三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
イセエビの面白い研究
イセエビ研究の古い記事のうち、昭和6(1931)年1月「時報第9号」に「伊勢蝦絶食飼育」というのがある。漁業者が『イセエビは(出荷前の蓄養中に)餌をやらないでも目方が増す不思議な奴だ』といっているのを実験によって確かめた報告である。結果は、「ほとんど体重には変化はないが乾燥重量が減少し、水分が加わって見かけの体重となっている」とある。 翌月の「時報第10号」には「伊勢蝦生活史の研究」があり、標識をつけたまま脱皮したイセエビの殻の写真が載っている。 |
イセエビの脱皮した殻 腹のところに白く標識が残っている。 |