伊勢志摩サミットにおける最大のおもてなしである安全・安心を確保するため、発生が危惧される南海トラフ地震対策として整備する「DONETを活用した津波予測・伝達システム(以下、「システム」)」を用いて取り組む地震・津波対策を下記のとおり公表します。
記
1 システムについて※詳細は添付資料参照
(1) 概要
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が保有するDONET1の20の観測点で観測する地震・津波情報を活用するシステムです。
尾鷲市の古江陸上局に集められた観測情報を、尾鷲市役所の防災センターと県尾鷲庁舎を経由して、県庁に設置するシステムサーバに送り、ここで「緊急速報メールの発信」や「津波の即時予測」といった処理を行って、伊勢志摩地域の防災・減災対策に役立てます。
(2)機能
1) 緊急速報メールの発信
DONET1が熊野灘沖の観測地点で基準を超える津波を観測すると同時に、伊勢志摩地域の住民等に緊急速報メールで津波を観測したことを伝え、速やかな避難を促すとともに、津波の観測が継続している間は、繰り返し、避難を続けるよう促します。
2) 津波情報の即時予測
観測データに応じ、伊勢志摩地域への津波到達時間や津波高、津波浸水予測等の情報を地震発生とともに予測し、その推移をリアルタイムで県庁や伊勢庁舎等のモニターに表示します。
2 今後の予定
・平成27年度内:システム整備完了
・システム整備後(3月~4月):主に緊急速報メールを活用した訓練を実施
・サミット後:システムの県南部地域への水平展開を進める
※今後、これら対策を円滑に進めるため、JAMSTEC等関係機関との協力協定を締結します。