三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
底延縄(はえなわ)の試験操業
尾鷲支場が初めて試験操業した底はえなわ漁法の報告「時報」9年5月49号によると、水深20から80尋(1尋は1.5メートル)で、最適な漁場は50~60尋だった。
漁獲物の一覧によると、クエマス、アマダイ、サメ、イシナギ、カンダイ、カサゴ、ハモ、ウツボなどである。一番早く喰らうのがウツボで、ウツボはもだえるので外の魚が喰わない、と報告している。
餌のつけ方の説明図
餌にはイワシ、アジ、コガツオ、サバ、イカ、ムツなどを使う。