伊勢湾貧酸素情報
平成18年度貧酸素情報
(第3報)
平成18年9月13日
三重県科学技術振興センター
水産研究部 鈴鹿水産研究室
神島から知多半島南部の沿岸と伊勢市沖のごく一部の海域を除いて,伊勢湾の底層では広範囲に貧酸素水が分布している。
9月11日の調査船「あさま」の定線観測によると,水温は,表面で24.3~27.7℃,10mで23.4~26.6℃,底層で18.9~24.7℃の範囲にあり,表面では平年並となってきたが,中・底層では依然平年より低めの状態が続いている。
塩分は表面で22.16~31.87,10mで28.79~32.40,底層で30.72~33.05の範囲にあり,表面と10mでは一部の測点を除いて全体としては平年よりやや高め,底層では平年よりやや低めである。
DO(溶存酸素量)は,表面で5.4~14.8ppm,10mで1.4~6.3ppm,底層で0.1~4.7ppmの範囲にあり,表面で値が高い海域ではSkeletonema costatumを主とした珪藻赤潮が発生している。
底層では,神島(Stn.18)から知多半島南部沿岸(Stn.15,12)と伊勢市沖(Stn.13)を除いて全域が2ppm以下となっており,貧酸素水塊の面積は平年同期と比べるとかなり大きい。(下図2ppm以下貧酸素水塊)
*本年度は愛知県水産試験場と協力して貧酸素情報を収集しております。愛知水試ホームページhttp://www.pref.aichi.jp/suisanshiken/でも画像を見ることができます。
底層溶存酸素量水平分布(9月11日)