沿岸定線観測結果
2023年8月熊野灘(27-28日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では27.6~30.0℃、50mでは18.1~21.8℃、100mでは15.5~18.1℃、 200mでは 11.5~13.5℃の範囲にあった。水温は、測点29,30では、平年より表面では1℃前 後、20mでは約3℃、50m 以深では5~6℃前後低めであった。それ以外の測点では、概ね 高め基調であり、表面、50m、100m~200m では平年より2℃前後、20mでは平年より約3℃高めであった。
塩分は、表面では30.81~33.97、20mでは32.81~34.21、200mでは34.40~34.48の範囲 にあった。 沿岸の表面~20mでは、降雨の影響もあって平年より低かった。50m以深で は、概ね平年並であった。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N付近まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。
表層では南西~南向きに1kt前後の流れが観測された。
なお、今月の観測ではDOセンサー不調のため、DOは欠測とした。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。