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令和04年04月28日

養殖・環境研究課

 提供情報(関係含む)

漁場環境(水質・底質)のモニタリングと情報提供

  • 漁場の適正利用と環境保全のために,底質や底生生物の長期モニタリング調査を行っています。
  • 赤潮発生時には,漁業者へ注意を喚起するため赤潮情報を発行しています。

有害赤潮の発生予察と被害防止

  • 有害赤潮や珪藻赤潮に対処するため、伊勢湾、伊勢湾口、英虞湾をフィールドとして、愛知県水産試験場と共同で広域モニタリング調査を実施し、有害赤潮等の監視体制の強化を図るとともに、得られた調査データと過去の既往知見から赤潮の発生機構を解明し、赤潮予測や被害防止につなげます。

貝毒に関する対応

  • 二枚貝が、毒をもつ特定のプランクトンを捕食し、体内に毒を蓄積する現象です。毒を蓄積した貝を食べると、麻痺や下痢などを症状とする食中毒を起こすことがあります。
  • 三重県沿岸で漁獲、養殖生産される二枚貝の毒化状況および貝毒原因プランクトンの出現状況を関係機関と連携してモニタリングし、食の安全・安心の確保を図ります。

         #          #

         麻痺性貝毒原因種                       下痢性貝毒原因種

     (アレキサンドリウム属)   (ディノフィシス属)

真珠養殖・貝類(マガキ等)養殖技術の向上に関する研究

高品質な真珠の安定的生産に寄与するため、アコヤガイの育種技術の開発(品種改良)を行っています。これまで、真珠の重要な品質要素である色と巻き(真珠層の厚さ)について、高品質な「白い真珠」、「厚巻きの真珠」をつくるアコヤガイを生産することに成功しました。

※左右にフリックすると表がスライドします。

アコヤガイ幼生
アコヤガイの幼生(ふ化後1日目)
アコヤガイ真珠層
品種改良された白色系アコヤガイ(左)
(右は通常の黄色系アコヤガイ)

※左右にフリックすると表がスライドします。

真珠の生産効率を改善するには、挿核されたアコヤガイの生残率を高めることが重要です。そこで、生残率が高く、真珠品質の優れるアコヤガイをつくるため、アコヤガイの貝殻を閉じる力(閉殻力)を指標に、閉殻力の強い貝を親として選んで種苗をつくる技術を開発しました。閉殻力は親から子に遺伝するので、誕生した種苗は閉殻力の強い貝となります。閉殻力の強い貝は、体力を消耗しやすい高水温期でも良好な状態を維持し、生残率が高く、生産する真珠の巻きが厚く品質が優れます。

アコヤガイと真珠
アコヤガイと真珠

真珠のシミ・キズ形成の低減に有効な養殖技術の開発と普及、光沢(テリ)の優れる真珠を生産するに有効な技術開発にも取り組んでいます。
その他、マガキ等、貝類養殖に関する養殖技術の開発も実施しています。

※左右にフリックすると表がスライドします。

アコヤガイの検査
アコヤガイの生理状態検査
アコヤガイ真珠層
様々な色の真珠
(左から白、黄、オレンジ、茶、青)

養殖魚に発生する魚病への対応

マダイ、クロマグロ、ブリ、ヒラメ等の海産養殖魚の診断、養殖業者に対する養殖技術講習会の開催、養殖場の現地指導等を通じて飼育管理技術の向上と水産用医薬品の適正使用について指導、助言しています。
 

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 養殖・環境研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-2225 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

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