沿岸定線観測結果
2023年9月熊野灘(19-20日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では27.8~28.6℃、50mでは19.9~25.6℃、100mでは16.5~19.5℃、 200mでは 12.2~14.7℃の範囲にあった。水温は、測点29,30以外の測点では、概ね高め基調で、特に北部沖合でかなり 高めであった。表面では平年より約1.6℃、20~200mでは平年より2~3℃前後高かった。測点29,30では、 表面では平年並、20mでは平年より約1.5℃、50m以深では平年より2.5~5℃前後低かった。
塩分は、表面では33.06~33.86、20mでは33.65~34.30、200mでは34.43~34.57の範囲にあり、概ね 平年並であった。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N以南まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では
黒潮に達しなかった。
表層では、北部沖合では北~北西向きに1kt前後、南部沖合では南西~西向きに0.5kt前後の流れ
が観測された。
なお、今月の観測ではDOセンサー不調のため、DOは欠測とした。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。