おさかな雑録
No.103 マンボウ 2016年4月25日
写真一枚だけですが
マンボウ 全長20㎝ 南伊勢町贄浦 平成28年4月21日撮影
この日は市場調査ではなかったのですが、特ダネを拾いましたので報告させていただきます。
こんな小さなマンボウ、初めて見ました。
確かにマンボウの特徴を備えているのですが、成魚のマンボウとは体のプロポーションがかなり異なります。特にその銀色に輝く体色と腹部の突出具合は、全く分類群の異なるギンカガミのようで、「似て非なる」と表現したくなるくらいです。
この魚は、ブリを狙う大型定置網によって漁獲されました。漁業関係者や市場に仕入れに来る魚屋さんたちもこのサイズのマンボウは見たことがないとのことで、すでに荷を積んだ後だったのですが、軽トラックから引っ張り出して見せていただきました。マンボウの生態はほとんど知られていないので、写真一枚でも記事にする値打ちは十分です。ご協力いただいたみなさま、いつもながら、本当にありがとうございました。
(参考)ギンカガミ 標準体長21.5㎝ 南伊勢町贄浦産 2011年11月9日撮影
(2016年4月25日掲載 企画・資源利用研究課)