沿岸定線観測結果
2023年4月熊野灘(13-14日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では 17.2~20.2°C、50m では 16.4~19.3°C、100m では 15.7~17.0°C、200m では 12.1~14.5°Cの範囲にあった。水温は潮岬(33°26’N)より北の観測点では、平年よりも高い傾向にあり、平年に比して表面では平均 1.8°C、50mでは 1.7°C、100m では1.5°C、200m では 1.3°C高かった。
塩分は、表面では 34.47~34.66、20m では 34.48~34.65、200m では 34.40~34.51 の範囲にあった。塩分は、50~100m では,多くの観測点で平年値より低かった。
観測時の黒潮は、大王埼沖で 30°N 以南まで南下したあと、遠州灘沖を北上し、御蔵島を通過する大蛇行流路(A 型)であった。このため、調査では黒潮に達しなかった。
御前崎沖の黒潮屈曲部から生じた反流が熊野灘に波及し、沿岸寄りを南下していた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 佐野 文菜・宮本 敦史・佐口 智之
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。