沿岸定線観測結果
2020年8月熊野灘(4-5日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は26.8~29.4℃、50mでは18.1~20.4℃、100mでは15.6~17.3℃、200mでは11.3~13.6℃の範囲にあった。表面では北東部を中心に高く、Stns.15,27で同月観測開始以来の最高水温を更新した。また、Stn.27 では、200mと300mでも同月観測開始以来の最高水温を更新した。潮岬以南の海域を除き、平年に比べて表面ではおおむね0~2℃高め、50mではおおむね0~2℃高め、100mと200mではおおむね2℃前後高めであった。
表面の塩分は28.19~33.64、20mの塩分は33.80~34.50の範囲にあった。表面の塩分はやや低く、表面ではStns.20で同月観測開始以来の最低値を更新した。一方、50mのStn.17、100mのStn.26、200mのStn.27では同月観測開始以来の最高値を更新した。
今月の観測時の黒潮も大蛇行流路、かつ北上部が熊野灘の東に離れていたため、黒潮には達しなかった。
熊野灘には、東から黒潮系の暖水が波及し、熊野灘を南北に分かれて流れていた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
JFE Advantech社製 AAQ-RINKO
鶴見精機 社製 XCTD(水温・塩分)
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
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