であんまりそういうものをじっくり見ることはなかったけど、あれを見てラストシーンで感動して思わず涙が出たといふうな話は、あれは本当なんですか。
(答)本当、本当。僕はあんまりあれなんですよね、その当時の自分を振り返ってみても何ていうかな、くそ生意気な少年だったので泣いたりするという悲しい思いを共有、フィクションとかを見て泣くというようなことは、ほぼほぼなかったと思っているのに、サクマドロップを舐めたこととか、あれ全然あれですよ、うちの職員が準備した原稿にはあんなこと全然書いてないですよ。僕が勝手に言いましたんでね。あの時そういうのでじわっと涙が出たなあというのを覚えているので、僕あれなんですよね、誕生日が8月15日なので、そのたびに大体夏休みになると「火垂るの墓」ってずっと再放送とかけっこうあったりするので、そういう時に見た時にいつもそういうことを思い出すんですよね。あん時はそういやそやったなあって。なので実話です。
 
(質)近藤さんっていうのは今回お知りになったんですか。
(答)今回知りました。大変申し訳ないことにこういう企画展をやるっていうのを何年か前に館長とかみんなが企画してくれて説明してくれた時に初めて知りました。
 
 
 
 
                                       了

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