「膝づめミーティング」(南勢志摩県民局管内)の概要
1.開催日時
平成15年5月27日(火)
15:00~17:20
2.開催場所
ウェルサンピア伊勢「かたらい」
3.出席者
南勢志摩県民局管内17市町村長
南勢志摩県民局での「膝づめミーティング」
4.知事挨拶
県政の当面の課題、取り組む姿勢、開催趣旨、行政経営品質向上等について
5.意見交換概要
各市町村長からの意見
知事コメント
(1)道路については10か年戦略を見直す。10か年戦略で取り上げることは限りがあるが、そこで答えきれないことも前向きに検討したい。今検討中なので、時期がくれば示す。
英虞湾架橋については10数年前の国政時代からも言っている。構想をもちながらも、厳しい財政事情の認識も必要。伊勢湾架橋も同様。
道路整備に係る道路局と都市局の違いは今後の合併支援の課題でもあるので、県と十分詰めをしてほしい。
岩坂峠整備については、用地取得の困難さも聞いているが、今後詰めていく。
(2)ミニ新幹線のフリーゲージトレインは、国はやるといっているが、JRは乗り気でない。前向きにとらえ、実現できるのならしたい。
(地域振興部長)
中空アクセス部会では、私鉄の乗り入れは費用対効果の面で困難との認識だが、乗り換えがしやすいように、近鉄駅・名鉄駅の間にエスカレーターやエレベーターを設置することを検討している。
(3)離島対策については担当に整理させる。
(4)観光については、「2005年集客戦略」というプランがあるが、これが効果に結びついているか検討。大きな大事な問題なので時間をかけて検討する。
(5)祝祭博跡地については、協議会の中でいっしょに検討していく。
(6)水産振興、地産地消、三重ブランド認定、全国への発信、食の安全・安心については、関係者と話をつめてもらい、その中で支援をしていきたい。
(7)農業問題については、優良農地の保全に関し、営農組織において各地域で取り組みが行われている。県政全体の議論ができる場で話をしていきたい。
(8)横文字の使用については、県民に分かりやすいことは重要。トータルマネージメントシステムの中で検討する。
(9)部長室の囲いがない問題は、県民局長に聞くと県民局長室を利用してもらってよいとのこと。
(10)地震・津波対策については、避難路の確保に関し、脇道の整備も含め、指定地域を地域としてとらえた整備を認めるよう国へ要望する。
倒壊の恐れのある家への耐震改修補助を6月補正で予定している。基本的に自助であるが、地域の事情、経済状況を勘案して対応する。
廃屋を前提とした議論はしていないので、担当に伝え検討する。
追加意見
知事コメント
(1)平成9年に策定した「くにづくり宣言」とは状況も異なっている。受け継ぐものは受け継ぎ、目標数値、ものさしなど変えるものは変え、「しあわせプラン」を12月くらいまでに肉付けする。6月議会で考え方を明らかにする。
財政健全化に反するという点については、県も自ら血を流す努力をし、それを示しながら「安全・安心」のためやるべきことはやる。
ぎりぎりのところでやるがバランスも考え、あまり後ろ向きになり萎縮することなく、地域と一緒になってやっていく。
秋には県の16年度に向けて県の作業が始まるので、そのころに考えを示し、市町村の意見もいただきたい。
(2)有識者の話についてはかたよらないよう幅広く聞く努力をする。一方、「県民が主役」というが、大衆迎合ではない。大事な場面では自らの信念で判断するという姿勢を持ちたい。
有識者の考えは新しい時代の流れということもあり、新しい理論については積極的に聞く勇気も必要。それを実施する段階で議論し、判断が必要なときは判断していく。
(3)道路改良の財源問題については担当部局で検討。
(4)森林保全については地球環境の点から農山村が重要と認識。一方、企業活動をどう規制するかの問題もあり、バランスをとって対応することが必要。
知事総括あいさつ
(1)今日の話は担当部局へ伝え、必要なものは市町村へ届くようにする。
(2)今後何回かこのような会議を積み重ねていくうち、同じ認識が持てるようになる。
(3)それぞれの地域の問題はいっしょにやっていきたい。