三重県水産研究に100年(創立百周年記念誌)
目で見る100年
鯉の話
「時報」の22号昭和7年には「鯉」にかかわる蘊蓄豊かな記事がある。鯉の原産地から西欧の現今の産地まで、生態はもちろん養殖法も。日本の古代史に現れる天皇の鯉にはじまる恋の話など。「鯉の別名は六六魚というのは側線上に六六三十六枚前後の鱗を有する」ため、といった説明もある。面白いのに「鯉を利用する料理の各種」が46種もあげられていることである。
水産試験場では早くから鯉の養殖を試験研究してきたことから、その食用普及をも図ろうと、こんな努力をしていた。