平成17年1月17日
イカナゴ情報(H17-1号)
三重県科学技術振興センター
水産研究部 鈴鹿水産研究室
1月13日に湾口部~湾中央部にかけて,イカナゴ仔魚の採集調査を実施(湾外測点は愛知水試実施)しましたので,その概要を報告します。
図1に各測点における仔魚採集尾数を過去の同時期のものと比較して示しました。今年は1月上旬の調査(1月6日、湾口2定点、愛知水試実施)で、仔魚がまったく採集されず、今回(1月中旬)の調査で初めて仔魚が確認されました。1月上旬の調査で仔魚が採集されなかったのは2000年(平成12年)以来で、今年の仔魚の出現状況は例年より1旬以上は遅れているようです。
採集場所は湾口部、特に伊良湖外側の測点に集中しており、湾内への分散は未だ進んではいません。採集された仔魚のほとんどが体長4mm以下のふ化後間もない仔魚であり、湾口部でのふ化はまだ始まったばかりで、今後本格化してくるものと予想されます。
次回の調査は1月20日頃に予定(愛知県実施)しています。データが整理できしだい,本情報にて報告いたします。
図1 イカナゴ仔魚分布状況(左:2005年,中:2004年,右:2003年)