おさかな雑録
No.3 まき網の水揚げ 2010年1月20日
まき網の水揚げ
平成22年1月15日撮影
三重県内でも有数の水揚げ量を誇る、まき網と呼ばれる漁業はたいへんに漁獲能力が高く、水揚げ量は大型の定置網と比べても桁違いです。水揚げの設備も専用のものが設置されており、水揚げ、選別の作業もそのほかの漁業とは別に行われています。今回はその迫力ある水揚げをご紹介します。
平成22年1月15日撮影
横付けされた船の魚槽に太いホースを入れて大型ポンプで吸い上げています。魚はこのホースの中を通って陸揚げされます。フィッシュポンプと呼ばれる方法で、魚を傷めることが少なく、高度なものといえます。今回はカタクチイワシ主体の漁でしたが、大型のサバでもこの方法で水揚げできます。なお、まき網会社のすべてがこの方法を採用しているわけではありません。
平成22年1月15日撮影
魚を吸い上げる大きなポンプ。吸い上げられた魚はさらに一段高いところにある選別機へと投入されていきます。
平成22年1月15日撮影
同じ装置を市場側から見るとこうなります。ベルトコンベアを使うこともありますが、今回はカタクチイワシとマイワシを選別する作業は人力です。上から流れてくる魚を選別して計量し、手前の大型コンテナへ入れていきます。
以上、簡単ですが、まき網船からの水揚げ光景でした。
(2010年1月20日掲載 資源開発管理研究課)