沿岸定線観測結果
2019年1月熊野灘(22-23日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は16.9~18.0℃、50mでは16.8~17.8℃、100mでは16.0~17.6℃、200mでは10.4~12.9℃の範囲にあった。表面~50mでは平年より1℃前後高め、100mでは平年より1~2℃高め、200mでは概ね平年並であった。
Stn.30における1,000m水温は、2.99℃を観測し、熊野灘沿岸定線観測における1,000mでは初めて2℃台の低水温を記録した。
表面の塩分は34.46~34.69、20mの塩分は34.54~34.67の範囲にあり、表層塩分は概ね平年並であった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、2017年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、熊野灘の広範囲で、黒潮内側反流に対応する南西へ1ノット前後の速い流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-19plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。