沿岸定線観測結果
2022年1月熊野灘(5-6日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要(2~3日実施分)
調査時の水温は、表面では17.0~21.2℃、50mでは16.1~21.2℃、100mでは13.6~21.1℃、200mでは10.7~18.9℃の範囲にあった。水温は高め基調で、特に北部沖合いではかなり高めであった。表面のStn.28、50mのStns.27,28、100mのStn.28、200mのStns.14,28、300mのStns.13,14,28では、同月の観測史上最高水温を更新した。
塩分は、表面では34.50~34.62、20mでは34.50~34.63、200mでは34.34~34.71の範囲にあった。おおむね平年並の観測点が多かったが、200mのStns.14,28、300mのStns.13,28では、同月の観測史上最高塩分を更新した。
観測時の黒潮は、大王崎沖で30°N前後まで南下する大蛇行流路(A型)であった。また、蛇行北上部が西偏して潮岬にかなり接近した後、熊野灘沖を北上しており、Stns.12,14,26,27以南の観測点は黒潮内にあった。
黒潮は流速3kt前後で流れており、北縁近くでは4kt以上の流れも観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。