旬のおさかな情報
No.11 イボダイ 2014年5月16日
イボダイ
イボダイ 南伊勢町奈屋浦 平成26年5月14日撮影
熊野灘の定置網で標準体長16㎝縲鰀20㎝程度のイボダイが水揚げされています。この日は奈屋浦の定置網でちょっと珍しいほどの大漁でした。現地では「いなもち」と呼んでいますが、この魚は地域によって様々な呼び名を持っています。
イボダイ 南伊勢町奈屋浦 平成26年5月14日撮影
標準体長で20㎝はイボダイの中ではかなり大きい方です。そんな魚がこれだけまとまって獲れるのは、確かに珍しいといえるかもしれません。イボダイは見た目はパッとしませんが、柔らかく上質な白身で味わいが良く、非常に人気があって高値が付く魚です。それがこれだけ獲れると、漁業者も顔がほころぶというもの。
イボダイ 南伊勢町奈屋浦 平成26年5月14日撮影
これだけまとまって獲れるのはそうそうあることではないでしょうが、この季節は比較的安定して顔を見せてくれています。大型で鮮度の良いイボダイは値段も張りますが、それだけの価値ももっています。鮮度を生かしたお刺身を堪能するもよし、シンプルな塩焼きや煮付けも、定番料理であるだけに素材の力が引き立つことでしょう。また、蒸し物にしても豪華な逸品になります。あらゆる調理の可能性を楽しむことができる、産地ならではのぜいたくを味わうには恰好の魚といえるかもしれません。
(2014年5月16日掲載 企画・資源利用研究課)
定置網漁業(水産資源課へのリンク)