沿岸定線観測結果
2018年12月熊野灘(15-16日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は18.9~20.8℃、50mでは18.9~20.7℃、100mでは16.5~19.7℃、200mでは9.9~14.0℃の範囲にあった。表面ではStn.22で平年より2℃以上高めの他は、平年並~1℃前後高めであった。50mでは平年より1℃前後高め、100mでは平年より1~3℃前後も高めであった。200mで沿岸域で平年より1℃前後高めの他は、ほぼ平年並みであった。
Stn.30における300m水温は、6.72℃を観測し、2002年の観測開始以来で初めて6℃台の低水温を記録した。
表面の塩分は34.33~34.47、20mの塩分は34.34~34.47の範囲にあり、表面では概ね平年並、20mでは平年並~やや低めであった。11月に観測された沿岸域の顕著な低塩分は、解消していた。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、昨年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、熊野灘の広範囲で、黒潮内側反流に対応する南西へ1.5ノット前後の速い流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 笹木 大地
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。