沿岸定線観測結果
2017年5月熊野灘(1-2日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は17.3~22.6℃、50mでは14.5~20.9℃、100mでは13.0~19.6℃、200mでは9.4~17.3℃の範囲にあった。表面では、沿岸域で平年より1~2℃低め、志摩半島沖~中部沖合域で平年並~1℃高めであった。50mでは志摩半島沖で平年より2℃程度高めの他は平年並~1℃程度低め、100m~200mでは平年並~1℃程度低めであった。黒潮域の表層では、平年より1~2℃程度低めであった。
表面の塩分は34.03~34.84、20mの塩分は34.46~34.84の範囲にあり、全域で平年より高めで、志摩半島沖~中部沖合域ではかなり高めであった。黒潮域の表層では、冬季からの高塩分傾向が続いていた。
観測時の黒潮北縁は33°20′N付近にあり、ほぼ東へ3ノット程度の流れであった。なお、今月の観測では、熊野灘北中部沿岸の比較的広い範囲でヤコウチュウ(夜光虫、Noctiluca scintillans)による赤潮が確認された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博・笹木 大地
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。