現在位置:
  1. トップページ >
  2. 観光・産業・しごと >
  3. 水産業 >
  4. 水産研究所 >
  5. 伊勢湾関連情報 >
  6. 貧酸素情報 >
  7.  平成20年度貧酸素情報(第2報)
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  農林水産部  >
  3. 水産研究所  >
  4.  鈴鹿水産研究室鈴鹿水産研究課 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
平成20年08月08日

伊勢湾貧酸素情報

平成20年度貧酸素情報

(第2報)

平成20年8月4日
三重県水産研究所 鈴鹿水産研究室

湾外からの外海水が愛知県側から海底に沿って流入し,三重県沿岸には溶存酸素量2ppm以下の貧酸素水塊が分布している。

8月1日の調査船「あさま」の定線観測によると,水温は表層で22.4~28.7℃,10mで19.0~23.3℃,底層で19.2~22.0℃の範囲にあり,平年値と比較すると,表層では湾口部でかなり低めで,湾中央部でほぼ平年並み,10mと底層ではかなり低めとなっていた。塩分は表層で27.04~32.58,10mで31.37~33.19,底層で31.69~34.01の範囲にあり,全層で平年値と比べて高くなっていた。

DO(溶存酸素量)は表層で6.1~9.0ppm,10mで0.9~5.7ppm,底層で0.2~5.4ppmの範囲にあり,表層と10mで平年値より低く,底層では三重県沿岸で1ppm以下の無酸素状態となっていたが,例年貧酸素水の分布の中心となる伊勢湾中央部では高い値となっていた。これは,湾外からの外海水が愛知県側の海底に沿って流入し,三重県側へ貧酸素水塊を圧迫しているためと考えられた(下図右参照)。

 先月3日には貧酸素水は伊勢湾中央の深所を中心にほぼ湾全体に広がっていたが(下図左参照),気圧前線の通過や風による荒天のため,海面の上下混合が起きていたこともあり,浅場の底層には貧酸素水が波及しにくかったと見られる。8月1日現在,外海水が流入して底層の貧酸素水を三重県沿岸に押しつけたような状態となっている。今後天候が安定してくると上下混合が弱まり沿岸の浅場でも貧酸素化が進行しやすい状態になるので注意が必要である

 *本年度は愛知県水産試験場と協力して貧酸素情報を収集しております。愛知水試ホームページhttp://www.pref.aichi.jp/suisanshiken/でも画像を見ることができます。

溶存酸素量(7月3日)

溶存酸素量(8月1日)

#

#


本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 鈴鹿水産研究室鈴鹿水産研究課 〒510-0243 
鈴鹿市白子1丁目6277-4
電話番号:059-386-0163 
ファクス番号:059-386-5812 
メールアドレス:ise-bay0@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000050819