沿岸定線観測結果
2019年5月熊野灘(24-25日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は20.3~22.7℃、50mでは16.7~19.1℃、100mでは15.6~16.5℃、200mでは10.9~12.7℃の範囲にあった。南部沖合域を除き、表面では平年より1~3℃前後高めであった。50mでは平年並~2℃高め、100mでは平年並~1℃高め、200mでは概ね平年並で、4月に観測された記録的な高水温は解消していた。
表面の塩分は33.75~34.58、20mの塩分は34.35~34.57の範囲にあり、表層塩分は概ね平年並であった。なお、4月に観測された下層における記録的な高塩分は解消していた。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、熊野灘北部沖合域から南部沿岸域では西へ1.0ノット前後の流れが卓越していたが、1.5ノットを超えるような速い流れは観測されなかった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也・笹木 大地
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。