三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
ブリの漁獲統計
三重県におけるブリ定置網は明治23年頃、引本(現・海山町)で「俗称、夏敷網」が敷設されたことに始まり、明治28年頃大敷網に、大正3年頃日高式鰤大謀網に、さらに昭和3年頃落し網に、と改変された。(「三重県定置鰤網漁業誌」)
そんな経過の内で、三重県水産試験場初代場長・菖蒲治太郎が宮崎県下の鰤大敷網の有望なことを島勝(現・海山町)に伝え、島勝の人々が「奮励して」これを実現したのであった。その後、試験場は定置網漁業の発展に大きな努力を払っている。
昭和11年はブリの豊漁年で、「時報」には多くの記事があるが、昭和12年8月88号にある、ブリ漁場と漁獲統計をここに掲出する。なお、翌13年の96号には「熊野灘沿岸 鰤に関する調査(第1報)」の詳細な調査報告がついている。