2007年03月01日

第４回ブリ標識放流の再捕状況（速報）

水産研究部　資源開発管理研究課

結果の概要

2006年1月26日に三重県志摩半島沖でワラサ銘柄10尾を放流し、53日後の3月20日に志摩半島沿岸の片田定置で1尾再捕されました（表1の通り）。このワラサは標識番号を確認した後、片田定置漁場の沖で再放流を実施しました。放流96日後の5月2日に尾鷲市早田定置で再捕された個体も標識番号を確認した後、再放流を実施しました。この個体は10日後の5月12日に同じ尾鷲市の九鬼定置に入網したため、再度放流を実施しました。
放流113日後の5月19日に熊野灘中部の島勝定置で2個体同時に再捕されました。当日は小ブリ（6kg級）が約3,000尾水揚げされ、その群れに入っていました。うち１個体は2ヶ月前に片田定置に入網して再放流を実施した個体でした。この2個体は放流時より2～3cm成長し、体重は1kg程度増加していました。
放流394日後に高知県四万十町の定置網で再捕がありました。この個体は5/2に再放流、5/12に再々放流を実施した個体で、3回目の再捕で回収されました。魚体は確保できませんでしたが、体重は10kgとのことでした。

表１．2006年1月26日に志摩市和具沖で放流したワラサの再捕記録一覧
（ワラサ：放流時の体重4～5kg級、尾叉長69～73cm）10尾放流