おさかな雑録
No.8 ホウセキキントキ 2010年2月2日
キントキダイの仲間3種の紹介 その3
平成22年1月20日撮影
キントキダイの仲間3種の紹介、最終回です。左の魚の特徴を見ていきましょう。
平成22年1月20日撮影
腹鰭は比較的小さく、派手な模様などはありません。
平成22年1月20日撮影
平成22年1月20日撮影
背鰭、臀鰭も派手な模様などなく、地味です。この魚の大きな特徴は、じつは尾鰭にあります。この体長でも比較的後縁が深く切れ込んでいることが明らかですが、もっと大きくなるとさらにこの特徴は顕著になります。キントキダイの仲間でこのような尾鰭をもつ魚はホウセキキントキただひとつ。この尾鰭さえ確認できれば識別は可能です。
ホウセキキントキ 標準体長約19.5cm 贄浦 大型定置網 平成22年1月20日撮影
ホウセキキントキは比較的よく見かけるキントキダイの仲間のひとつで、尾鰭以外にこれといって特徴がないのが特徴です。大型になるのですが、県内では小さいものがほとんどで、他の魚と一緒に雑の箱に入っています。
さて、これで3種の紹介は終わりです。アカネキントキ、キントキダイ、ホウセキキントキについては見分け方も含め説明させていただきました。しかしキントキダイの仲間はこれだけではありません。比較的よく見るチカメキントキをはじめ、ゴマヒレキントキ、キビレキントキなどが県内で見つかっています。それほど種数の多いグループではないのですが、鰭を丁寧に見る必要があって結構手強い連中といえます。良い魚に出会えたら、これからもどんどん紹介していきますのでお楽しみに。
(2010年2月2日掲載 2011年11月22日訂正 資源開発管理研究課)