沿岸定線観測結果
2024年11月熊野灘(21-22日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では22.2~23.0℃、50mでは21.5~23.1℃、100mでは16.2~21.7℃、200mでは
11.1~13.4℃の範囲にあった。測点29,30を除いた測点では、測点13の100mで平年より低め、測点17の
100mで平年よりかなり高めであったほかは、表面、50m及び200mでは概ね平年並~やや高め、100mでは
平年よりやや低め~やや高めであった。一方、測点29,30の水温は、表面及び50mでは平年より低め、100m
及び200mでは平年よりかなり低めであった。
塩分は、表面では33.71~34.19、20mでは33.78~34.19、200mでは34.36~34.47の範囲にあった。表面
及び20mでは平年より低め、100m及び200mでは概ね平年並であった。測点27の表面、測点29の20mでは同
月の過去最低塩分を更新した。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N以南まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。
熊野灘には暖水が波及し、南西へ1~1.5kt前後の流れが観測され、暖水の厚さは概ね50m~70mであった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
鶴見精機製XCTD
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。