沿岸定線観測結果
2018年2月熊野灘(20-21日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は14.4~16.1℃、50mでは14.4~16.0℃、100mでは13.3~16.0℃、200mでは9.7~14.9℃の範囲にあった。表面では平年並~1℃前後低め、50mでは北部沖合域で1℃前後低めの他は平年並であった。100mでは北部沖合域で1℃前後低めの他は平年並~1℃高め、200mでは北部沖合域で3℃近く低めの他は平年より1~2℃前後高めであった。今月の観測では全体に混合層が深いのが特徴であった。特に200mで高水温が観測された測点でその傾向が顕著で、Stn.5では200m近くまで表層と同じ水温であった。一方、200mで9℃台の低水温を観測したStn.23では、混合層は100mに達していなかった。
表面の塩分は34.67~34.78、20mの塩分は34.67~34.77の範囲にあり、全域で平年より高めであった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、昨年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。北部沿岸域と南部沖合域を除いて全般に流れが速く、潮岬東沖では2ノット以上の西向きの強い流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
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