沿岸定線観測結果
2018年5月熊野灘(15-16日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は18.9~21.5℃、50mでは15.7~20.2℃、100mでは14.3~17.2℃、200mでは10.7~13.7℃の範囲にあった。表面では平年並~2℃程度高め、50mでは平年並~3℃程度高めであった。100mおよび200mではStn.23で平年より1℃程度低めの他は平年並~2℃程度高めであった。なお、Stn.12の50mでは、1966年の観測開始以来で5月としては最高水温を更新した。
表面の塩分は30.95~34.58、20mの塩分は33.32~34.63の範囲にあり、Stns.22、23で平年に比べてかなり低めの他は平年並~やや低めであった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、昨年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。黒潮から切離した小暖水渦が熊野灘を南下中で、時計回りの流れが観測された。流速は1~2ノット前後で、沿岸域を含めて比較的速い流れであった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。