沿岸定線観測結果
2022年6月熊野灘(9-10日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では22.6~23.8℃、50mでは18.2~19.9℃、100mでは15.9~17.7℃、200mでは12.2~14.6℃の範囲にあった。表面水温は北部沖合と沿岸部で平年より高く、200mでは2℃前後も高い測点が多かった。200mではStn.15で同月の観測史上最高値を更新した。
塩分は、表面では33.39~34.27、20mでは34.16~34.33、200mでは34.42~34.54の範囲にあった。平均的にはおおむね平年値に近かったが、200mでは高めであった。
観測時の黒潮は、熊野灘南沖で30°N近くまで離岸したあと御前埼に向かって北上する大蛇行流路(A型)であった。このため、調査では黒潮に達しなかった。
熊野灘は広く黒潮系暖水に覆われており、東沖から暖水が波及していた。暖水は表面からおおむね水深30mまでよく混合しており、1kt前後で西へと流れていた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也・久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。