沿岸定線観測結果
2021年6月熊野灘(7-8日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では20.8~22.8℃、50mでは17.7~20.1℃、100mでは16.0~17.2℃、200mでは11.9~13.2℃の範囲にあった。表面水温は17点平均(Stns.29,30以外)で平年並、100m水温では14点平均(Stns.29,30以外の100m以深観測点)で平年よりやや高めであった。今回の調査では極端な高水温は観測されなかった。
塩分は、表面では32.64~34.49、20mでは33.81~34.52、200mでは34.40~34.48の範囲にあった。沿岸の表面では、陸水による低塩分が観測された。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N以南に達する大蛇行流路(A型)であった。このため、観測では黒潮に達しなかった。
沖合の表面では暖水が南へと流れていたが、観測点での流速はいずれも1kt未満で、強い流れではなかった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。