沿岸定線観測結果
2024年3月熊野灘(14-15日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では16.6~18.3℃、50mでは15.9~17.8℃、100mでは14.3~17.1℃、 200mでは 11.6~15.4℃の範囲にあった。測点13,29,30を除いた測点では、表面、20m、50m 及び100mでは平年よりも 1~2℃前後高めであった。また、200mでは、測点28で平年より約 3℃高かったほかは、平年並~1℃前後高め であった。測点13,29,30の水温は、表面、20m、 50m及び100mでは平年より約1~2℃、200mでは平年より 約1~4℃低めであった。
塩分は、表面で33.74~34.67、20mでは34.52~34.67、200mでは34.38~34.56の範囲に あり、測点28
の200mで平年より高かったほかは、概ね平年並であった。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N以南まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなか った。
沿岸及び北部沖合では北~北西寄り、南部沖合では南~南西寄りの流れが観測されたが、特に強い流れは観測 されなかった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。