管内農業の概要
立地
愛知、岐阜、滋賀県の三県に接する三重県の最北部に位置し、鈴鹿山脈及び養老山脈から木曽三川及び伊勢湾に広がる391平方キロメートルの東西に長い地域で、桑名市、いなべ市、桑名郡、員弁郡の2市2町からなっている。東海道53次の「七里の渡し」で代表されるように古くから東西交通の要衝として産業経済が早くから発展しています。
耕地面積は、約7,300ha、木曽三川のデルタ地帯の耕地では都市近郊型の施設トマト、施設花き、員弁川流域では麦作、茶、肉牛、酪農などの団地が形成されています。
作物
[水稲]
管内の作付面積約5,400haで、あきたこまちやコシヒカリ等早期出荷米の栽培や、業務用米や飼料用米を利用した作期分散が進んでいます。
[麦・大豆]
地域で取り組むブロックローテーションが盛んで、小麦、大麦、大豆が集団栽培されています。
野菜
県のブランド産品に指定されているトマト、ナバナ等を中心に地域ごとに産地が形成されています。
[トマト]
桑名郡市(桑名市長島町、木曽岬町)での栽培面積は約28haで、県下最大の面積を誇ります。産地ではロックウール栽培を中心にハイポニカ、M式といった各種養液栽培も盛んに行われています。
[ナバナ]
栽培面積約22haですが、なかでも桑名市(長島町)はナバナ栽培発祥の地として現在でも栽培面積19haと県下で最も盛んに栽培されている地域です。
花き
桑名市(多度町、長島町)、木曽岬町を中心にハウス面積約7haでシクラメン、観葉植物、花壇苗等が生産されています。