沿岸定線観測結果
2022年8月熊野灘(1-2日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では27.2~29.2℃、50mでは18.6~23.1℃、100mでは15.2~19.6℃、200mでは13.1~16.0℃の範囲にあった。水温は広い範囲と水深で高く、Stns.29,30を除くと、平年に比して表面では平均で1.6℃、50mでは2.4℃、100mでは2.5℃、200mでは3.1℃も高かった。表面ではStns.15,17,27で、50mではStn.28で、100mではStns.14,26,27で、200mではStns.12,13,14,26,27,28で、300mではStns.5,13,14,26,27,28で同月の観測史上最高値を更新するなど、顕著であった。
塩分は、表面では33.32~33.74、20mでは33.48~34.36、200mでは34.43~34.58の範囲にあった。表層~50mまでは平年より低い測点が多かったが、100m以深ではおおむね平年より高かった。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で30°N前後まで離岸したあと、強いS字状に北上する大蛇行流路(A型)であった。蛇行北上部が西偏して熊野灘に接近していた。
熊野灘は、ごく沿岸を除いて広く黒潮系水に覆われており、おおむね1~2ktで南から北東へと流れていた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。