沿岸定線観測結果
2017年10月熊野灘(10-11日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は23.9~25.5℃、50mでは21.9~24.7℃、100mでは15.6~20.4℃、200mでは11.3~13.2℃の範囲にあった。表面では南部沖合域を除き、平年より1~2℃高めであった。50mおよび100mでは南部沖合域を除き、平年より1~3℃高めであった。200mでは南部沖合域を除き、平年並~1℃高めで、9月に観測された極端な高水温は解消していた。
表面の塩分は32.22~34.22、20mの塩分は33.89~34.23の範囲にあり、Stn.8の表面で平年より低めの他は、平年並~高めであった。100mの塩分は平年より高め~かなり高めであったが、50m~200mで9月に観測された極端な高塩分は解消していた。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、9月に引き続いて黒潮に達することはできなかった。熊野灘の広域で、黒潮内側反流に対応する南西~南へ1.0~1.5ノット程度の流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。