沿岸定線観測結果
2019年3月熊野灘(5-6日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は16.5~18.5℃、50mでは15.2~17.4℃、100mでは14.8~17.4℃、200mでは11.7~16.1℃の範囲にあった。南部沖合域を除き、表面~100mで平年より1~2℃前後高めで、高水温傾向が続いていた。Stn.12の100mでは3月としては1966年の観測開始以来の最高水温を更新した。200mでは熊野灘南部に15℃以上の高水温域が分布し平年より2~3℃も高めであったが、北中部では平年並であった。
表面の塩分は34.67~34.76、20mの塩分は34.67~34.76の範囲にあり、表層塩分は平年より高めであった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、2017年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、熊野灘南部で1.5ノット前後の時計回りの流れ(小暖水渦)を観測した。また、熊野灘北部沖合域では南西~南へ2ノット前後の速い流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-19plus
:鶴見精機製XCTD/XBT
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。