三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
伊勢湾分場、白子へ移る
三重県水産試験場伊勢湾分場は、昭和5年川越養魚場としてスタートし、数々の試験調査研究をすすめてきたが、事業内容の拡充と立地上の難点から、移転整備を計画し、昭和33(1958)年4月、鈴鹿市白子(白子町字鰡澑6270ノ5・敷地面積950坪)に新庁舎を新設して業務を開始した。
「新築移転案内 要覧」には、調査船「はやぶさ」(昭和22年12月進水・13.06トン)、「すずか」(昭和33年3月進水・4トン)、「ヴィーナス」(昭和29年11月進水・1.05トン)とともに、漁場耕耘転用のブルドーザーとその積載専用船「いそかぜ」(18.8トン)や運搬車としていまはなきオート三輪車が写っている。ブルドーザーは新兵器としてノリ養殖漁場や貝類増殖場の造成に活躍したという。
昭和33年4月、新築移転開場式当日の伊勢湾分場
庁舎施設の配置図
新しく加わったノリ人工採苗施設
伊勢湾分場の3調査船
はやぶさ全長14m 13.06トン 昭和22年進水
すずか全長10m 4トン 昭和33年進水
ヴィーナス全長7.58m 1.05トン 昭和29年進水
ノリや貝類の漁場造成に使ったブルドーザー
上のブルドーザーの運搬船いそかぜ
オート三輪車も活躍した。マツダ52年型700cc
化学分析室
ノリ採苗室の施設の内部