沿岸定線観測結果
2017年3月熊野灘(9-10日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は14.1~19.8℃、50mでは13.9~19.7℃、100mでは13.3~18.8℃、200mでは10.3~16.7℃の範囲にあった。表面~50mでは北中部で平年並~1℃程度低め、南部では平年並~1℃程度高め、100mでは全域で平年並~1℃程度低め、200mでは中部沿岸域で平年並~1℃程度高めの他は平年並~1℃程度低めであった。黒潮域の高水温傾向は解消し、各層で概ね平年並であった。
表面の塩分は34.31~34.91、20mの塩分は34.60~34.92の範囲にあり、平年並~高めであった。黒潮域では、Stn.29の75m層まで34.9を超える高塩分が観測された。
観測時の黒潮北縁は33°20′N付近にあり、東へ3ノット台の流れであった。
なお、今月の観測は強風・高波のため、Stn.30は欠測し、Stn.29は定点の西北西約2マイルの場所で観測を実施した。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。