三重県文化会館では、2017 年度より、認知症の介護現場に演技の手法を取り入れた取り組みで近年注目を集める俳優・介護福祉士の菅原直樹さんをお招きし、3 年間のアートプロジェクトを立ち上げています。2017 年度前期は、「介護を楽しむ」という視点から、県内各地で菅原さんによる「介護に寄り添う演技」体験講座を実施してきました。後期は、もう一つの「明るく老いる」という視点から、シニアを中心に様々な世代の県民を対象とした菅原さんのワークショップを 3 回シリーズで実施します。ワークショップに参加してもらう中で、仲間づくりを行い、生きがいとなるような継続的な活動に発展させ、2 年目以降は、老いや死をテーマにした作品発表を目指します。
【老いのリハーサルとは】
まだまだ自分の老後が想像できないという世代も、老いに直面し様々な悩みを抱えている世代も、演劇を通
して老いた自分をリハーサルすることで、不安を解消したり、老いに前向きになることができます。超高齢化
社会の課題を、演劇というツールを通して共に解決しようとする試みです。
【講師プロフィール】
菅原直樹(すがわらなおき)
「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。俳優、介護福祉士。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。
2012年より、家族と共に岡山に移住。介護と演劇の相性の良さを実感し、地域における介護と演劇のあり方
を模索している。OiBokkeShiの活動に密着したドキュメンタリー番組「よみちにひはくれない~若き“俳優介
護士”の挑戦~」(岡山放送OHK)が第24回FNSドキュメンタリー大賞で優秀賞を受賞。2017年には、その活
動がNHK「こころの時代」にも取り上げられる。
【実施概要】
■日程・会場 [3回シリーズ]
2017年12月23日(土)三重県生涯学習センター3階スタジオ
2018年1月13日(土) 三重県生涯学習センター3階スタジオ
2018年2月3日(土)三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」2階セミナー室B
各回【A】13時00分~15時30分/ 【B】16時30分~19時00分
※時間帯は、申込時に【A】または【B】のどちらかを選択。
※会場はいずれも三重県総合文化センター内(津市一身田上津部田1234)です。
■対象
・年齢不問。シニア大歓迎。
・上記の日程に3回連続でご参加いただける方
・老い・ボケ・死をテーマにした演劇に携わってみたい方
■定員
【A】【B】とも各15名
■参加費
3,000円(3回通し)
■申込方法
FAX・郵送・三重県文化会館チケットカウンター(窓口・電話)・WEBにて受付
■申込締切
12月5日(火)必着
■主催
三重県文化会館