沿岸定線観測結果
2021年12月熊野灘(2-3日、16日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要(2~3日実施分)
調査時の水温は、表面では19.2~21.9℃、50mでは19.5~21.8℃、100mでは16.8~19.1℃、200mでは12.3~13.5℃の範囲にあった。南部の沖合海域を除くと平年より高めの水温が目立ち、Stns.29,30を除いた平均では表面から50mまで1℃以上高かった。沖合では表面から80m前後までよく混合した暖水が覆っていた。
塩分は、表面では32.91~34.36、20mでは34.19~34.39、200mでは34.42~34.49の範囲にあった。表面から50mの塩分は、全観測点で平年より低かった。一方、100mでは平年より高めの塩分が目立ち、200m以深ではおおむね平年並であった。
観測時の黒潮は、大王埼沖で30°N以南に達する大蛇行流路(A型)であった。このため、観測では黒潮に達しなかった。
沖合の表層では、南西向きに1kt前後の流れが観測された。
St.5で少数の軽石(直径2㎝未満)が浮遊しているのを確認した 。
* 3日に欠測したStns.5,27,26,23,22は、16日に観測を行った(経路は定線図の破線のとおり)。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。