沿岸定線観測結果
2024年5月熊野灘(23-24日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では19.7~21.1℃、50mでは16.9~18.5℃、100mでは14.7~16.3℃、 200mでは10.7~12.2℃の範囲にあった。測点29,30を除いた測点では、測点13でやや低め~ 低めであったほかは、表面でやや高め~高め、50m及び100mでやや高め、200mで平年並で あった。また、測点29,30の水温は、表面、50m、100m及び200mで平年より低め~かなり低めであった。
塩分は、表面で33.23~34.44、20mでは33.76~34.44、200mでは34.34~34.42の範囲にあった。表面、
20m 、50m及び200mでは、平年より低めの測点が多く、測点13の200mでは同月の過去最低塩分を更新した。100mでは概ね平年並であった。
観測時の黒潮は、熊野灘沖で30°N以南まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。
熊野灘の北部沖合では西向き、南部沿岸では南西向きに1kt前後の流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜、宮本 敦史
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。