おさかな雑録
No.63 ショウサイフグ 2012年2月6日
白地か黒地か
贄浦の活魚水槽に、ちょうど一年前、しおさいふぐの記事で泳ぐ姿を紹介できなかったショウサイフグがおり、比較するのに都合のよいコモンフグも一緒に泳いでいました。
南伊勢町贄浦 平成24年2月1日撮影
上がショウサイフグ、下がコモンフグの画像ですが、背中から見るといずれも褐色の地に白斑が散らばっていてよく似た模様をしています。背中から見た画像だけで両種を区別することは非常に困難です。
(左)ショウサイフグ 全長29cm (右)コモンフグ 全長21.5cm
南伊勢町贄浦 平成24年2月1日撮影
ところが顔を見ると両種は一目瞭然なのです。上の写真をみて、どこが違うんだと思った方、目の下あたりの頬の部分をもう一度よくご覧ください。白地に褐色斑が散らばるのがショウサイフグで、逆に褐色地に白斑が散らばるのがコモンフグ。ちょうど白黒逆にしたような図柄で、白と黒がどっちがどっちかさえ間違えなければ簡単です。もし迷うことがあれば、背中やお腹の体表を、尾から頭に向かって触ってみてください。ショウサイフグはとても滑らかで、コモンフグは小さな棘があってざらつくのですぐにわかります。
(2012年2月6日掲載 資源開発管理研究課)