沿岸定線観測結果
2020年10月熊野灘(26-27日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は23.1~26.1℃、50mでは16.5~26.1℃、100mでは14.9~25.9℃、200mでは10.4~19.0℃の範囲にあった。100mのStns.13,29では同月観測開始以来の最高水温を更新した。潮岬以北の海域では、平年に比べて表面ではおおむね平年並、50mではおおむね沿岸では高めで東沖では低め~かなり低め、100m、200mではおおむね沿岸では平年並、東沖ではやや低めであったであった。。
表面の塩分は33.41~34.61、20mの塩分は33.48~34.61の範囲にあった。平均的には平年並の塩分であったが、表面のStns.12,14,27、20mのStn.29、200mのStn.14では、同月観測開始以来の最高値を更新した。
観測時に黒潮は潮岬にほぼ接岸して東に流れており、Stn.13以南では黒潮が観測された。熊野灘には北東から暖水が波及していたが、その厚さはおおむね表層30~50mと、比較的薄かった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。