沿岸定線観測結果
2022年11月熊野灘(8-9日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では22.8~24.5℃、50mでは21.5~24.5℃、100mでは17.1~20.3℃、200mでは11.8~14.6℃の範囲にあった。水温は広い範囲と水深で高めで、Stns.29,30を除くと、平年に比して表面と20mでは平均で1.8℃、50mでは2.3℃、100mでは2.2℃、200mでは2.0℃も高かった。また、表面では5測点で、20mでは7測点で、50mでは8測点で、200mでは3測点で同月の観測史上最高値を更新した。
塩分は、表面では33.99~34.38、20mでは33.98~34.38、200mでは34.41~34.53の範囲にあった。塩分は、ごく沿岸と南部沖合を除き、おおむね平年より高かった。
観測時の黒潮は、大王崎沖で31°N以南まで南下したあと、御前埼に向かってS字状に北上し、八丈島の北を通過する大蛇行流路(A型)であった。
蛇行北上部の屈曲部から大王埼に向かって黒潮系水が波及し、熊野灘の沿岸寄りを南下していた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也・佐口 智之
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。