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平成27年11月16日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成27年11月16日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・パリでの同時多発テロへの対応
伊勢志摩サミット開催に向けた地震・津波対策(発表)
外国人観光客に対応する人材育成講座の開催(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・柴犬まるの「みえの国観光大使」委嘱
・妻の第2子妊娠について
・第104回中部圏知事会議の開催
・伊勢志摩サミットにおける経済効果
・松阪市療育センターの整備
・今後の県民手帳について 

発表項目

(知事)それでは定例会見に先立ちまして、13日にパリで発生しました同時テロについて一言申し上げます。まずは、今回のテロで犠牲となられました皆様に哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々に対しお見舞いを申し上げますとともに、このパリ市民の皆さんの安全・安心が一日も早く取り戻されることを心から願います。私自身も7月にパリを訪問しましたので、非常に心を痛めているところであります。今回のテロは、多くの市民を巻き添えにした断固許されない行為であり、強く非難されるべきであります。しかも、今月30日からの国連気候変動枠組条約第21回締約国会議、COP21ですけれども、の開催を控え、警備が強化された中で発生しており、計画性、連携能力、実行力などが向上した事実を突き付けられました。加えて、重要施設だけでなく、劇場やレストランなど市民が日常集う場所での発生であり、テロに対する市民の不安を増幅させており、伊勢志摩サミットを控えた本県にとっても由々しき事態であると考えております。そこで昨日、県警の森元本部長と協議をし、伊勢志摩サミットに向けてテロ対策に万全を期すこと、国に対してテロ対策のさらなる強化を要請していくことを確認しました。国への要請につきましては、明日からの国への要望活動において岸田外務大臣に「伊勢志摩サミットにおけるテロ対策等のさらなる強化」について要請するとともに、関係省庁にも同趣旨で要請するための準備を進めています。また本日午後には、三重県危機管理責任者会議、各部の副部長などで構成する会議ですが、を開催し、職員の安否確認をはじめ県警からテロ対策等について説明を受け、必要な準備を進めます。警察本部においては、先月設置したテロ対策三重パートナーシップ推進会議に引き続き、伊勢署と鳥羽署管内でその地域版が設置され、官民一体となったテロ対策を強化されるとともに、テロに対する有事即応体制の確立、テロ情報の収集強化などを進めていくと聞いています。このように、警察本部でのテロ対策、県としての対策を強力に進めるとともに、県民の皆様の協力もいただき、県全体でテロに強い三重県づくりを進め、安全・安心できる環境の中で、伊勢志摩サミットが開催できるよう全力で取り組んでまいります。が、会見に先立ってということであります。

それから次、発表項目2つありますので、いきたいと思います。1つは、伊勢志摩サミット開催に向けた地震・津波対策を中心とした自然対策についてであります。このDONETを活用した、特に南海トラフ地震対策として「DONETを活用した津波予測・伝達システム」を整備することとしましたので、その概要について発表します。添付資料、これから前のやつですね、両方をご覧いただければと思いますが、2枚目の上段がDONETの説明になってますけども、これですね、DONETの説明になっています。DONETは国立研究開発法人海洋研究開発機構、以下JAMSTECといいますけれども、JAMSTECが開発した最先端の地震・津波観測システムで、今回のシステムでは熊野灘沖に設置されました20の観測点から収集したDONET1の観測情報を使用します。次の図が、これですね、この図が今回整備するシステムの仕組みです。尾鷲市古江の陸上局で集約した、この下ありますけれども、集約したDONET1の観測情報が尾鷲市役所、尾鷲市防災センターと書いてますけども、尾鷲庁舎を経由して県庁に伝えられて、県庁のシステムサーバーで処理をして、2つの機能、1つは緊急速報メール、こっちですね、緊急速報メールの発信と、もう1つが津波の即時予測というのを、この2つの機能をやります。次の図がその予測の説明でありますけれども、1つ目の緊急速報メール、こっちのほうに書いてますけれども、DONET1が捉えるデータが一定の基準を超えますと即時に津波の発生を伝え、避難を促すメールを志摩市、伊勢市、鳥羽市、南伊勢町一帯に発信します。サミット対策として、メール文は日本語と英語を併記して発信する予定です。このメールの強みは、沿岸部で津波が発生しているという事実を基に避難情報を発信できるということと、津波警報とは異なり、津波を観測する度に繰り返しメールを発信することが可能です。つまり、津波警報というのは1回出したら出しっ放しというふうになるわけですけど、これの場合は観測したら2波、3波というふうにいきますので、東日本大震災でも一度は避難して助かったものの、津波が引いた後で家族や友人等を探しに戻り、第2波、第3波の津波の犠牲になった方がたくさんいました。こういう被害を最小限に抑えることができると考えています。2つ目、こっち側ですけど津波情報の即時予測機能です。この機能を用い、観測データに応じた指定地域への津波到達時間や津波高、浸水予測等をリアルタイムで県庁と伊勢庁舎のモニターに表示させることができます。津波の規模をいち早く把握することができることに繋がります。この機能の強みとして、夜間などに地震が発生し現地の状況がつかめない時でも被害の想定ができるということで、災害対応を行う際の判断材料として効果を発揮すると考えています。最後に今後の予定ですけれども、このシステムは年度内を目標に整備することとしており、この後このシステムを活用した訓練を伊勢志摩地域で実施します。関係4市町と連携し、緊急速報メールを活用した避難訓練などを実施する予定です。今回のサミット対策とその後の県南部地域へのシステムの水平展開を進めるために、今後、システムの開発者のJAMSTECと、来年度からDONETの移管を受ける防災科学技術研究所、そして三重県の三者が協力協定を締結する予定です。これら対策と伊勢志摩サミット県・市町災害対策会議が観光事業者などと連携して実施する地震・津波対策を合わせ、サミット最大のおもてなしである各国首脳など来訪者の安全・安心の確保に向けた対策を一体的に進めていきたいと考えています。

続きまして、発表項目2つ目です。外国人観光客対応の人材育成講座について発表したいと思います。この講座は、座学形式による研修と現場での研修で構成されていまして、観光関連産業に従事する方や就職を希望される方を対象に、まず基礎研修を11月30日から12月17日の間に県内4カ所で開催します。この講座のポイントですが、3点あります。1点目は、今回募集を行う基礎研修と1月から2月頃に実施予定の専門・現場研修と外国語研修により、インバウンドに必要な知識と現場対応スキルの両方が習得できることです。2点目は、基礎研修は特にインバウンドの取組が進む伊勢志摩地域だけでなく、北勢・中勢・伊賀地域でも実施することです。各会場で80人と多くの方に研修を受講していただけますので、この機会をインバウンドに取り組む事業者のさらなる増加に繋げ、サミットを契機としたインバウンド増加の取組を全県的に展開したいと考えています。そして3点目は、株式会社やまとごころにこの研修事業を委託したことです。やまとごころは、インバウンドに特化した日本最大の情報サイトを運営し、インバウンド人材育成研修の実績が豊富ですが、通常は東京において有料で研修を行っています。今回の研修は国の地域創生人材育成事業を活用して実施しますので、無料で受講できる貴重な機会ですのでぜひご応募いただきたいと思います。外国人観光客の県内宿泊の対前年伸び率が2カ月連続で全国1位となり、今後も増加が見込まれる中、今回の講座の実施によって県内にインバウンドのおもてなし対応ができる人材を増やすことにより、既に取り組む事業者のさらなるレベルアップとこれから取り組む事業者の増加に繋げたいと考えています。県としましては、伊勢志摩サミットの開催を海外での三重県の知名度を飛躍的に向上させる絶好の機会と捉え、三重県への外国人観光客の誘致とお越しいただいく外国人観光客の満足度の向上をインバウンド取組の両輪として行っていきます。今回の研修はその中でも重要な取組のひとつですので、ぜひ多くの方に研修を受講していただきたいと思います。

発表項目等に関する質疑
〇パリでの同時多発テロへの対応
(質)テロの話は今聞けばいいですか。
(答)いいですよ。

(質)国に要望されるということですけど、具体的にはどのようなことを要望されるのでしょうか。
(答)大きく分けて3点あると思っています。1つは未然防止のためにしっかり国際協調、連携をしてほしいということ、それからあとは情報収集能力の向上を図ってほしいというようなこと、その辺り要は未然防止の取組をやってほしいというのが1つの柱で、2つ目は今回のテロの情報分析をしっかりやって、それを踏まえた具体的な対策を講じてほしいということです。特に重要施設だけでなく市民が日常集うレストランや劇場で今回のようなテロが発生しているということから、それを踏まえた対策をぜひ検討してほしいということが大きな柱の2つ目になります。3つ目は、この来年度予算や補正予算、予備費、あらゆる財源を視野に入れて、その警備体制の予算の増額、それからこの三重県だけじゃなくて関係閣僚会合含めての開催自治体の地方負担の軽減、それから体制人員の強化、こういうことを要請するということになると思います。ですので、未然防止、今回を踏まえた対応、特にその日常施設ですね。それから予算の関連、予算人員の関連、そういう感じになると思いますけどね。 

(質)昨日、県警本部長と協議されたということですけど、県として今回のテロを受けて新たに具体的に始めたこと、指示されたことっていうのはあるのでしょうか。
(答)14日時点で警察庁から各都道府県警察に対し、通達が来て重要施設への警備の強化とか対策の徹底などの通達が来ましたので、即日県警本部のほうから各管内署にその旨通達したということを本部長から報告を受けて、これからしっかりそういう今までやってきたことの徹底とあとテロ対策パートナーシップを生かした県民の皆さんにもご協力いただいてのテロ対策をさらに進めていこうと、そういうようなことですね。あと今回地域版も作りますのでというようなことですけど、あとは具体的に例えば県有施設でも、うちも博物館とか美術館とか持ってますけど、そういうところをどうするんだとか、そういうことも協議していこうということで考えているところです。あとは事業者の皆さんへの啓発みたいなのも重要ではないかと思ってますけどね。

〇伊勢志摩サミット開催に向けた地震・津波対策(発表)
(質)あのDONETですけど、これ和歌山県はもう既にこういうサービスを多分全ての県内の携帯を対象に始めていると側聞しているんですけど、三重県も最初から全県的に展開するということを、あえてやらなかったのは何か理由があるんですか。
(答)今回そうなんですね。DONETの運用するにあたって和歌山県さんに本当にいろいろ教えていただいて大変ご支援、ご協力、サポートいただきました。いきなり全県というよりは、まずは効果を試しながらさっきの2つの機能もありますので、いきなりというよりは、伊勢志摩サミットという急を要するものがありますから、そこで実施をしてみて、そしてより効率的な形で全県展開していこうと、予算やいろんなシステム作りもありますので、まずは喫緊重要なところからしっかり進めていきたい、そういうような感じで2段階になっていると、そういうことです。

(質)これはだからDONET1のデータを取り込むんですよね。
(答)はい。

(質)例えばその、2もあるんですよね。これどこかにありましたけどDONET2、その観測津波情報を取り込む形で、より精度の高いその何ていうんですか、情報発信みたいなことは念頭には置いてらっしゃるんでしょうか。 
(答)それどうですか。あのこれから考えたいと思います。一応視野には入ってるけどもということです。
(答:防災対策部)来年度から本格稼働する予定です。
(答)ああ、なるほど。

(質)発表項目について第一の皆さんお願いします。

〇外国人観光客に対応する人材育成講座の開催(発表)
(質)外国人観光客対応人材育成講座なんですけど、1月から2月頃の開催の現場対応のための英語、中国語、韓国語研修というのは、短時間ではなかなか外国語の習得って無理だと思うんですけど、どういった形になるんですか。
(答)どういった形?
(答:雇用経済部)当然日頃からの語学の習得は大事なんですけども、本当に簡単にまずは、どう対応するかというか基礎的なものをやっていただきまして、あとは日頃の中で勉強していただきたいと。宿泊事業者によっては中国の方を雇ったりとかそういう対応をされていますけども、語学自体というよりはシチュエーションに応じた、どう対応するかというのを中心にやっていこうと思っています。

(質)この研修で学んだことをちゃんとしっかり理解できれば、それなりに対応が、きちっと専門的に外国語を勉強しなくても対応できるというぐらいの?
(答)当然外国語の知識は一朝一夕には成りませんけども、初心者でも分かるような形で即時対応できるようなものを委託事業者さんと一緒に考えていきたいと思います。

〇パリでの同時多発テロへの対応
(質)テロ対策なんですけども、先ほど県有施設の警備なんていう話もされていましたけども、これサミット来年ぐらいから県有施設とか、現在会場に予定されているホテルとか、その辺りの警備についての検討というのはもうされているんですか。 
(答)県警とも含めて関係機関との協議というのはしていくことにしてますけども、全ての県有施設とかに警察を全て貼り付けるという体制というのは、現実的でない部分もあると思いますから、その辺どういうふうにメリハリを付けていくかということや、先ほど私事業者の方への啓発というふうに言いましたけども、不審者あるいは不審な行動、不審な情報、そういうものを見た場合にどういうふうに対応していただくかなどについて事業者の皆さんのご協力を得るための方策とか、まさに今回官民でのパートナーシップ会議を立ち上げましたけども、そういう主旨も含めてどういうふうな体制を構築していくかっていうのをこれから協議していこうということを考えています。

(質)その知事が言われている事業者というのは、宿泊施設であったり、飲食店であったり、それはどの程度の範囲なんですか。
(答)それも含めてこれから協議ということですね。はい。

(質)あと同じテロでいうとサイバー攻撃なんかもありますが、去年防災みえが攻撃を受けたり、今年に入ってからいなべ市のホームページが攻撃を受けているようですけども、そのサイバーテロとかサイバー攻撃に対する備えというのはどうですか。
(答)これはもう既に県警本部のほうで専門のというか対策のメンバーもおり、警察庁と共にサイバーテロ対策については既にもう進行しているところですね。あとさっきの県営施設とかのことですけども、要はその施設だけを施設だけの警備で守り抜くということだけじゃなくて、多重防護なんですよね。水際対策とかから始まって、いろんなことの多重防護なんで1個の施設だけをどう警備するかという問題ではなくて、全体にテロ対策を多重防護どうするかということですから、そういう全体の視野の中でここの施設をどうしていくかということをよく協議するということだと思いますね。

(質)テロの関係でちょっと伺いたいんですけど、先ほど知事も由々しき事態だとおっしゃったんですけど、知事当初から安心・安全が第一のおもてなしだというふうに元々おっしゃっていたんですけど、やっぱり改めてですが、やっぱりリスク、首脳たち要人を守ることはあれですけど非常にリスクが大きいというのがサミットだなという、サミットもリスクがあるということを感じるんですが、住民、市民に対して知事はいろんなおもてなしの機運が出る中でこういうことが起きたということに関して、どんなふうな呼び掛けをしたいですか。
(答)従来から申し上げていますとおり、安全ていうのが成功の第一要因でありますので、それ無くしてはサミットの成功はあり得ませんから、しっかり万全の対応を期すということでありますけども、当然何ていうんですかね、安全のための対策は万全を期すというのは当然のことでありますから、今回改めてテロの対応が計画性や実行能力が高まっているということを踏まえた対策をしっかり追加をしていくということであろうと思いますので、これまでの姿勢に変わることはありませんし、だからといって何ていうんですかね、おもてなしをやらないということも意味が無いと思いますから、両方をしっかり取り組んでいくということだと思います。何ていうんですかね、こういう安全の話が出てきたので情報発信のこととかに萎縮をしてしまっては、それはやっぱりせっかくの機会を逸することになりますから、安全は安全でしっかり万全を期すということとおもてなしや情報発信もしっかりやるということの姿勢は変わらないことだと思いますので、住民の皆さんにはそれぞれの場面において、警備においてもおもてなしや情報発信においてもご協力いただかないといけませんので、そういうご理解を得れるようにしっかり丁寧に説明をしながら共に手を携えてやっていきたいと思います。

(質)フランスのテロを受けて、その伊勢志摩サミットでのそういった危険性ていうのは、どう変わったとか、高まってるとか、変わらないとか、そういうのは知事としてはどういう認識でしょうか。 
(答)何ていうんですかね、さっきの質問もあれなんですけど、何かサミットに特有の何かね、リスクがあるっていうことではないと思うんです。まず大事なことはテロは対岸の火事ではないと、それはそもそも今回パートナーシップ会議を立ち上げた時にサミットがあるなしに関わらず、このパートナーシップはやるって、私も県警本部長も皆さんに申し上げたと思うんですけども、なのでテロっていうのはそのサミットがあろうがあるまいが、いずれにしても対岸の火事ではないと、そういう危機が私たちに実際にあると、現実のものにあるということをしっかり認識した上での対策だというふうに思っていますので、サミット固有の何かテロのリスクというよりは、サミットも含めて、やはりそういうこう機会があるということはテロも格好の材料として狙ってくる可能性がサミットに限らずあるということだと思いますから、そういうことを踏まえた対応を万全を期していくということだと思います。大事なことは繰り返しになりますけど、対岸の火事じゃないと、サミットはあると、現実に対応していこうと、それも警察だけじゃなくみんなでやっていこうと、そういう気を引き締めるというかな、そういうことが最も大事だと思いますね。当然何ていうんですか、専門的な能力とかは、もちろん警察や公安やそういう関係機関にありますから、市民や県民の皆さんに全部やってくれというわけには当然いきませんから、まず専門機関が当然にして全力を挙げてやるというのは当然ですけども、それを踏まえてもいろんな皆さんのご協力を今までだったらあんまり気にしなかったような不審者や不審情報や不審なものとかに対しても、もし気が付いたら警察にご連絡いただくとか、そういうようなことを含めてご協力いただきたいと思いますね。

(質)そのテロ関連なんですけど、あのフランスの前はロシア機の事故もありましたし、かなりテロに対するこう危険度というのも高まりつつありますけども、サミットにおけるパートナープログラムも含めて、外に出る機会も増えると思うんですけど、そういったものは自粛する傾向にあるのかっていう、もちろん国の決めることかもしれないんですが、提案する県としては受け止めとしてはどうなんですか。
(答)現時点においてこういう状況だから外に出るものというのは、首脳がどっか行ったり、配偶者プログラムとかそういうことですか。

(質)はい。
(答)それを何か自粛をするというようなことよりは、それをどう守り切った中でやれるかということだと思いますから、私たち県のほうから自粛をしてほしいということで提案をすることは現時点ではないと思います。実際に今年、ドイツのエルマウでも6月にやってるわけですから、フランスの雑誌社のテロも1月だったと思いますから、それ以降でもドイツのサミットで通常のようにやっていますので、まずどう守り切るかという中でどうプログラムをやっていくかということだと思いますが、当然何ていうんですか、場所の選定にあたってはいろんな警備上の危険性とかを勘案した中身になってこようと思いますけれども、そこは専門的な部分もあると思いますので、我々が決めてこうというよりはよく協議をしながらやっていくということだと思いますけどね。あとは今回の何ていうんですかね、テロの状況とかも踏まえても実際に会議の開催地とか首脳がいる場所とかだけじゃなくて、いろんなところに可能性が有り得るということなので、さっきも言いましたように対岸の火事じゃないという中でみんなが警戒レベルを上げていくということが大事だと思いますね。で、専門機関も、警察なども当然一番になって、そういう全体的な警戒体制を、警戒レベルを上げていってもらうということが大事だと思いますので、そういう意味で日曜日にありましたけども県警本部長としっかり中身を確認させてもらったということです。 

(質)発表項目についてよろしいですか。

〇伊勢志摩サミット開催に向けた地震・津波対策(発表)
(質)もう1点、DONETですけどもこれ南部地域への水平展開というのはいつ頃ぐらいまでをというお考えですか。
(答)どうですか。
(答:防災対策部)サミット後から着手してまあ出来れば2、3年ぐらいではやりたいと思います。

(質)2、3年後なんですか。
(答:防災対策部)徐々に広げていただく、関係市町と協議しながら進めていきたいと思います。

(質)よろしいですか。じゃあ、発表項目以外で。

その他の項目に関する質疑
〇柴犬まるの「みえの国観光大使」委嘱
(質)柴犬のまる、テロの件でちょっと聞くの恐縮なんですけど、観光大使に委嘱するということなんですけど、ちょっと個人的なあれで愛犬家の私から見ても若干こうちょっと突っ込みどころがある話かなと思うんですが、改めてこう委嘱の意義を知事からお願いできますか。
(答)まるですね。明日、観光大使に委嘱させていただきますけども、まずは約100カ国、210万人ユーザーのフォローがインスタグラムで上がってると、普通の写真を上げても7万や8万の「いいね」が普通につくというような状況の中で、特に210万人のうち台湾とタイのユーザーが非常に多いですね。これは我が県がインバウンドで重点地域としている両地域でありますので、そこへの波及、訴求というのをしっかりやっていこうというような観点で何か協力してもらえへんかなというふうに考えたところ、紀州犬の発祥であるとか、ハチ公の上野博士の出身地であるとか、あるいはおかげ犬の逸話であるとか、そういうようなこともあったのでぜひ新たなチャレンジでご協力いただこうと。負担にならないように、いろんな写真を撮ってアップするとかですね、彼も、彼、もうだいぶええ齢になってきているみたいですので、あと飼い主さんの意向なんかも十分尊重しながら無理のない範囲で情報発信力を高めたいと、そんな意図からまる、まるさん、まるくん、まるちゃんに手伝ってもらうことにしました。 

〇妻の第2子妊娠について
(質)コメントをいただいたのでおめでたの件で、どこまで伺っていいのかちょっと分かりませんが、まずはおめでとうございます。
(答)ありがとうございます。

(質)知事、これ出産予定日が4月中旬ということですけど、何か一部報道には4月16日が出産予定日と。
(答)はい、現時点そうですね。病院から言っていただいている予定日は4月16日ですね。

(質)これって平日でした?
(答)4月16日、平日やったかな。

(質)日にちはあの、その際公務はどうされるんでしょうか。
(答)ああ、ちょっとまあ、その当日ですか。4月16日、土曜日ですね。

(質)あ、土曜日ですか。
(答)伊勢志摩サミット40日前ですけども。まだ全然その時が分かりませんし、実際、第1子長男の時も6月6日予定日というふうに言われてたんですけど6月4日に産まれましたので、6月4日だけは東京の出張にどうしても行かなっていうので行って、立ち会いたかったけど戻ってくる新幹線の途中でもう産まれたと聞いてしまったみたいなそんなんがありましたので、公務、まあまあ当然知事という立場ですから公務をしっかりやりながらですけれども予定日を迎えたいと思いますけどね。

(質)ご長男が誕生された時には育児休業は2日?
(答)3.5日ですね。

(質)3.5日ですか。今回は。
(答)妻と相談しながら、あとサミット前でもあるので公務の状況とも相談して改めて検討して、やるならやるでまた発表させてもらいますけども、ちょうど4月、来年4月からうちの長男が幼稚園に通いますので、よく第2子や第3子の上の子の送り迎えで育休というか一定の時間を短縮して休暇、育児休暇的なものを取られる方も多いですから、そういうパターンもある、広島の湯崎知事は確かそうだったと思うんですけど、そういうパターンもあり得るかなと思いながら、ちょっと公務の様子とかを見て最終的に決めたいと思いますけどね。

(質)じゃあ発表項目以外で、第一の皆さんよろしくお願いします。

〇第104回中部圏知事会議の開催
(質)この前の中部圏知事会議で政府機関の地方移転のことでちょっと小言じゃないですけど不満をおっしゃったと思うんですけども、今までのそのやり取りの中で具体的に国側の姿勢でこうどういう印象を受けたのか、もうちょっと具体的に教えてほしいのと、あとその背景にはどういうことがあるんでしょうか。
(答)まず、そもそもやる気ないですよね。霞ヶ関の内閣官房の人以外は。それから、僕らが一番目が飛び出た、担当者が行って飛び出たのは、この機関移転したら120億かかりますけど全部地方で負担してくれるんですかとか真顔で担当者に言われてずっこけそうになったとうちの担当課長も言うてましたけれど、そういうようなこととかですね、あとは石破大臣も時々おっしゃるんですけども、移転することで同等以上の機能が発揮されることが分かれば移転するみたいなことを言うので、その同等以上の機能発揮のしかもその証明責任が地方にあるというのがもう訳分かんないですよね。それは国全体で地方創生というものが大きなイシューとして掲げていて、政府機関の地方移転というのもその重要ツールと思ってやるならば、同等機能に確保できる方策を国自身が考えるというのが本来の筋だと思うし、自分とこの機関の移転なんだから費用は自分たちで持つのが普通だと思いますけども、そういうようなところで元々のスキーム作りに問題があったんじゃないですかね。実は7月の全国知事会、岡山でやった全国知事会の時も、まず何かこう数値目標を国で設けてもらうとか、あるいは国のほうで精査してこの機関だけは絶対に移転するというような、それはまあ10個でも20個でもいいんですけど、そのリストを掲げて絶対移転するのはこれなのでこれを移転したい人、手を挙げてくださいというようなスキームにするとか、その実現可能性が高いスキームにするとかそういうことが大事なんじゃないかと思いますので、明日からの要望の中で石破大臣にお会いする時間がありますので、次回以降の政府機関の地方移転の議論においてはそういうスキームをもう1回よく考え直してほしいということは申し上げたいと思いますけどね。あと、まち・ひと・しごと創生本部の事務局と霞ヶ関全体の温度差がほんとに氷点下と灼(しゃく)熱砂漠ぐらいありますんで、それを何とかしてほしいと思いますけどね。

〇伊勢志摩サミットにおける経済効果
(質)あとまた別件なんですけど、サミットの経済効果の関係で何かもう既に出た話かも分かんないですけど、6月に大和証券が洞爺湖サミットの10倍以上の効果があるみたいな試算を出したと思うんですけどもその数値に関してはどういうふうにお考えですか。
(答)大和証券さんのやつはサミット終了後5年間トータルの間接効果も含めての1,750億円ということでありましたので、直接波及効果だけではありませんけれどもそういう効果を出していただいたということは大変ありがたいというふうに思いますし、県としても県が直でやるかどっかにお願いするか分かりませんけれども、来年度予算で大体予算全体像をというふうに申し上げておりますので、経済効果って投入事業費が分からないと全体の波及効果って出せないので、何らかの形で経済効果をその予算が分かってくればお示しするような形にはしたいというふうに思ってますけどね。県がやるのか民間に試算してもらうのか分かりませんけども。今の、何ていうんですかね、例えばさっきも申しあげた2カ月連続でそういうこのインバウンドが対前年伸び率全国1位というような状況もありますから、今の大和証券さんのことがさらにもっと増えるようなことになればいいなというふうに思いますし、その努力は私たちが一生懸命してかなあかんなというふうに改めて思いますけどね。

(質)10倍以上っていう数字っていうのは全然非現実的な数字ではないというふうにお考えでしょうか。
(答)どうだろうな。まあ5年間分ですからね。例えば洞爺湖の時のように開催直後にリーマンショックとかが起こったりするケースもありますから何とも読み切れないと思いますので、少しでも現実に近づくようにしっかりとした努力をするということではないかと思いますけどね。

(質)今の話の関連で、今のお話が県が、三重県が独自で経済波及効果をいわば試算する、そして。
(答)か、その事業費がこんだけですよということを公表させていただいて、どっかのシンクタンクとかが独自に計算をしていただくか。あるいはその県民会議に入っている経済、例えば北海道の時の洞爺湖のやつは北海道商工会議所か北経連が試算しましたのでそういう形にするか分かりませんけども、何らか経済効果の試算みたいなんが対外的に出るようなことは考えたいとそういうことです。 

(質)タイミング的にはいつ出すという?
(答)どうでしょうね、いずれにしても査定が終わってからでしょうね。来年の議会に予算を上げていかないといけないので、そういう投入事業費の一定程度が確定してからということじゃないですかね。

(質)じゃあ、割と早い段階で出す?この冬にもというイメージですか。
(答)この冬というと、来年、この年度内、来年の2月とかに議案を上程することもこの冬というならそれも可能性ありますね。

(質)第一の皆さんよろしいですか。

〇松阪市療育センターの整備
(質)知事、おめでとうございます。松阪市のほうなんですが発達障がい児の支援施設を今度作るようにしておりまして、松阪をはじめ中南勢以降で以南で皆さんが利用されるんじゃないかということで言われておりまして、市として県への要望として最近された、しておられるようなんですが、財政的な支援をお願いしたいということで言っているようでございます。松阪市が作る施設ですが開設されれば広く県民の方が利用される施設になるだろうということでございまして、その辺り知事のお考えいかがでございましょうか。
(答)私どもまだ詳細を聞いてないんであれですけども、今おっしゃっていただいた話がうちの松阪地域特別支援学校と併設するような形で作られる療育センターの話であるとするならば、療育センターは各市町でも作っていただいているので、それに県がどういう支援をしているかということと基本的には同等ということだと思います。その松阪市の分だけ特別にっていうことでは、特別の支援というのがやるというのがなかなか大義を見い出しにくいとは思いますけれども、先程申し上げた松阪地域特別支援学校と近接した形で作られるというふうに思っていますので、その中身として、元々松阪地域の発達障がいとかも含めた特別支援のセンター的機能を果たすということで今回特別支援学校を作ろうというふうに考えていますから、療育センターとしっかりと連携した形で中身の充実とか人的な部分でのこう何ていうかな協力、連携とか、あるいは中身のコンテンツなどにおいての連携、協力とかそういうことは十分にしていきたいと思いますし、それは松阪地域特別支援学校においても重要なことだと思ってますけどね。 

(質)第二の皆さんも含めてお願いします。

〇外国人観光客に対応する人材育成講座の開催(発表)
(質)振出しに戻って、発表項目のインバウンドですけど、とりあえずはこれ国の予算でやるんですよね。あともし今回好評であるとかそういうことであるならば、それは県費で繋がれるご予定ですか。
(答)県費、まあいろんな国の事業を使うかもしれませんけども、一応まずこの地域創生人材育成事業というのは3カ年の事業で採択されてるんで、28年、29年度はもうやろうというふうに思ってますので、その後は少し実際の状況を見て考えたいと思いますね。

(質)このセミナーをやられる事業所っていうのは国自身の何か経産の推薦なのか、それとも三重県のほうで割り当てられたんですか。
(答)コンペやって3社提案あったうちの1個ってことですね。

(質)公正さは保ってる?
(答)公正さは保ってると思います。僕存じ上げないですし、はい。

〇伊勢志摩サミット開催に向けた地震・津波対策(発表)
(質)津波対策のほうですけど、DONETでこの連絡ルート見ると、最初にその陸上局から尾鷲市防災センターに入っているんですけど、これは何で熊野市ではないんですか。
(答)これなんで?
(答:防災対策部)もうすでにそこまで回線がある、尾鷲市まで古江局から、それでそこから。

(質)込み入った話なら後でそちらでもいいですけど。いや、だから尾鷲市防災センターさんは確かに防災センター作ってるけど、熊野は名前は違うかもしれないけど、似たようなのあって、南海トラフの発生からいくと一番近場が多分熊野になると思うんで、それとあとその尾鷲庁舎、県の尾鷲庁舎へ来て三重県庁じゃないですか。で、こう付け合せ程度に三重県伊勢庁舎へ流れるって形だけのこの図がなってるけど、従来の県政ルートからいくと、本来その熊野か尾鷲市かどっちかへ頼るとしても、そっから来るのは次にはその尾鷲庁舎来たら、そっからまず伊勢庁舎経由して、県庁行くか、まあ同時でもいいんですけど、何となくこう伊勢庁舎の存在感っていうのが薄くなってる気がするんですけど、その辺はなぜ?
(答)何で。
(答:防災対策部)まず県庁のシステムサーバ室でもって情報を集約する必要があるということです。そこで全ての計算をした上で必要なところにデータを流すということです。あくまでもDONETの情報をどこで処理をするかというと県庁で処理をしますので、そこまではそのルートが一番最短というか一番効率的です。

(質)これ以上言わないけど、最短効率は分かるけど、県庁にそのサーバがあるからもちろんそれは分かる。ただし、元々のいろんなほかの行政ルートっていうのは、あそこの一応南部のほうの中核的な拠点っていうのは県伊勢庁舎やで、そこのところがその付け足し的に盲腸のようになっているっていうのは存在感が薄くなっているのか、その辺が要は聞きたい。行政機構上の問題ですよ。技術屋の話じゃないんで、はい。
(答)じゃあまた。

(質)またそれは。
(答)はい。

〇妻の第2子妊娠について
(質)あとあの、第2子おめでとうございます。
(答)ありがとうございます。

(質)9月にお聞きした時に否定されたのはまだ安定期ではなかったからですね。
(答)そうですね。妻の年齢も今年で39歳ですので、安定しっかりするまではっていうことと、何ていうんですか、私も妻もまた周りでいろいろ激励していただいている方々とも、非常に第2子への期待が高かったですし、我々も本当に欲しいと思ってたんで、もしそれでこう安定せずに、こう言って、実は流産してしまいましたとかってなると、我々も悲しいし、周りの皆さんにも辛い思いをさせてしまうので、しっかり安定するまではということで、先週の健診ぐらいで大体安定というようなことになりましたので、公表させていただきました、公表っていうか、したっていうことですね。

(質)ご長男の時に津市内の病院で産まれてますけど、今回も里帰りとかそんなんじゃなくって津市内の予定なんですか。
(答)はい。今回も同じ病院で今お世話になっています。

(質)で、育休に関してはちょっとまだ分からない?
(答)そうですね。公務の状況と、長男の幼稚園の状況と、そういうのと、あと妻の体調などの状況、そして産まれてきた子どもがもちろん元気いっぱいで母子ともに健康であってほしいと思いますけど、どういうふうに産まれてくるかっていうようなこともありますので、その辺りを含めて検討したいと思いますけどね。

〇第104回中部圏知事会議の開催
(質)中部圏知事会議ですが、静岡県知事の川勝さんが言われた、かつての衆議院の首都機能移転の決議うんぬんっていうのを持ち出されて話をされていましたけど、国機関の地方移転よりも実はそれのほうが有効じゃないかっていうお話でしたが、その点については知事はどんなお考えですか。 
(答)インパクトとしては、もちろん川勝知事がおっしゃったように首都機能移転のほうが大きいと思いますし、東濃地域、畿央地域の話もあった、この東海地域中部圏とすれば関心事であるというふうに思いますけれども、現在我々も国交省へ改めて問合せしても、こっちのほうのことはどうなっているんだって話をしても、国会決議になってもう国会でご判断いただくことなんですわ、みたいなそういうふうな状況なので、いずれにしてもあの時議論ありましたから、何らか今回の中部圏知事会議の提言の中で何か国に対して投げ掛ける文言は入れたいというふうに思ってますけどね。だからその辺の何か、国会議員のほうに話をすることなのかもしれませんけど、その辺の国会決議なのでというので止まっている状況を打開していかないといけないですね。

(質)致し方なし、その国への要望等で大村さんと河村さん遅れて来られましたけれど、そういうことも含めて中部圏知事会議のあり方について何かお考えありますか。 
(答)いろいろお忙しい、僕も欠席すること、副知事で代理で出ることもあるので、何ともなかなかお2人が遅れて来られたことをなかなか申し上げにくいですけど、機能をやっぱり明確にしないといけないですし、提言することなどもやっぱこう、ならではというか、特色あるものにやっぱりしていなかいといけないなとは思いますけどね。例えば、西川知事がリーダーシップ取っていただいているふるさと知事ネットワークの提言なんかは、やっぱりうちと長野県がちょっと人口多いですけれども、それなりの特色を持った提言が多いし、紀伊半島知事会議なんかもこの1年、今年とかはちょっとあれかもしれませんけど、やっぱり一定の地域のその共通の課題に基づいた提言だと思いますから、そういうこの機能、何でもかんでもっていうことではなくて、機能とか、あとまあ構成員メンバーが多いっていうこともあるかもしれないですけど、そういう機能をこれから不断にしっかり見直していくことは大事だと思いますけどね。

(質)大村さんと河村さんっていう2人の首長だからっていうこともありますが、9県の中で名古屋入れると10ですけど、名古屋と愛知県だけ特化してるじゃないですか。リニアは来るわ、まして人口減少とか雇用の問題とかインフラ整備とか、その辺で他の構成メンバーとかなり立ち位置が違いますよね。で、状況も違う。その中で1つのことにまとめること自身が割と無理がきてるんじゃないかと。その2人の首長が代わりゃあ別かもしれないないですけど。そういうことを含めて何か感じられません?
(答)僕両方の近畿ブロック知事会議と両方入ってますけども、何ていうかな、他との地域が持つ資源とかの差っていうかな、は近畿ブロック知事会よりも中部圏知事会議のほうが大きいと思いますので、そういう意味での、ですから近畿ブロック知事会議は会長自身が持ち回りですけども、中部圏だけはずっと愛知県が会長をやってるというような状況で、提言のまとめ方とか会議のまとめ方の難しさはより高いような気がしますけどね。例えば、税制なんかにしても税収の差もありますし、そういう部分ではなかなか難しいところはあるかもしれませんね。でも近隣地域との連携っていうのは重要ですから。勉強になることも多いですしね。西川知事とかおっしゃることとか本当に勉強になりますしね。

(質)じゃあふるさとネットワークを重視したらいいじゃないですか。
(答)ふるさと知事ネットワークも結構行ってますけどね。勉強させてもらってますからね。

(質)前から言ってますけど、昇龍道っていうのは本来基本は周遊観光じゃないですか。でも今愛知、名古屋がやられているっていうことは、全部自分ところでフルセットで持とうと、その産業ももちろんあるし、それと宿泊施設、観光施設も元々戦災で無かったんで、名古屋城の復元であるとか、この前大村さんは恐竜公園のことまで言いましたね、西川さんは隣でちょっと嫌な顔されていましたけれど。何かそういうフルセットで持って行った時に昇竜道そのものが崩れるっていう感じがあるんですけど、その辺どうですか。
(答)なのでこの愛知、名古屋に全部宿泊して、昇竜道ルートを回りましょうっていうルートとか商品構成だとそれは我々もちょっとなかなか乗りにくいですが、1つの、何ていうかルートの中の基点として愛知や名古屋があって、そこにも泊まるっていうような形の商品構成であれば我々も乗れると思うし、それを口実に例えば北陸新幹線とかが来て、ほんでもっと縦のやっていこうということで東海環状西回りももっともっとちゃんと整備してよねというようなことも言えると思いますから。確かにそりゃ愛知、名古屋で全部持っていきますとか言われると困りますよね。

(質)機能分担論は無理なんですか。だから宿泊とお土産は愛知、名古屋。で、あとの観光施設等はわざわざ名古屋城を復元しなくても他にもあるわけだから、そこを回っていただくとかいうふうな機能分担論は無理なんですか。
(答)そういうのもあると思いますし、実際現実にはそういうの多いと思いますけどね。今やっぱりその高山とか白川から下りてきて名古屋には泊まったり、あとはそっからうちの三重県のほうに入ってもらったりとかあると思いますんで。でもなかなか大村知事も河村市長も自分たちのとこの愛知県民の皆さんや名古屋市民の皆さんに向けて、うちはもう泊まってもらうだけでOKとは、なかなか言い辛いんじゃないですかね、首長として。そりゃうちにもええのありまっせー、と言わざるを得ないんじゃないんですか。

〇今後の県民手帳について
(質)あとあの、県民手帳ですけど、前の前の会見でもしチャンスあれば再チャレンジしたいと、今回のそのミスでですね。で、何となく真意として来年は県民手帳やめとこうやというみたいな意思が今知事の中に芽生えているんですか。
(答)僕ですか。いや、なしっていうのが前提ではないです。でも今回これだけミスが出ている中ですから相当の改善を図る必要があると思っていますので、スキームも含めて 白紙ということだと思います。

(質)白紙?
(答)白紙だと思いますよ。それは何ていうんですかね、僕は好評だからやりたい、やりたいというかやることが、せっかくやって軌道に乗ってきたから、ほんで県費もゼロなんで、やり続けたいとは思いますけれども、今回これだけミスがあって一定のこう何ていうかな信頼を損ねている部分がありますから、どう改善できるかという根本の議論をもう1回やらないといけないと思ってますので、やるということを前提にどう改善するかということだけじゃなくて、もうそもそも論からしっかりやらないといけないと思いますけどね。

(質)そもそも論をやって、少なくとも検討期間に1年は必要だとなった場合には来年中断して、さらにそこで論理構築した上で再開とかそういうプランもあり得るということですか。 
(答)あります。そういう1回中断も含めていろんなオプションの中で考えたいと思いますけど。僕はさっきも言いましたように好評を得ているので結構、県費もゼロだしいいと思ってますけど、やっぱり信頼を損ねたっていうのも事実だから、そこの払しょくなくしては次に進んではいけないと思うんですよね。なのでしっかり、本当はですよ、だって来年サミットでその次菓子博とかもあるし、その次インターハイとかもあるし、サミットの効果をやっぱり次の情報発信に繋げていくためにも、そりゃやりたいというのは基本的なスタンスだとは思いますが、信頼感をどう、不信をどう払しょくするかが大事だと思います。

(質)手帳の話は、所管する課の変更も含めたという話ですか。
(答)そもそも論です。

(質)すべて含めた?
(答)そもそも論です、はい。




                                            了

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