沿岸定線観測結果
2013年7月熊野灘(2-3日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は23.1~26.2℃、50mでは18.3~23.7℃、100mでは16.2~21.4℃、200mでは12.5~18.3℃の範囲にあった。表面では全域でほぼ平年並、50m~200m層では黒潮域でほぼ平年並の他は平年より1~3℃程度も高めであった。50m以深の高水温傾向は6月の観測時にいったん解消していたが、今月の観測では再び顕著になっていた。
表面の塩分は32.48~34.13、20mの塩分は33.70~34.58の範囲にあり、表面では北部沿岸で高め、黒潮域でやや低めの他は平年並、20m層では全域で平年並~低めであった。
7月3日観測時の黒潮は潮岬東岸にほぼ接岸し、熊野灘沖を東へ流れていた。熊野灘沖の黒潮北縁は33°15~20′N付近にあり、2.5ノット程度の流れが観測された。黒潮域で通常観測される3ノット以上の強い流れは観測されなかった。黒潮域の表面水温は25℃台で、一部では26℃を超えていた。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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