畜産行政及び畜産研究に関するアンケート調査結果
〔肉牛関係〕
対象農家数 251 回答農家数 117 回答率 46.6%
1 あなたにとって今、何が必要(又は困っていること)だとお考えですか?(3つ選択)
区分 |
件数 |
割合 |
①経営・資金面の問題 |
35 |
29.9% |
②後継者の問題 |
52 |
44.4% |
③生産流通の問題 |
32 |
27.4% |
④環境問題(ふん尿処理) |
70 |
59.8% |
⑤畜産物の安全性の確保 |
46 |
39.3% |
⑥畜産情報の入手 |
49 |
41.9% |
⑦畜産研究による技術開発等 |
39 |
33.3% |
⑧その他 |
10 |
8.5% |
※参考(⑧の内容)
(1)生体販売(2)処理堆肥の流通、消費先の確保(3)人口授精技術の取得
(4)施設の老朽化(5)移転土地の問題(6)三重県における検定
事業(間接、フィールド)
2 「安全・安心」な商品について、あなた自身は、どのような取り組みを行っていますか?(複数選択)
区分 |
件数 |
割合 |
①トレサビリティー(履歴表示) |
79 |
67.5% |
②直販方式の採用 |
25 |
21.4% |
③国産飼料へのこだわり |
42 |
35.9% |
④特に行っていない |
16 |
13.7% |
⑤その他 |
5 |
4.3% |
※参考(⑤の内容)
(1)松阪牛インターネットシステム加入(2)稲ワラの毒物検査
(3)誰でも気軽に農場にこられる環境づくり(4)自家配合の取り組み
3 あなたは、飼養技術を向上させるために、どこから情報を入手していますか?(複数選択)
区分 |
件数 |
割合 |
①自分自身で研究している |
64 |
54.7% |
②知人からの情報 |
50 |
42.7% |
③組合(畜産団体含む)の情報 |
55 |
47.0% |
④畜産研究部の研究成果 |
51 |
43.6% |
⑤インターネットなど |
8 |
6.8% |
⑥その他 |
8 |
6.8% |
※参考(⑥の内容)
(1)畜産コンサルタント(2)農業関係の新聞雑誌(3)飼料メーカー
(4)畜産研究部に連絡(定期的)
4 あなたは、生産や流通に力を入れてもらいたいと思われますか?
区分 |
件数 |
割合 |
①思う |
99 |
84.6% |
②思わない |
6 |
5.1% |
③どちらともいえない |
11 |
9.4% |
④未回答 |
1 |
0.9% |
5 あなたは、畜産研究部による技術開発に力を入れてもらいたいと思いますか?
区分 |
件数 |
割合 |
①思う |
105 |
89.7% |
②思わない |
4 |
3.4% |
③どちらともいえない |
7 |
6.0% |
④未回答 |
1 |
0.9% |
6 あなたの農場において実施している技術はありますか?
(複数選択)
区分 |
件数 |
割合 |
①ビタミンA制御肥育技術 |
67 |
57.3% |
②肉牛肥育への除角技術 |
26 |
22.2% |
③受精卵移植(和牛子牛の飼養) |
9 |
7.7% |
④その他 |
10 |
8.5% |
※参考(④の内容)
(1)除角について検討中(2)糞尿処理(3)肉質脂肪のなめらかさの改善
7 あなたが、今後、県に望む政策はなんですか?(3つ選択)
区分 |
件数 |
割合 |
①地産地消の推進 |
28 |
23.9% |
②ブランドの維持・発展 |
73 |
62.4% |
③畜産物の安全性の確保 |
50 |
42.7% |
④生産・流通体制の強化 |
32 |
27.4% |
⑤後継者育成対策の推進 |
28 |
23.9% |
⑥家畜伝染病など防疫体制の整備 |
38 |
32.5% |
⑦環境問題(ふん尿処理体制) |
53 |
45.3% |
⑧畜産研究部の技術開発 |
37 |
31.6% |
⑨特になし |
0 |
0.0% |
⑩その他 |
3 |
2.6% |
※参考(⑩の内容)
(1)検定事業及び育種価の実施(2)堆肥の流通促進及び堆肥の地産地消
8 あなたが、今後、県に望む研究はなんですか?(3つ選択)
区分 |
件数 |
割合 |
①畜産物の安全性の確保 |
58 |
49.6% |
②生産性及び品質向上 |
78 |
66.7% |
③ブランドの維持、発展 |
56 |
47.9% |
④高付加価値化 |
25 |
21.4% |
⑤食品残さ等未利用資源の飼料化 |
18 |
15.4% |
⑥ふん尿処理問題など環境負荷低減 |
62 |
53.0% |
⑦新しい技術などの実証試験 |
30 |
25.6% |
⑧その他 |
5 |
4.3% |
※参考(⑧の内容)
(1)食味を向上させる飼養技術(2)畜産関係機械の技術開発
(3)製造堆肥の高付加価値化の技術開発(4)松阪牛ブランドの広域化
9 畜産研究部の技術開発などに対するご意見や感想(主なもの)
- 三重県の畜産は規模が小さく行政には負担であるが、ブランドを絶やさないように、技術研究を続けてほしい。
- 和牛肥育の生産性・品質向上の指導は、各農家の長所を伸ばし、短所を直すことができ、松阪牛ブランドの発展のために適切である。
- ビタミンA制御肥育技術は大変参考になり、肉質が向上した。
- 研究内容を県内農家に定期的に知らせてほしい。
- 全県下飼育方法・飼料の統一により他県産品より上物を作る基盤の整備が必要。
- 三重県は農業県としては東海北陸で一歩遅れている。側面からの援助をお願いしたい。
- クローン牛の安全性を実証し、その肉を食べられるように、また、ブランド維持発展のため、伝統を継承しつつ最新技術を確立してほしい。
- 押しつけの研究のみでなく、農家からの希望による研究がなされており非常に役に立つ。
- 畜産公害(臭い)の出ない配合飼料の開発をしてほしい。
- 畜産生産の残さ物(堆肥等)の流通消費体系の技術開発を進めてほしい。(例:エネルギー利用等、他業種との連携、流通体系の確立)
- 中小規模のバイオガス技術の研究をしてほしい。